2010年11月1日月曜日

首脳会談拒否、中共の反応

尖閣列島での偽装漁船が海上保安庁の船舶に不意打ち攻撃したことで、そのビデオの公開をめぐって日本政府の意見が割れていました。
ベトナムで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議で、29日に温家宝首相と菅直人首相の会談が予定されているから、その前の議員への公開はダメ・・ということが反対派の意見だったはずです。
しかし、その首脳会談が拒否されました。
理由もわからないまま、中共側の一方的な拒否です。

中共側は、フランスの通信社が「東シナ海のガス田開発問題で両国が交渉再開に合意した」と発表したことを挙げて、「報道されたことで会談できない」と理由を説明したとのことですが、どう見ても因縁ですね。
胡正躍次官補は、日本側が「真実と異なることを流布し、中国側の立場を歪曲した」と説明したそうです。(真実などどうでもいい中共なのにね)

日本向けのレアアース禁輸の処置が取られたことがアメリカ・ニューヨークタイムズにすっぱ抜かれて、さらに欧米への禁輸もなされていると発表。商業上の義務違反と言われてしまった中共。
あわてて禁輸を解いたものの、すでに中共包囲網が出来上がりつつあることで中共側の失政が表出した形になってしまったのではないでしょうか?
中共は、日本叩きだけが目的だったはずです。しかしアメリカは、アメリカを標的にした中共の策謀を待っていたのかも知れません。
レアアース禁輸処置は絶好のチャンスだったのでしょう。レアアースは、中共のものが安いから購入しているだけ。世界中の9割以上が中共にしか存在しないわけではありません。
しかも精錬技術は欧米が開発したもの。精錬のあとの廃液処理などをサボればいくらでも安く作れることも確か。そこで中共は公害対策のために生産量を制限・・・などと述べたものの、当然欧米は聞く耳など持ちません。

日本はインドなどとの間でレアアースの開発を進めるとか、代替資源での開発が始まるなど、中共に頼らないための技術開発が始まりました。
この開発ネットワークこそ、中共包囲網になることが解った中共政府。尖閣列島問題が思わぬ展開を見せたことで中共首脳は次の展開に苦慮しているのではないでしょうか?
それが今回の首脳会談拒否の本当の理由だと思うのですけど。

アメリカ軍部はすでに対中共戦略を発動し始め、欧州も東アジア各国も警戒を始めました。経済交渉を使った中共の侵略意図も見えています。
日本の自衛隊も、すでに中共の意図が東シナ海のガス田にあるのではなく、海南島の原潜基地からアメリカ本土への直接攻撃を可能にするために必要な、尖閣列島及び沖縄基地乗っ取りの軍事戦略であることを読み取っています。

日本とアメリカそして豪州が(もちろん東アジアのまともな国も)、南シナ海での中国の活動にも懸念を示しています。
こまった中共は、日本攻撃の矛先を前原誠司外相に向け、「トラブルメーカー」だとして「外せ!」と叫んでいるようです。中共の犬となってしまった日本の国会議員も同じ事を言うはず。選挙の時の判断材料になりますね。
首脳会談を断られた菅政権。対中戦略を見直すそうですが、どこまでこのような国際間の駆け引きが判っているのか、はなはだ心配なのですけど・・・。

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