2011年3月18日金曜日

震災増税? 財務副大臣の発言

福島第一原発の災害危機で全国の国民の目が釘付けになっている今、桜井充財務副大臣が災害復興のための増税を言い出しました。
「世界では(災害の際)一時的な増税などで財源確保している・・」というのがその理由ですが、本当に増税で財源が確保できるのでしょうか?
東北と関東を襲った未曾有の大震災は、日本の経済を麻痺状態に陥れています。
日本の経済が音を立ててブレーキーがかかっているとき、さらにブレーキをかけるような増税が、どうして復興の役に立つのでしょうか?

日本経済はデフレ不況であって需要不足が原因ということ。そこに震災が起きて、・・不謹慎ながら・・総需要が発生しようとしています。
莫大な国民の預金が、非常時ということで流れ出しそうな状態。これから物資不足となるかも知れません。
復興資金は政府国債を発行して調達し、さらなる需要喚起を起こせば景気が復活して自然に税収が上がるのではないでしょうか?
原発のように、そこに水を掛けるような増税は復興の妨げになるだけではないでしょうか?

未曾有の震災を受けた日本。その通貨である「円」が、災害直後から高くなっています。
80円/ドルから77円/ドルとなりました。
普通は大災害が起きると、その国の通貨は売りとなり、価格が暴落するのではないでしょうか? しかし日本の場合は円が暴騰しています。
その原因として考えられるのは復興需要が期待されるからでしょう。
日本の不景気が需要不足によるものとは、世界の常識になっていたようですね。

そんな日本ですから、どうせ国債を発行するならば、災害国債ということで「無利子国債」にしたらどうでしょうか? もちろんその引き受けは「日本銀行」。実施することは「紙幣」の印刷ではなくコンピュータへの金額の打ち込みだけ。瞬時に済んでしまいます。
災害復興というのは大儀になりますから、誰も反対はしないでしょう。

政府は、このお金を災害復興に回します。需要が出ていますから物価が上がり始めます。物によって価格上昇が違うでしょうから、需要が逼迫するところからある種の規制を掛けて、順番待ちを復興優先にするなどの手を打つ必要はあるでしょう。
建設需要など、政府はお手のものではないでしょうか?
無利子ですから、この借金は金利で膨れ上がることはありません。そっと有利子国債の償還もしてしまえば、日本経済は破綻しないでしょう。

需要が出てくればインフレになりますから、今度はこれまでの経済政策が有効になります。
お金が安くなるわけですから、長く銀行に眠っていた預金も流れ出すのではないでしょうか?
こうして日本経済が復活すれば、日本は、震災の多くの犠牲の上に、再び復活していくのではないでしょうか?

災害復興に増税を持ち出す桜井副大臣は、国家経済をどのように考えているのでしょうか?
与野党ともに同じようなことを発言しています。
家計簿と同じ発想では、とてもこの未曾有の災害に対する国家経済を運営することは出来ないように思うのですが・・・

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