2011年3月24日木曜日

放射能汚染が東京を廃墟にする?

テレビのニュースショウが野菜の放射能汚染を放送し、都の水道局が「乳幼児に水道水の水を飲ませるな」などと発表したり、都民に対して恐怖感を煽っています。
ほうれん草とかブロッコリーなどが汚染されて採取禁止とか出荷禁止などの処置をして。生産者には保障を出すなどと勝手なことを言っています。

野菜が汚染されたとすれば、水も汚染されているでしょう。水が汚染されたなら、今月は野菜とか水道水が危険なのですが、来月はその水を飲んでいる鶏肉とか豚肉が汚染されていることになります。近海の魚も汚染されているのは当たり前。
そして5,6月ごろは天然の湧き水も汚染することになりますね。即ちペットボトルの飲料水も汚染されるということです。もちろん井戸水も。
そして関東・東北の秋の収穫。お米も汚染で食せなくなり、結論としては飲料水と食料はすべて摂取不可ということになるでしょう。今のマスコミの報道を信じるならば。
放射能汚染で東京は人が住めない状態であり、餓死者も続出というパニック状態・・・

出来の悪いパニック映画のプロローグのようなテレビのニュースショウ。これを信じて餓死する東京都民は居ないでしょうが、関西方面に親戚の居る都民は東京を脱出するかも知れませんね。どうしようと自由ですが。

汚染を表示する放射能値は、ミリシーベルトだとかベクレルなどという単位を使っています。
いずれもなじみの無い単位で、核物理学を知らないと騙されます。ニュースを聞いていると、確かに嘘はついていません。ときどき「人体に影響は無い」などと挿入しながら、得意の演出によって不安を煽っています。

放射能の空騒ぎと、連日映し出される1,2,3号機の屋根の吹っ飛んだ映像を見て、諸外国は「スリーマイル島の事故」とか「チェルノブイリの事故」を比較して、ついに日本も原発事故を起こしたなどとはやし立てています。
日本が再び原発プラントを製造販売しないように仕掛けているようにも見えます。

自宅のポストには連日「原発反対」のビラが入れられ、この時とばかり日本の原子力技術を誹謗中傷するような文言が並べられています。
常軌を逸した、客観性を欠いた反原発運動が繰り広げられ、いささかうんざりしますね。

マグニチュード9の激震を受けて、福島原発は初期微動の0.4秒後に緊急停止装置が働きました。建物は破壊しませんでした。そのあとの津波が電気系統を直撃し、それが循環冷却装置を止め、冷却水が蒸発、悪循環が始まりました。IAEAの指摘した通りの事故になってしまったのです。
しかし、それは指摘された福島第一原発だけ。同じ福島の第二原発はトラブルを乗り越え事故には至りませんでしたし、女川の原発も事故を回避しています。

電気を失った福島第一原発は、炉心の異常な水蒸気圧力でタンクが爆発するのを防ぐため水蒸気を大気中に放出、それが大気汚染の原因となったのでしょう。
しかし、水蒸気爆発が起きたらこんなものでは済まなかったでしょう。この判断は正しかったと思います。
その後の爆発は、高温になった際に燃料棒のジルコニュウムが水の酸素を奪って酸化し、残された水素が配管を伝って外部建屋内上部に溜まり、そこに高温の何かが飛んで爆発したものだということです。
原子炉をあのようにコンクリートで覆ってしまったのは、反原発の運動がちょっとした放射能漏れを騒ぐので、絶対に外部に出さないようにしようとしたからでしょう。
それが結果的に水素溜まりを作ってしまい、この事故に結びついたのではないでしょうか?

福島第一原発も少し落ち着いてきたようです。今回の天災で起きた事故について、そろそろ正確な情報が得られそうです。
テレビマスコミの報道に騙されることなく、正しい方向で今後の原発について論じたいものですね。

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