2017年7月25日火曜日

壇蜜さんの宮城PR動画

タレントの壇蜜さんが出演する宮城県のPR動画に対して、同県議会の女性議員7人が「女性が性の対象として表現されている部分が多い」として県に配信中止を申し入れたそうです。
そこで、そのPR動画を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=X9Gkus1V6wA

「涼・宮城の夏」というタイトルのこの動画、産経によりますと「性的表現と受け止められかねないシーンもあり、物議を醸している」としております。
何でも民進党系会派と共産党の県議らは、村井嘉浩知事宛ての申し入れ書を河端章好副知事に手渡し「復興予算を投入したあの動画で、全国の人は県を訪れようとは思わない」と抗議したそうですが、村井嘉浩知事は当面は配信を継続する考えを示し、「アクセス数が多く成果がある」と述べました。アクセス数は220万回を超えているのに対し、否定的な電話やメールは約120件くらいだそうですね。

この動画のどこが性的表現として「不快感を持つ」のか私には判りませんが、女性が性の対象として扱われているようには思えません。
壇蜜さんがどのようなタレントさんなのかは知りませんが、欧米文化に毒されて忘れかけていた日本の「色気」を再演出したタレントさんであることは間違いないでしょう。
色気とは「性的表現」とは少し違うはずです。

この動画の中で、亀の頭が大きくなるとか唇のアップなどが「性的表現」と言えるのかも知れませんが、だから配信中止というほどのものではないような気がします。
製作者の男性がちょっと遊んだだけと思われるからです。このような遊びは、アニメーション制作者なら時々行っているでしょうから、気持ちはわかりますね。

不快に思うかどうかは個人的感性の問題ですから、多くの人が不快に思うならPR効果が逆効果になりますからすぐに配信停止すべきでしょうが、0.000054%の否定的意見なら極めて少ないと言わざるを得ないのではないでしょうか。

また、女性が性の対象として表現されることが悪いのでしょうか。性の対象と性奴隷は違うはずです。宮城県の女性議員7人の方々は、何を訴えたかったのでしょう。性とは互いに相手を性の対象としてみるから子供が生まれるのですよね。

また、この動画の映像表現とは別に、せりふ回しの面白さが「性的なものを想像させる」ようにも思います。しかしこれは日本語でないと解らないものではないでしょうか。日本語の持つ独特の表現で、聞き手の創造力を試すことにもなります。
その想像が卑猥であれば、民進党系会派と共産党の県議らのような「申し入れ書の提出」という行動に出るのかも知れませんね。

このせりふ回しは英語に翻訳すると意味が解らなくなりませんか。理解させるためにはかなり解説が必要なのでは?
そしてその解説書こそが卑猥なのですよ・・・きっと。
つまり、右脳で聞けば面白く、左脳で聞けば卑猥になる・・ということでしょうね。

さて、宮城県にとってはこのPRのアクセス数が増えたことで、目的の第一歩は進めました。しかし今後宮城県への観光客が増えなければ、あるいは特産のお菓子や牛肉が売れないと次の一歩にならないわけですね。

もしこのPR動画にクレームをつけるとすれば、この動画を見て宮城に行った観光客が、「壇蜜さんのような色っぽい女性に会えなかった」と訴えるかも知れないと言うことです。
即ち「誇大広告」というクレームになるかも知れません。

勝手に想像して、それと違ったとして訴える「民進党系会派と共産党の県議ら」のような人たちも居るかも知れませんね。
受け入れ側もこのような点を十分注意して、接客技術を磨かないとまずいかも知れません。

きわどい言葉で遊んだり、遊戯をしたりするお座敷芸は、日本の伝統文化でもありました。京都や江戸の花街が、このような意味での歓楽街であり栄えていました。
売春とか人身売買という概念が入ってきたのはキリスト教文化と産業化による貨幣経済の発達によってではないでしょうか。

お座敷遊びが破壊され、それに変わって出てきたテレビ芸能の低俗性を観るにつけ、欧米の価値観、つまり一神教に含まれる禁欲的異常性(左脳だけの性欲)の怖さを感じます。

日本の文化は右脳によって作り出され、日本語はそれを受け入れる「脳梁言語」だと思っております。つまり日本語とは右脳と左脳のバランスが取れる言語だと・・・

宮城県がこのような日本の遊びを再び盛り上げてくれるのであれば、やがて日本人観光客であふれかえるのではないでしょうか。

一部にこのPR動画を「炎上商法」などと言って批判している人が居るようですが、炎上したのは県議会の女性議員7人が騒いだからであって、黙っていればこれほど炎上しなかったのでは?

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