2011年3月23日水曜日

リビア攻撃、日本賛成・中共反対

大震災で国民の眼が福島に釘付けになっているとき、リビアではカダフィ大佐がさらに追い込まれてきています。
一旦は軍事攻撃を中止したカダフィ大佐でしたが、国連がちょっと眼を離した隙に反政府のデモに対して軍事攻撃を加えました。ただちにフランスが反応し、カダフィ大佐に対する軍事攻撃を宣言。英米もこれに同調します。

自国民のデモを攻撃しておきながら、自分たちが攻撃されるとなるとこういうように手のひらを返すような行動。いかにもイスラムの政治家らしい振る舞いですね。
そしてこういうことが通用する場合もあるという国際社会。石油ゆえにリビアの肩を持つ中共は、すかさず「中国は国際関係において武力行使に賛成しない」とする談話を発表しました。
そしてロシアもこれに同調。英米仏などがリビアへの軍事介入に踏み切ったことを「遺憾だ」とする声明を発表しました。

さすがに日本の民主党政権も、身勝手なカダフィ政権に怒ったのか、あるいはアメリカ追従だけなのかは判りませんが、松本剛明外相は英米仏を支持しました。

英米は軍事行動に出ます。リビアに近い地中海に展開する潜水艦などの艦船25隻から、約110発の巡航ミサイル「トマホーク」を発射し、首都トリポリや西部ミスラタの近郊など沿岸部の計20カ所のリビア軍防空・通信施設を攻撃したと発表。
オバマ大統領は「独裁者が国民に情けはかけないと話しているときに傍観はできない」と語ったとか。どの国も、その「大儀」をまげることは出来ないということでしょうね。
作戦名は「オデッセイの夜明け」。さらにカナダとイタリアの軍が参戦したようです。

危機を感じたカダフィ政権は、リビア首相を通じて「国際社会による軍事力行使を止めるため(国連が)仲裁してほしい」と潘基文事務総長に電話してきたとか。
カダフィ政権は「反体制派と即時停戦し、すべての軍事行動を停止する」と表明しましたが、カダフィ大佐は「十字軍の侵略」と非難し、「リビア防衛のため武器庫を国民に開放している」と、徹底抗戦の姿勢をあらためて強調しています。

ベネズエラの反米左翼チャベス大統領は、「石油獲得だけが目的で、リビア国民の生命など全く気にしていない」と英米を批判、キューバやボリビアも英米を批判しているとか。
カダフィという独裁者、日本赤軍などとも仲が良かったのではないでしょうか? 重信房子さんとの交流も昔は噂されていましたね。
そして日本赤軍と言えば日本のサヨクの代表、現民主党政権の千葉恵子氏とか岡崎とみ子氏の母体だったとの噂もあります。この古臭いサヨク、カダフィ大佐が欧米側に寝返ると、重信氏は日本に戻ってきて逮捕されました。そしてリビアは民主化する・・などということはなく、カダフィ独裁が続き、そしてこの事態へと変遷していきます。
米英仏は、カダフィ大佐を攻撃しています。しかし彼が失脚したあとに出来るのは、より過激なムスリム同胞の政権ではないのでしょうか?
今回のチュニジア、アルジェリア、エジプト、そしてリビアの民衆決起は、決して民主化の流れには結びつかないように思いますけど。

東北・関東大震災で、日本の原子力発電政策がどう動くか、それによって石油需要に大きな変動が生じ、それがこのような石油産出国を巻き込んでの激しい争奪戦になることは必至。
「危険だから止める」などと日本のことしか考えていない能天気な反原発運動だけは止めて欲しいですね。
世界には、このようなトラブルに巻き込まれないために原発による電気の獲得をどうしても必要としている弱小国もあること、くれぐれも忘れないようにして欲しいですね。

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