2016年7月9日土曜日

共産中国の終焉、易姓革命始動?

「徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、革命(天命を革める)が起きる」と言うのが中国4000年の歴史が語る易姓革命の意味になります。

毛沢東が中国の近代化を共産主義によって成し遂げようとした試みが「中華人民共和国」の建国でした。1949年に設立されたこの国は、幾多の試練を乗り切り近代化に成功したかに見えました。
しかし、多くの国民を内戦やら飢饉などで殺し、周辺国を「世界共産主義革命」などの夢の話で騙して組み入れたり、宗教を「科学的でない」などという理不尽な理由で弾圧してきた結果、すでに「徳」は失われ、国内に蔓延る汚職によって内政は権謀術数が渦巻き、経済は二進も三進も(にっちもさっちも)行かない状況に追い込まれてしまいました。

結局最後には「中華思想」が表面に出てきて、強力な軍隊による政権維持が始まっています。南シナ海に人工島を作ったり、東シナ海では日本と防空識別圏を重ね合わせて戦争ごっこを始めております。
すでに「徳」を失った共産主義王朝には、天が見切りを付けているようです。
残された道は、周辺国との戦いで人民を華国への忠誠としての死へ向かわせるしかなくなってきたようです。そして最悪はアメリカとの核戦争ということになるかも知れませんね。

防空識別圏を日本と重ね合わせてそこで行われている挑発は、日本側に何とか先に弾を撃たせようと言う作戦でしょう。撃たせればあとは世界に向かって日本の蛮行を言いふらすだけです。あの「日中戦争」の時と同じなのです。

中共の目的は日本を貶め「華国」が日本の上位にあることを明確化させることにあるようです。そうしないと中華思想による華夷秩序が嘘になってしまうからです。もともと嘘(ブラックファンタジー)ですけどね。
ですから日本に対して最も権謀術数を使ってきます。故)田中角栄元首相を騙し、故)松下幸之助氏を騙し、そして日立や東芝をも手玉にとって、ついに高速鉄道の技術を騙し取ったわけです。

「今日頭条」という中共メディアには「中共は外国の技術をだまし取りゆっくり消化、その結果CRH380系と呼ばれる高鉄が存在するようになった。その結果、この『魔の手』により中共は高速鉄道輸出戦略において50年の歴史を持つ日本を打ち破る力を身に着けるようになった」などと誇らしげに書いてあるそうです。
騙し取ることは華人の間では誇れることなのでしょうね。「技術」という知的行為を政治より下に見た、まったく無知な政治戦略です。

しかし、日本を貶めるには絶好の輸出戦略であり、習近平主席は積極的に高速鉄道の工事輸出を国家戦略として展開しました。
対日競走としての受注と、国内に居る労働者の働き先を作るのと、国内で山積みされる鉄鋼の消化を目的にしたものです。
中共の高速鉄道は「新幹線」よりも早いとか、工期が短いなどを売り文句にしておりますが、技術的には新幹線「やまびこ」のE2系をベースとして発展させたもので、安全性を無視すれば350キロ/時くらいは出せるそうです。

2011年には山東省と安徽省の間での試験走行で487.3キロ/時を出したと言うふれ込みでした。試験走行ですから相当条件の良い走行でしょうが、この数字は信用できるのでしょうか?

こうして日本よりも付加価値を高めた高速鉄道の輸出戦略が始まり、東南アジアや南米などに売り込みを掛けたのです。

そしてついに昨年9月、習近平主席はアメリカに乗り込み、米西部ロサンゼルス-ラスベガス間の高速鉄道建設を中共の企業と合弁で開発することに合意しました。アメリカ側の企業はエクスプレスウエスト社でしたね。

ところが今年の5月になって、エクスプレスウエスト社は中共の企業との合弁を解消し、別の協力相手を探すと発表したのです。
理由は「やるべきことを時間通りにできていない」と言うものでした。中共の企業は寝耳に水で、「突然で無責任。契約違反だ」と反論しましたが、アメリカ企業は中共企業の実態を見て危機感を持ったのでしょう、
合弁解消は変わらないでしょう。アメリカには「バイ・アメリカン法」という規制もありますしね。

さて、これを聞いて焦ったのがインドネシアの高速鉄道計画です。なにしろほとんどタダ同然で工事を受注するという中共側の売り込みでしたから。
もちろんこの計画は遅々として進んでいません。もともと日本が提示したものとまったく同じ計画書をパクッて作ったものですから、日本の建設技術を前提としています。ですから計画書をパクっても技術的に出来ないわけですね。
また、インドネシア運輸省に提出した書類に公用語のインドネシア語や英語以外に中国語表記のものがいくつも含まれており、現地の担当官が読めないというもんだいもあるようです。インドネシアを下に見た華人の居丈高な書類提出なのでしょう。

タイでも中共と合意していた高速鉄道建設計画が事実上の白紙撤回になっております。一部区間の工事は自国企業が行い、残りの区間については延期するとされておりますからね。

2009年に発表されたベネズエラの高速鉄道計画は、現在ではほとんど放棄状態になっていることが明らかになっています。建設スタッフはすでに現地を去り、関連工場は廃墟となって金目のものはすべて持ち去られた状況になっているそうです。

ブラジルでは2011年に高速鉄道の入札が行われましたが、「5年以内に鉄道事故を起こした会社は入札できない」とされて、中共は門前払いだったそうです。

2015年11月のメキシコ初の高速鉄道の建設契約は、落札から数日後にメキシコ政府から取り消されたそうです。メキシコのペニャニエト政権と中共との贈賄疑惑が浮上しているとか。

日本を貶め、「世界の高速鉄道は中共!」としたかった習政権ですが、どうやら世界はパクリだけで蓄積の無い技術に気が付いて来たようです。
このままでは逆に中共が貶められ、日本のバリューが上がるという結果になってしまいそうですよ・・・

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