近代医療がどれほど進んでいるのかは判りません。医療が良くなったのは電子機器が進歩したからであって、医療そのものが進歩したようには見えませんけど。
核磁気共鳴などの技術によって、生体の現在の状態をそのまま断層撮影することが出来るようになりました。
ですから、病巣の位置とか切開手術の段取りなど、それほど間違わなくなりました。コンピュータ技術のおかげでしょう。
麻酔なども進歩しましたが、ケミカルで使う高分子のモデルがコンピュータ内で構成できて、反応のシミュレーションも可能になったからこそ、それまで試行錯誤に頼っていた新薬の開発に弾みが付き、麻酔薬などもさまざまな角度から開発が可能になりました。
外科医の手さばきは職人技ですが、成功率が驚異的に上がったのも断層写真のおかげだと思います。
このような医療の進歩があったとしても、それで永遠の生命が出来たわけでもなく、人間が死する者であることに変わりはありません。
医療が進歩する反面、現代社会は生体にきわめて悪い環境を作り上げています。産業、経済、政治、芸能、学術、などあらゆる分野が経済競争社会となり、華やかな生活の影に潜む強烈なストレスが人体を蝕みます。
動脈瘤とか癌、潰瘍などを早期に発見し、切除手術などを行うことは上手に出来るようになりましたが、その発生の原因であるストレスは、人間同士の競争によってますます強まる傾向にあるようです。
ストレスを生み出す根本は欲と恐怖心。敗者になることを避けようとする行動の裏にある恐怖が、強烈な頑張りを正当化し、そしてストレス社会が構成されています。
不況の中、この恐怖心に絶えかねて鬱となり、自殺する人の何と多いことでしょう。
近代医療が生体の物理的治療であることは仕方のないこと。精神の病に対してはうまい治療法はなかなか見つからないようです。
精神病理はフロイトとかユングを今も踏襲していますし、合成麻薬による薬物治療は、社会への麻薬の浸透を合法化しているようにすら見えます。
人間の死生観となれば、宗教とか哲学の出番ですが、その前にもうひとつの治療法として昔も今も存在する代替医療。
ちょっと神がかり的な手法によって、人体からストレスを取り去る治療法のようです。100種の代替治療があれば、その中の9割はいかがわしいように思いますが、それでも1割程度の「本物」も含まれているようですね。
そして最近話題になっているのが「ホメオパシー」という治療法。「植物や動物、鉱物などを希釈した水を染み込ませた砂糖玉を飲む療法」とのことですが、この砂糖玉自体には何の効果もないことは当然でしょう。
しかし「プラセーボ(擬似薬)」としての効果まで否定は出来ません。そしてストレスという病巣は、この擬似薬が効果をもたらす唯一の病巣かもしれません。
問題になっている沖縄県名護市の公立中学校の養護教諭が行ったという、体調不良を訴えて保健室を訪れた生徒に砂糖玉を与えたという事件。同市教育委員会は「学校内で行うのは不適切」と問題視して、禁止にしてしまったということですが・・・
多感な中学生です。好きな先生から「不思議に効く魔法の飴玉だ」と言われて食べれば、ストレス性の痛みであれば直ることもあるでしょう。要は先生と生徒の信頼関係の問題とも思われます。
先生が「ホメオパシー」などという言葉を使わなければ、ほとんど問題にはならなかったはず。
もしその先生が「ホメオパシー信者」のようであれば、それは問題になるでしょうけど・・・
しかし、いずれにせよ日本学術会議の「科学的根拠がなく、荒唐無稽」などという判断も少々疑問であり、長妻昭厚生労働相が「本当に効果があるのかないのか、厚労省で研究していく」というのも、いったい何を研究するつもりなのか疑問です。
代替医療の鉄則は「効果がある」とか「その病気が治る」とか「科学的根拠はこうだ」などと言ってはいけないということ。(精神治療の一種ですからね)
「治った人もいますよ」とか「気持ちがよければいいんですよ」と言うべきものであり、「あとは自分の感覚で続けるかどうか考えてください」というように表現すべきでしょう。
そして重要なことは、あまりお金を取らないこと。そうすれば救われる人もいるはずです。
宗教と似てくると言うこと・・精神治療であれば、これは仕方がないのではないでしょうか?
ですから、病巣の位置とか切開手術の段取りなど、それほど間違わなくなりました。コンピュータ技術のおかげでしょう。
麻酔なども進歩しましたが、ケミカルで使う高分子のモデルがコンピュータ内で構成できて、反応のシミュレーションも可能になったからこそ、それまで試行錯誤に頼っていた新薬の開発に弾みが付き、麻酔薬などもさまざまな角度から開発が可能になりました。
外科医の手さばきは職人技ですが、成功率が驚異的に上がったのも断層写真のおかげだと思います。
このような医療の進歩があったとしても、それで永遠の生命が出来たわけでもなく、人間が死する者であることに変わりはありません。
医療が進歩する反面、現代社会は生体にきわめて悪い環境を作り上げています。産業、経済、政治、芸能、学術、などあらゆる分野が経済競争社会となり、華やかな生活の影に潜む強烈なストレスが人体を蝕みます。
動脈瘤とか癌、潰瘍などを早期に発見し、切除手術などを行うことは上手に出来るようになりましたが、その発生の原因であるストレスは、人間同士の競争によってますます強まる傾向にあるようです。
ストレスを生み出す根本は欲と恐怖心。敗者になることを避けようとする行動の裏にある恐怖が、強烈な頑張りを正当化し、そしてストレス社会が構成されています。
不況の中、この恐怖心に絶えかねて鬱となり、自殺する人の何と多いことでしょう。
近代医療が生体の物理的治療であることは仕方のないこと。精神の病に対してはうまい治療法はなかなか見つからないようです。
精神病理はフロイトとかユングを今も踏襲していますし、合成麻薬による薬物治療は、社会への麻薬の浸透を合法化しているようにすら見えます。
人間の死生観となれば、宗教とか哲学の出番ですが、その前にもうひとつの治療法として昔も今も存在する代替医療。
ちょっと神がかり的な手法によって、人体からストレスを取り去る治療法のようです。100種の代替治療があれば、その中の9割はいかがわしいように思いますが、それでも1割程度の「本物」も含まれているようですね。
そして最近話題になっているのが「ホメオパシー」という治療法。「植物や動物、鉱物などを希釈した水を染み込ませた砂糖玉を飲む療法」とのことですが、この砂糖玉自体には何の効果もないことは当然でしょう。
しかし「プラセーボ(擬似薬)」としての効果まで否定は出来ません。そしてストレスという病巣は、この擬似薬が効果をもたらす唯一の病巣かもしれません。
問題になっている沖縄県名護市の公立中学校の養護教諭が行ったという、体調不良を訴えて保健室を訪れた生徒に砂糖玉を与えたという事件。同市教育委員会は「学校内で行うのは不適切」と問題視して、禁止にしてしまったということですが・・・
多感な中学生です。好きな先生から「不思議に効く魔法の飴玉だ」と言われて食べれば、ストレス性の痛みであれば直ることもあるでしょう。要は先生と生徒の信頼関係の問題とも思われます。
先生が「ホメオパシー」などという言葉を使わなければ、ほとんど問題にはならなかったはず。
もしその先生が「ホメオパシー信者」のようであれば、それは問題になるでしょうけど・・・
しかし、いずれにせよ日本学術会議の「科学的根拠がなく、荒唐無稽」などという判断も少々疑問であり、長妻昭厚生労働相が「本当に効果があるのかないのか、厚労省で研究していく」というのも、いったい何を研究するつもりなのか疑問です。
代替医療の鉄則は「効果がある」とか「その病気が治る」とか「科学的根拠はこうだ」などと言ってはいけないということ。(精神治療の一種ですからね)
「治った人もいますよ」とか「気持ちがよければいいんですよ」と言うべきものであり、「あとは自分の感覚で続けるかどうか考えてください」というように表現すべきでしょう。
そして重要なことは、あまりお金を取らないこと。そうすれば救われる人もいるはずです。
宗教と似てくると言うこと・・精神治療であれば、これは仕方がないのではないでしょうか?
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