2017年5月1日月曜日

日本の防衛出来ない自衛隊

大東亜戦争後、日本は武装解除されたまま、朝鮮半島の共産化阻止のために早めに占領が解除され、一応独立の形が取られました。
アメリカの思惑は日本に再武装させて朝鮮半島で赤化阻止のために戦わせることだったのかも知れませんが、吉田内閣が占領憲法を楯に再軍備を拒否し、経済再建最優先に踏み出したのです。

思惑の外れたアメリカは単独で朝鮮戦争を戦い、ソビエトとの間に「冷戦」と言われる状況を作り出します。
ソビエトの南下を阻止するために日本が中国大陸に軍を送っていたことが、やっとアメリカにも理解されたわけですが、時すでに遅く、日本は「2度と戦争はしない」とか「日本国憲法は平和憲法だ」とか言うスローガンでサヨクに再軍備阻止をされてしまいます。

そして冷戦構造の中で日本は急激な経済復活を遂げますが、同時に戦後のどさくさで入り込んだサヨク分子が労働組合、マスコミ、日教組、そして政治にまで入り込み共産主義革命を起こそうと躍起となって、そのための活躍する場を作り上げていきました。

大東亜戦争を戦い生き残った有識者は、平和には軍事力が必要なことを熟知しております。ですから日本再軍備に向けた活動を開始しますが、上記のような理由で日本国憲法という占領憲法が引っかかり、まずは警察予備隊からのスタートでした。

将来のいつか憲法が自主憲法に変わることを念頭に置いて、自主憲法制定を公約に掲げた自由民主党が誕生し日米安全保障条約を締結、そして警察予備隊を自衛隊へと充実させていったのです。
そして戦前からの技術も集約され、三菱重工業や石川島播磨重工業などが軍事技術の温存と新時代の技術導入を計り、アメリカの監視の元で新たな軍事技術を磨き始めます。

こうして日本の技術は継承されました。
アメリカは東西冷戦構造という核抑止力に依存した平和を作り、そして核時代の次の戦略に着手していきます。同時に軍事技術も進化させ始めました。

ナチスドイツからの押収品には、未来の戦争のSFチックな構想が多くあったようです。奇妙な形をしたジェット機の設計・試作機が山の中で見つかり、それがレーダーの反射像を結ばない形状であることに気が付いた研究者は、それから60年程の歳月を掛けて本物のステルス戦闘機を創ったりしております。

V2号ロケット爆弾は、アポロ計画で人類を月にまで運び、同時にICBM(大陸間弾道弾)という核ミサイルに発展し、無線誘導弾から衛星を使った誘導装置を生み出し、ミサイルによる戦争の時代を開きました。
また、コンピューターの発展でロボット技術開発が始まり、衛星誘導とパッシブ無線誘導の無人機が登場し、高周波の周波数変換を常時行いながら制御するXバンド技術も登場、高周波無線誘導からレーダーによる偵察など、冷戦時代に作られた公開型インターネット技術とともにいわゆる「シギント」による情報収集が発達していくわけです。

そして我が国はこれらの技術の最先端を追従し、ソフトウエアという弱点はあるもののハードウエアの技術は世界最高のレベルを持つに至りました。

シギントに対する「ヒューミント」は、すでにご存じのように安倍首相自らが世界を回り表舞台で情報収集をし始めたのです。スパイ諜報活動と言う暗い部分はシギントに置き換わり、ヒューミント部分は首脳外交で行ったわけです。それに呼応するようにアメリカはトランプ大統領が世界の首脳に向かって電話で会談しながら、時には別荘に呼んだりして戦略を進めていきます。
今、シギントの世界はインターネットを介して「サイバー空間の戦い」として混乱の戦国時代を迎えていることはご承知の通りです。

我が国自衛隊も、他国の軍務機関と同様に情報戦を戦っています。ハードウエアの部分もヘリコプター搭載護衛艦と言いながら「ヘリ空母」を作り上げ、潜水艦は原子力は無いもののスターリングエンジンを搭載した無音の長時間潜航可能な艦船を作り上げております。
戦闘機もF2に見られるような国産第4世代を作り上げ、現在はステルス性能をさらに高めた第6世代の戦闘機作りを目指しています。宇宙空間ではH2A/Bロケットが、いつでも軍事利用できるように待機しております。

自衛隊に近代戦を仕込んだのはアメリカ軍でした。やがて憲法が改正されて軍事部門を持った時、即、最先端技術による防衛活動が行えて、アメリカ軍とともに働くことを目的に研鑚を積んできました。

しかしながら我が国はまだ占領憲法が生きております。ゆえにどんなに自衛隊が頑張っても日本国民を守ることは出来ない状態なのです。
我々の税金で育ち、我々の税金で作り上げた最先端の軍事技術も、我々の為には使えない現実が日本国憲法の縛りなのです。
日本国憲法とそれに繋がる我が国の防衛の法律体系が、我が日本を守れない状態にあるということを、敵国「中共」が一番深く知っております。(日本国民は判らないでしょう。教育とマスコミで目隠しされておりますからね)

占領憲法を後生大事に持っている日本国民を、他国の国民は理解できないはずです。GHQが持ち込んだサヨクの人脈は、サヨク人材を大量に再生産し、学会やマスコミ界、政界にまで浸透し、占領憲法改正を拒む心理的状況を作り出しました。

「軍隊を持たなければ平和でいられる」とか「子供を戦争に行かせない」などというもっともらしいサヨクの決め台詞が心理的に効いていて、「ちょっとおかしな?」と思っている国民でも憲法改正を問われると拒否反応を示してしまう状況です。
ここを直さないと、平和は失われ、子供たちが虐殺に会うことは間違いないのですけど・・・

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