2017年5月19日金曜日

東シナ海に中共のドローン

5月19日に尖閣諸島周辺の領空を中共の公船より発進したとみられる小型無人機「ドローン」が飛行したそうです。
写真を見る限り低空を飛行したようで、推進機構がジェットなのかプロペラなのかはよく判りません。

稲田朋美防衛相は報告を受けると、F15戦闘機2機、E2C早期警戒機、空中警戒管制機(AWACS)を向かわせて無線で警告を発したそうです。他の多くのF15は別件で緊急発進中だったとか。
防衛相は記者会見で「領海侵入(侵犯)している中共の公船が領空にドローンを飛行させたことは事態をさらにエスカレートさせるもので、全く受け入れられない。深刻なわが国の主権に対する侵害だ」と述べ、中共を批判しました。

中共は・・東シナ海は中共の領海であり、ドローンの飛行は問題がない・・などと言うのでしょうけど。

アメリカの軍用ドローンである「グローバルフォーク」とか「プレデター」は、省燃費のジェット推進であり、ステルス性能を有し、見えない高度から敵基地を探索し、写真や地下状態のサーモグラフなどの情報を送信し、地中の情報も見ることが出来ます。そうすることで場合によっては敵要人の真上からミサイル攻撃をする事も可能になります。

誘導電波はスイッチノイズのような暗号化された電波で、衛星を経由して送受されヒューストンなどの基地から操縦されます。
また地上の一点をカメラで見据え、ループ状の飛行をしながら目標の静止観測も可能です。グローバルフォークの飛行時間は30時間、基地から飛び立って現地まで5時間飛行し、20時間の監視を行って5時間で帰還することが可能です。日本の基地から北朝鮮などの監視業務ではもっと長時間の観測も可能でしょう。

中共はこのような高高度からの監視を意識し地下に潜り、そして衛星の攻撃を考えて宇宙戦争と銘打った衛星破壊工作を研究しています。
中共のスペースステーション計画の目的はこの衛星破壊戦略がテーマです。しかし日米同盟は通信監視衛星の高度をもっと上げるようです。

高度が上がると衛生探索の広がりが大きくなり難しくなります。また、軌道も大きくなるので投入する衛星の数も増やすことが出来ると思います。

このように軍用ドローンは秘密裏に活動するものです。それに対して今回の中共のドローンは可視的でその能力も低いように見えます。
その目的は単に日本領海侵犯が目的で、それによって日本側がどのように出るかを確認するのが目的のように見えます。

ですからF15やE2C,そしてAWACSなどを出動する必要があったのかどうかは疑問です。防衛大臣の言葉だけでも良かったように思います。
そしてそのドローンの性能をどこまで掴んだのか、情報採集がどこま出来たのかがポイントです。

中共の公船から発進させたと言うドローンが、公船内部で操縦しているのかあるいは中共の内陸で操縦したものかでかなり状況は変わってきます。
誘導方式も、暗号化された電波なのかそれとも通常のデジタル制御なのか、ドローンの想定重量と積載量のは悪など、海上保安庁はどこまで掴んだのか、その点が気になります。

安物の玩具であっても、誘導方式によっては浮塵子(ウンカ)のように大量の組織立った侵略となれば新たな戦術が考案されているのかも知れません。

現在アメリカでは、極小のロボットドローンが研究中であり、これを戦闘空域に無数に展開し、ドローンがマトリクス様に各ポイントに静止させ、3次元のドットマトリクスを作ってその中で戦闘機の展開をさせる構想も浮かんでおります。
実現するかどうかは判りませんが、中共もこのような軍事研究をしているとすれば、玩具であっても探索しなければ対抗策が打てません。

超小型のドローンで飛行時間が数十時間の物などを日本も研究すべきではないでしょうか。敵・中共がこのような無人機をどこまで作ルカは判りませんが、一つのドローンにF15などが都度出撃していては過剰反応と侮られてしまいます。

ドローンの侵入にはドローンで撃退するシステムを作り上げる必要もあるでしょう。

もしかしたら今後東シナ海はドローンの戦場と化すかも知れませんね。

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