2015年12月17日木曜日

中共が感じる恐怖とは

カナダのミス・ワールドの代表に選出されたアナスタシア・リンさんは湖南省で生まれ、大学教授だった母親とともにカナダに渡って人権活動家になった25歳の美くしい女性です。
カナダで行われたミス・ワールドの選考会に2度目の出場。そしてカナダ代表の栄冠を勝ち取りました。

ところが、今回のミス・ユニバースは開催国が中共。その海南島のリゾート地、三亜市で開かれます。
海南島は、その地下深くに原子力潜水艦の基地がある島で、香港より南で、南シナ海に面しています。なぜここでミス・ワールドを開催するのか、そこにはここを世界のリゾート地にして、アメリカから爆撃されないようにする中共政府の思惑があるからでしょう。

一方のカナダは、このミス・ワールドに合わせて、わざわざ華人であるアナスタシア・リンさんを代表に選出した可能性もあります。
それも中共の政府が最も嫌がる「人権活動家」を選出したわけです。
人工島問題などで「きな臭く」なっている南シナ海。ミス・ワールドというお祭りを利用したチャイナバッシングが企画されたと見ていいのではないでしょうか。

演劇界の人でもあるアナスタシア・リンさんは常に中共の人権弾圧を批判してきました。最近は中共で非合法化されている気功集団「法輪功」の支持者を演じて、7月には宗教の迫害に関する米議会の公聴会にも招かれ、拷問など激しい弾圧の実態も証言しております。

このアナスタシア・リンさんが、ミス・ワールドに参加するために香港に向かいました。もちろん中共政府からはミス・ワールド世界大会に参加するために必要な査証の発給を拒否されていました。それでもリンさんは到着時の発給に望みを託して香港経由で入国を試みたわけです。

しかし、海南省の当局者から電話で「到着しても査証は出ない」と突っぱねられます。そして共産党系の新聞には「25歳の美しい女性が、偏見を持つ西側の人間の同情を得るのは簡単だ」などと誹謗とも取れる記事を書かれます。つまり25歳の美しい女性が中共に入国して人権問題を訴えられると迷惑だ・・というわけですね。

これに対し、香港で記者会見を開いたアナスタシア・リンさんは、「中共政府に聞いてみてください。美人コンテスト優勝者の入国がそんなに怖いのですか? 中国共産党と違う考えを持っているからといって今度は(2022年に北京で開催される)冬季五輪の出場選手も拒むのですか?」と反論しています。
そして「私には与えられたチャンスを使う責任があります。中共政府は私が信じるものによって私を罰した。人権問題について話すことを封じようとしたのです」と一歩も引かない姿勢を貫きます。

中共政府は、世界中に散らばる華僑を連携させて、今後の世界戦略を考えているようなふしがありますが(国防動員法など)、このミス・ワールドを使ったアングロサクソンの戦略は、華僑にも中共に敵対する考えを持った人物が居ることを示したかったのかも知れません。

アメリカの新聞には、旧約聖書に出て来る「ダビデ少年と巨人ゴリアテとの戦い」になぞらえて、このミス・ワールドの事件を報じ、注目を集めているようです。
アングロサクソンと華人の世界制覇をめぐる戦いは、遂に宗教戦争の様相を帯びてきたようです。

歴史的には、さんざん人権など無視してきたアングロサクソンですが、対「中華」となると「人権問題」が有効であることを認識し、それを対中戦略の武器として今後は大きく使っていくかも知れませんね。
共産主義は一党独裁でないと機能しません。しかし独裁するためには反対勢力を力で抑えるしか方法は無く、必然的に人権弾圧が出てきます。
中華思想は選民思想ですから、人種偏見を伴っています。共産主義と中華思想が合体すれば人権弾圧は想像を絶する酷さになるでしょう。

そしてそのことを一番よく知っていて、ばれることを恐れているのは中共政府自身だと思います。チベットやウイグルから法輪功、一人っ子政策の頃の監視員の暴力と、賄賂によって生まれた黒子への弾圧など、暴かれると「唖然」とする内容が一杯あるはずですね。
そしてアングロサクソンの英連邦国家には、このような情報はいっぱい集められているはずです。これを今後の対中戦略の武器として使う、その先制攻撃がアナスタシア・リンさんの今回の事件のような気がします。

欧米に留学する頭脳明晰な華人には、共産党政府を冷ややかに見る人が多く、かといって欧米のやり方にも同調していないというスタンスを取っているとか。
彼らは、中国共産党が崩壊すれば、新生中国の中枢に座る人達の様にも見えます。その時期を早めることがアングロサクソンの基本戦略なのではないでしょうか。

通貨戦略では華人に負けそうなアングロサクソンです。ドル一極支配が終焉になり、通貨バスケットには人民元が入り込んでくる有様で、このままでは華人の「白人への復讐」が始まってしまうことは明らかです。
華人の「反日」の姿勢を見れば・・・判るはずですね。
東京裁判の時、マッカーサーは華人に騙されていたことに欧米は早く気が付くべきです。

中共・海南島で開催されるミス・ワールド。
その出場者の一人、カナダ代表が中共政府によって出場出来なくされたことで、他の欧米の代表も出場を辞退する可能性もあります。

美人コンテストを舞台にした世界の覇権戦争・・今後の成り行きが注目されます。

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