2017年7月8日土曜日

ISを追い詰めるアメリカ

ISに残された拠点、イラクのモスルとシリアのラッカ。この2拠点への猛攻が続いています。

ISが立てこもるモスルの旧市街には、空爆や迫撃砲の一斉発射による攻撃が行われており、イラクの司令官たちはモスル制圧は近いと語ったそうです。
モスルがISの手に落ちたのは2014年の6月でした。それから3年が経過しています。
追い詰められたISは、10代の女性による自爆テロなどで対抗しているそうです。

一方、シリアのラッカではアメリカの支援を受けるシリア民主軍(SDF)がISを追い詰めております。
SDFはラッカ周辺の包囲に数カ月をかけ。そして歴史的なラフィカの壁の2カ所に空爆を行いました。
アメリカ軍は、「有志連合軍は旧市街を取り囲むラフィカの壁の2カ所に小さな分断を作ることで、SDFが(ラッカの)最も要塞化された地域に進攻するのを助けた」と発表し、先月6日から始まったラッカ奪還作戦が終盤に差し掛かったことを示したようです。
しかしISが民間人を避難させないようにしているとの情報が、繰り返し伝えられていますから、今後の展開も厳しそうですね。

ISを作ったのがアメリカのCIAであることはすでに周知のこととなっておりますが、そのCIAの背後には国際金融機関が居て、そこにお金を預ける世界中の金融機関、そして年金資金があり、その背後に年金暮らしのお年寄りが居ることも事実ではないでしょうか。

反ウォール街で政権を取ったトランプ大統領が、このような事実を無視して中東の紛争を終わらせる行動に出たことはご承知の通りです。
自身はプロテスタントであり、娘をユダヤ教に回収させてイスラエルの要人と結婚させ、サウジアラビアに赴き「テロは犯罪であってイスラム教とも『シーア』『スンニー』とも関係がない」ことを強調してアラブの同意を取り、そしてIS一掃を開始したわけです。

ロシアなどの一部の国家が、ISの拠点を無くすとIS残党が世界中に拡散して都市型のテロを行うという懸念をトランプ政権に出していますが、それは各国のテロ対策法で取り締まるべきだというのが、どうやらトランプ政権の意向のようです。
だから安倍政権が「テロ等準備罪」の成立を急いだわけですね。

世界中に散ったISの残党が、他のイスラム不満分子を集めて再び戦闘となるのは、近代兵器が確保された場合でしょう。そしてそれが核や長距離ミサイルだった場合が一番危険なわけです。
そしてそれを一番可能にしそうな国家が北朝鮮ですね。

ここからアメリカの北朝鮮への攻撃の必然が生じるわけです。しかし北朝鮮を緩衝地帯として確保したい中共やロシアが居ることも考慮しなければなりません。
そこでトランプ大統領は習近平国家主席と話し合い、北朝鮮の抑止を求めました。恐らくその前に何らかの形で江沢民派との接触も行っているはずです。
ですから習政権が北朝鮮には何も手出しが出来ないことを確認したうえで、習主席に約束させたのでしょう。100日間という期限を切って・・・

米中首脳会談が行われたのが4月14日でしたから、7月13日、つまりあと4~5日で約束の100日が経過するわけです。そして何も出来ない習政権が露骨になってきたわけです。
これを見たベトナムが南シナ海で石油採掘の調査を開始したのではないでしょうか。もしかしたらアメリカがそうさせたのかも知れませんが・・・

アメリカは約束をきっちり守るはずです。
ISを追い詰めたアメリカはさっそく国連安全保障理事会で緊急会合を開き、アメリカのヘイリー国連大使によって「外交的解決の可能性は急速に狭まっている」と発言させ、軍事行動も選択肢から排除しないことを改めて延べながら近日中に、新たな制裁決議案を示す考えを示しました。

ここでヘイリー氏は、「米国は自らと同盟国を守るため、あらゆる能力を駆使する準備ができている」と強調した上で、その準備の一つとして「軍事力」を挙げたそうです。
そして「行使せざるを得なければ行使するが、そのようにならないことを望む」とだけ述べました。暗に中共の態度を皮肉ったのでしょう。

さらにヘイリー氏は、「安保理決議に違反する北朝鮮との貿易を許し、奨励さえしている国がある」と指摘し、「国際安全保障上の脅威を真剣に受け止めない国に対し、われわれの貿易姿勢は変わる」と北朝鮮最大の貿易相手国である中共を強く非難しました。

そして新たな制裁決議案については、まだ検討中としながらも「軍事や核兵器プログラムに用いられる石油供給の制限と航空、海運の制限強化、そして北朝鮮高官に責任を課すこと」だと述べたそうです。

中共とロシアは、いまだに対話を重視する姿勢を強調しています。7月の安保理議長になる劉結一国連大使(中共)は、「全ての国に、自制し挑発行為を避けることを望む」と述べ、またロシアのサフロンコフ次席大使は「制裁は問題を解決しない」などと今までと同じ論調を繰り返すしか出来ませんでした。
ようするに「もうギブアップだ!」と言っているに等しい発言です。
ヘイリー氏は、「北朝鮮の行為を喜んでいるなら、決議案に拒否権を行使すればいい」と吐き捨てました。国連のようなサヨクの巣窟の決議案などにアメリカは従わないことを暗にほのめかしたのでしょう。

IS最後の拠点、モスルとラッカに王手を掛けたアメリカ。そして武力行使が北朝鮮に移っていることは、シナリオどうりなのでしょうね。

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