2010年10月31日日曜日

自由主義社会をイラつかせる中華人民共和国

中共のスーパーコンピュータ「天河1号」が、世界最速のコンピューターになったことをアメリカが重視しているとか。

このコンピュータ、日本と違って軍事と商業の両面で支配的地位を築こうという長期的な中共の国家戦略の一環ということです。
ですから軍事的意味が大きいということ。計算が速いということは、今後核兵器の維持管理などにも有効で、核爆弾の小型化を行うための計算などにも使えるはずですね。
天河1号は、米半導体大手インテルなどの演算処理装置を搭載し、演算速度が毎秒2507兆回に達しているということです。

日本のコンピュータは、2002年にNECなどが開発した国産スパコン「地球シミュレータ」が、米国製以外で初めて世界最速の座を獲得しています。
アメリカは、「世界最速のスパコンを作る競争は、国家の誇りの源ともなってきた」として直ちに開発チームを組み、潤沢な国家予算をつぎ込んで2004年に世界一を奪還した経緯があります。

その後、予算の削減などで日本のスーパーコンピュータは競争力を失い、蓮舫氏の「一番じゃなければいけないのですか?」などという技術と軍事の解らない発言まで飛び出し、現在は見る影もなくなりました。
しかしアメリカはこの中共製スパコンに対して脅威と危機感を持っているようです。
計算速度が速いことと、軍事関連の研究で出来たことなど、安全保障上の問題があるからでしょう。迎撃ミサイルなどは、高速演算で標的を捉え打ち落とさなければなりません。少なくともその基礎技術が出来たという見方もあるのでしょう。
ニューヨーク・タイムズなど複数の米有力紙は28日、「米国の競争力と安全保障を脅かしかねない」と警鐘を鳴らし、国家を挙げて対応する必要性を強調しているとのこと。

演算速度が必要となるのは、このような兵器技術だけでなく、暗号解読を行う場合にも必要不可欠な存在です。
最近、北朝鮮が千人規模のサイバー攻撃部隊を組織し、11月にソウルで行われる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の準備委員会や韓国国会議員のホームページなどにハッキングを行ってきたとの報道があります。(韓国・東亜日報)
北朝鮮と中共は、良くも悪くもつながっています。ということは、中共がスパコンを北朝鮮ハッカー軍団に提供すれば(オンラインですぐ可能になります)、銀行の暗号システムなども破られるかも知れません。
経済が行き詰る可能性は中共においても大きく、未熟な資本理論と抑圧的共産主義という経済感覚が、自由資本主義社会の金融システムに標的を絞って破壊工作を仕掛けてくれば、それは我々の生活にとっても見えない脅威であることは間違いありません。

現在、暗号化による安全を提供している企業はほとんどがアメリカ。アメリカの独壇場であることは確かです。
そこが攻撃され、暗号が破られ、経済混乱が引き起こされるという恐怖が生まれたら、自由主義圏におけるアメリカの信用はがた落ちとなるでしょう。
そしてそれは、中共にとって太平洋分割以上に有効な手段であることもわかっているはず。

ですから、アメリカは直ちに最速スパコンの研究に取り掛からなければならないはずですが・・・・

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