2011年3月3日木曜日

東京都知事選挙、松沢氏が立候補へ

一度再出馬を決めたかに見えた石原都知事が、降板を決めてからその後継者が気になっていましたが、現在の神奈川県知事である松沢成文氏が浮上しました。

石原都知事と松沢神奈川県知事はどうやら盟友だったようですね。
松下政経塾から登場した松沢氏は新生党、新進党を経て民主党の衆議院議員だった方。前原誠司外相、中田宏横浜市長などと並ぶ世代の政治家です。

民主党系だからサヨクかというとそうでもないようで、民主党代表選挙では憲法改正を公約に掲げていたり、集団的自衛権の行使や自衛隊の増強にも積極的なようです。
憲法について再検討し、自衛権、国際貢献の義務、首相公選制、環境権などを検討する、という主張ですから、かなりアメリカ的な考え方のようです。
大学が慶應義塾大学法学部政治学科ということで、しかも在学中にアメリカへ留学し、グリーンリバー大学に在籍したというのですから、そこらへんからアメリカ型民主主義がコアバリューになったのかも知れません。
これがもし英国だったら少なくとも首相公選制はなかったのではないでしょうか。

「郵政民営化」を積極的に推進した方で、1999年11月に小泉、松沢の共編で「郵政民営化日本再生の大改革」を出版しています。
郵政民営化は、いまでは失敗などとも言われていますが、それはリーマンショックが原因。
グローバル化の失敗例としてのサブプライムローン問題が発覚する前の話でした。
今、アメリカでも金融のグローバル化は金融システムをむしろ不安定にすることが論じられ始めていますが、松沢氏は今でもグローバル経済を推進することを考えているのでしょうか?

松下政経塾出身の方々は、どうもミクロ経済学を国家財政に持ち込む癖があります。県知事とか都知事ならばそれでもいいでしょうが、基本的には国家財政はマクロ経済で思考すべきもの。ですから国家財政が借金漬けになっているなどと増税を言い出すのはおかしいのではないでしょうか?
少なくともデフレ下にある我が国で、インフレ対策など取らないでほしいものです。

そしてこのことは、都知事であっても考えて欲しいのですけど。東京は日本の首都。国家と連動して動く地域でもあるのですからね。

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