2015年12月29日火曜日

来年2月、南シナ海で日米豪共同軍事訓練

アメリカが南シナ海へ軍艦を派遣しても、一向に効き目のない中共です。ますますエスカレートして、南シナ海南沙諸島への軍事拠点化が進んでいます。
経済崩壊を過ぎても、中共の軍事化は進んでいます。まあ、独裁国家の経済崩壊の後は軍部独裁となって軍事力強化が行われるのは当然ですが・・・
中共では共産党体制が維持されたまま、この軍事独裁化が進んでいるようですね。

中共に対する圧力を強めるために、来年2月に行われるインドの「国際観艦式」が使われるようです。
日米豪の3か国はこの観艦式に艦船を派遣するため、そのタイミングで南シナ海において、公海上での共同訓練をしようと言うわけです。

現在は海上自衛隊と米海軍の共同訓練と言うことですが、オーストラリアも参加を検討中だとか。
日本は海自の護衛艦1隻を参加させ、米豪の艦船と、戦術運動訓練や通信訓練、乗組員の艦船乗り換えなどの実施を想定しているそうです。

日米の南シナ海での共同訓練としては2回目になりますが、オーストラリアが参加すれば、初めての持ち米豪の共同訓練になります。
ただし、この訓練ではまだ中共が「領海」と主張する人工島の12カイリ(約22キロ)内(国際法では公海)には入らないそうです。日本政府は、「日米豪の共同訓練が実施されれば中共に対する最も強い牽制になる。『法の支配』の順守を促すメッセージにもなる」と述べています。

日本政府は、今後(来年以降ですが)南シナ海での活動を拡大していくとのこと。アフリカ・ソマリア沖で海賊対処任務に派遣される海自護衛艦が帰国する機会などを捉え、フィリピンやベトナムなど、領有権をめぐり中共と対立する南シナ海周辺国との南シナ海で共同訓練を実施していくそうです。
英国など、欧州を除くアングロサクソン国家が、南シナ海周辺の国家と日本の共同訓練に参加し、中共への圧力を高めていくのは、南シナ海問題を利用して中共の太平洋進出を抑え込む意味があるようですね。

日本が南シナ海で存在感を高めれば、当然東シナ海。尖閣諸島海域への中共の動きは活発化するでしょう。現在は海警の艦船ですが、人民解放軍の海軍艦船がでてくることも考えられます。
海自幹部は「日本周辺の危機が高まることは許されない。中共の動きを今まで以上に警戒する」と述べております。

習政権が今後この人工島にどのような兵器を持ちこみ、どのような使い方をするかはまだ見えておりません。滑走路が出来ていますが、そこを発着するのが戦闘機なのか旅客機なのか、また、この島に核ミサイルの設置をするのかどうかなど、アメリカ、そしてオーストラリアなども気になっていることでしょう。

このような軍事訓練をしても、中共は人工島の要塞化を進めるはずです。いまさら引っ込むことは出来ないでしょうから。
核ミサイルなどの設置が始まれば、アメリカは海上封鎖に進むしかないでしょう。つまり人工島に運び込む荷物を海上で臨検するはずです。
中共側がどのようなリップサービスをやろうと、臨検の実施に対して効果ある対応は戦争しかありません。

人民解放軍が臨検を拒否して発砲すれば、それで戦闘開始になります。しかし中共はまだアメリカ軍と戦闘状態には入れないはずです。
航空機の性能が追いついていませんし、艦船の操縦訓練もまだ半ばでしょう。ロシアからスホイ35を購入していますが、パイロットの訓練はまだのはずです。これらは時間がかかります。

唯一中共がアメリカを攻撃できる兵器は核ミサイルかも知れません。しかしいきなり核ミサイルをアメリカに打ち込むことが出来るでしょうか。
アメリカは下記兵器の劣化対応で「臨界前核実験」を頻繁に行っています。メンテナンスを常にやっていないと核兵器は使い物にならなくなってきます。
プルトニュウムの劣化は想像以上に速いそうですからね。

核ミサイルを搭載した中共の原子力潜水艦が、太平洋に出ております。ここから発射した核ミサイルは間違いなくアメリカのどこかの都市を攻撃できるでしょう。
しかしこの潜水艦の居場所は自衛隊が全艦把握しているそうです。日本周辺の海に潜って情報収集にあたる開示の潜水艦は、音の探知でそれをしているはずです。
ですから事態が急を告げれば、潜水艦から核ミサイルが発射される前に攻撃が可能になるはずです。

中共はアメリカとの対峙を避けて、日本との交戦を目指しているはずです。日本政府内部には中共の意図を組むような工作がしてあり(野田聖子氏の発言など)、アメリカを排除すれば日本との戦闘には自信があるようですね。日本国憲法などもよく承知していますから・・・
ですから沖縄の基地反対に油を注いでいるわけです。翁長知事が手先となって動いているのは見ていてよく判りますからね。

欧州は人民元をIMFのSDRに組み込もうとしています。習政権は欧州に圧力をかけて今年の11月に決定してしまいました。来年の10月から人民元は国際決済通貨になるでしょう。
ここで反対したのはアメリカと日本でした。欧州に弱いアメリカは、渋々賛同したようで、アメリカ追従の日本もそれを止めることは出来なくなりました。

欧州は人民元を使った目先の利益を狙っています。うまく行けばドルに対してユーロが巻き返せると思っているようです。
つまり、中共と欧州はスクラムを組み始めたと見てよいのではないでしょうか。対峙するのは日米豪の経済圏になって行くでしょう。
この対峙で間に入るのがロシアです。プーチン大統領は大ロシアの復活を画策していますが、モスクワの大半は欧州への帰属意識が強いようです。大ロシア復活を目指すのであれば日米豪側に入るべきなのでしょうけどね。欧州側だとロシアは食い物にされるだけですから。

「欧州+中共」と「日米豪」の対峙。世界は新たな2極対立の時代へと進んでいるようです。

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