2015年2月8日日曜日

ISIS(イスラム国)の背後にイスラエルか?

馬淵睦夫元ウクライナ大使が、イスラム国について、イスラエルの関与を疑っております。
その理由として、1985年に発生したアキレ・ラウロ号乗っ取り事件のことを例に挙げて説明しております。

このアキレ・ラウロ号事件とは、1985年10月7日、エジプトのアレクサンドリアから同国ポートサイドへと向かう航海の途中、武装したパレスチナ解放戦線の男4人にハイジャックされた事件です。
犯人たちは、乗客と乗員を人質に取りながら、船をシリアのタルトゥースへ向かわせ、当時イスラエルの収容所にいたパレスチナ解放戦線のメンバー50人の釈放を要求したものです。

しかしシリアが入港を拒否したとき、犯人は車椅子に乗っていたユダヤ系アメリカ人男性乗客、レオン・クリングホーファーを銃撃し海へ突き落として殺害してしまいました。
船はポートサイドへと回頭し、2日間の交渉の後、シージャック犯は自由通行許可証と引き替えに投降して船を放棄し、エジプト航空のボーイング737に搭乗してチュニジアへ向かったのです。

このボーイング737は、直後にアメリカ海軍第6艦隊所属の空母サラトガから発艦した戦闘機F-14によって迎撃・誘導され、シチリア島のNATO軍シゴネラ海軍航空基地へ強制着陸させられます。
犯人達はイタリア側により逮捕され、他の乗客たちは引き続き目的地までのフライトを許されました。

この事件で、車いすに乗ったユダヤ系アメリカ人の殺し方が残虐だとされ、パレスチナ解放戦線がいかに残虐なグループであるかを印象付けました。
そしてこの事件を契機に、レーガン大統領によるリビア爆撃が始まったとされています。

ところが最近になって、この事件がイスラエルのモサドの犯行だったと言うことが、イスラエルの諜報機関に居た人の手によって暴かれたのです。
この犯行の目的はパレスチナ解放戦線のイメージを貶め、パレスチナの悪と、それと戦うイスラエルの善を演出することだったと言うことです。

馬淵氏は、今回のイスラム国のパイロット焼殺事件を見て、あのアキレ・ラウロ号事件と同じ手口だと感じたそうです。
イスラムの残酷さを世界に広めて忌避させる狙いは、ISISが本当にイスラム国を作る目的ではなく、むしろイスラムを誹謗して、世界から排除される方向へ持っていく狙いがあると感じさせるのです。
故にイスラエルが背後にいることに確信を持っているのだとか。

旧約聖書はユダヤ教の経典でもあります。そしてここにはハルマゲドンという人類の最終戦争が書かれています。
最後に人類は「善」と「悪」に分かれて戦うという趣旨のことがハルマゲドンであり、故にユダヤ人達は、自分が善であり戦う相手が悪であると言うことにこだわります。
その極端な例が「東京裁判」のようです。戦争に勝敗があっても、そこに善が悪に勝ったという切り口は出てきません。
しかしニュルンベルグではナチスを悪として正義の裁判が演出されました。そしてそれに倣って東京でも「東京裁判」という正義の裁判を演出したのです。

ここから従軍慰安婦問題とか南京大虐殺問題が発生し、中共はそれを使って日本を貶めるプロパガンダを戦後70年経っても使い続けています。(もともと嘘だから言い続けるわけです)
「世界に広まっている歴史に日本も倣うべきだ」という朝日新聞の論調がありますが、それでも嘘は嘘なのです。嘘は明確に否定しなければならないでしょう。

東京裁判が終わってから、ユダヤ人たちにとって不都合な真実が出てきました。
杉原千畝(すぎはら ちうね)という外交官がリトアニアのカウナス領事館に赴任していた時、およそ6000人にのぼるユダヤ難民(ナチスから逃れてきた難民)に対し、大量のビザ(通過査証)を発給し彼らを救ったという事実でした。

いくら有能な外交官であっても、本国外務省の許可が無ければビザの発給は出来ないはずだ、と馬淵氏は述べています。
外務省は首相の許可が無ければそんな大量のビザは発給出来ないでしょうし、責任が首相にあって初めて日本の官僚は動けるのです。今も昔も・・・

しかしこの時の首相は紛れもなく「東条英機氏」だったのです。
「悪」として裁き処刑してしまった東条元首相。そしてその東条に救われた6000人以上のユダヤ人。ユダヤの正義にとってまずいわけですね。

そこで彼らは「日本のシンドラー」として杉原千畝氏を祭りあげます。杉原千畝氏は1986年に亡くなっていますから、その後になってから「ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。外務省からの訓令に反して、大量のビザを発給した」としたのです。

松岡洋右外務大臣は、外相という公的な立場上は、カウナスの千畝に対してビザ発給条件を守るよう再三訓命したそうですが、彼自身ユダヤ人に偏見は持っておりませんでした。

このようなユダヤ難民救済は、杉原千畝氏だけでなく、ハルビン特務機関長の樋口季一郎氏も行っています。彼は「ドイツが自国内でユダヤ人をどう扱おうがそれはドイツの勝手であるが、満州国のような独立の主権国家の領域内での決定にドイツが干渉することは許されない。日本はドイツの属国ではなく、また満州国も日本の属国ではない」と言い切り、それを聞いた東条英機氏は大笑いして「そうであったな」と言ったとか。(ナチスからは相当抗議が来ていたらしいですね)

ハルマゲドンを意識するユダヤ人。しかし「善」と「悪」の切り離しはむつかしいでしょう。
それを無理にやろうとして、イスラム国のような謀略を使うわけですね。そんなことも次第にバレてきています。
キリスト教徒もいいかげん十字軍時代の怨念は捨てたほうが良いと思うのですけどね・・・

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