2018年7月28日土曜日

拉致奪還、なぜ出来ないのか?

トランプ大統領は、トルコで米国人牧師が収監されていることに対して「トルコに大規模な制裁を科す」とツイッターで表明しました。

2016年7月にトルコで起きたクーデター未遂事件で、アメリカ人牧師のアンドリュー・ブランソン氏が逮捕され、収監されてきました。
そのクーデター未遂事件に関与したというのが容疑でした。
ブラソン氏は無実を主張しましたが聞き入れられず、2016年10月から現在までずっと収監されたままだそうです。

トランプ大統領のこのツイッターに対して、トルコのチャブシオール外相は「何者もトルコに指図することはできず、脅迫を容認しない。例外なく法の支配が適用される」とツイッターで返しましたが、ブランソン牧師は自宅軟禁措置に移されたそうです。

この事件では、トルコ側はクーデター未遂事件の首謀者とみる在米イスラム教指導者ギュレン師の引き渡しをアメリカに求めているそうで、つまりブランソン牧師は人質としてトルコ側に押さえられた人物らしいですね。

アメリカとトルコはNATO加盟国として同盟関係にありますが、IS掃討作戦の時にトルコのクルト人勢力をアメリカ軍が使って作戦を遂行しました。
作戦は成功しましたが、このクルト人勢力はトルコ側から見るとテロリストの集団だったわけで、それから両国の関係が緊張しているそうです。

トランプ大統領が言う「大規模な制裁」がどのようなものかは判りませんが、トルコ側は収監から自宅軟禁に変えたようで、人質奪還の可能性が出てきたわけです。
アメリカの人質奪還はこのようにして行われる・・というのが判る出来事ですね。

一方、我が国の拉致事件の方は一行に解決の糸口が見えません。
米朝首脳会談でトランプ大統領が拉致被害者の返還に言及はしたものの、そこまででした。金正恩委員長は、アメリカの大統領と直接交渉をしたことで舞い上がり、交渉内容とは何の関係もない「朝鮮戦争でのアメリカ兵の遺骨の返還」などを行って、核廃棄問題は進展していないようです。

トランプ大統領は、現在は対中制裁で中共との戦争をしておりまして、もう北朝鮮どころではないように思います。
しかしこの中共への制裁も、考えてみれば昨年は「習近平主席はよくやってくれている」と全面的に信頼していたようですが、年が変わってからは厳しい態度に変わり、現在は貿易戦争の状態になっています。
同じことが金正恩委員長にも言えるのではないでしょうか。トランプ大統領は現在は「金委員長を信用する」という態度を見せていますが、一年経てば変わるのではないでしょうか。

拉致問題に一貫して取り組んできた荒木和博氏は、講演会で次のように述べておられます。
「北朝鮮は山賊と同じで、自分が生きるか死ぬかという問題にならないと約束などしないし、約束しても安全になれば約束など守ろうとはしません」という言い方をしておりました。

また、「拉致問題は日本側にも問題があり、例えば横田めぐみさんが拉致された直後、警察内部ではすぐに『これは北朝鮮の拉致だ』と言っていた警察官も居た」そうです。
結局、捜査の失敗を隠すために警察などの官僚組織が共同して口裏を合わせることと、それに北朝鮮親派のサヨク議員なども手伝って、拉致事件が長期間放置されてきたと言う事のようです。

そして荒木氏は、「昨年は多くの北朝鮮漁船が日本の領海である大和堆までやってきて、そこから日本への上陸を試みた人も居た。当局は彼らから拉致のことを聞き取りもしていないし、北朝鮮の街の様子などを何も聞いていない。そして彼らを北朝鮮へ飛行機で送り返している」と述べ、さらに「北朝鮮に帰国した彼らは取り調べを受けて、『日本では3食も食べさせてくれて、風呂にも入れてくれた』などと述べているそうで、それを調査官は『誰にも言うなよ』として釈放されている」と話しておられました。

そしてこの返された人達の噂は、北朝鮮内部でかなり広がっているようです。
ですから、日本側から大和堆まで船を出して日本まで連れてきて情報を取ることも可能なのではないかとも話しておられました。

こうして北朝鮮の海岸線から内部に入ることも可能だと言うことです。海岸線の航空写真はグーグルマップでも見られます。問題はその映像が何か、それを聞き出せばいいのです。
北朝鮮の海岸警備はかなり不完全で、もし軍隊が居ても持っている装備は旧式だそうですし、賄賂も効くでしょう。

もしかすると、拉致被害者が大和堆まで船にのってくるかも知れませんし、また情報が入れば海岸線から北朝鮮内部に侵入し、救出活動も可能ではないかと述べておられました。

そして、「あの北朝鮮という山賊の国に対して、日本側はまじめすぎる。もっと乱暴にやらなければ舐められる。おとなしい政治家ではダメなんだ。騙しても脅してもいいから、北朝鮮側が怯えるような手を打たなければ問題は解決しない」ということで〆ておりました。

安倍政権は憲法改正から始まる一連の日本の動きが、かなり圧力になると考えているのかも知れません。
憲法改正の後に、もっと乱暴な方法(国家意思)で交渉をすれば北朝鮮は折れて来るかも知れません。お金の話はその後でしょう。
それまでに荒木氏が言うような方法で内部の状態をもっと掴んでおくことですね。

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