2017年7月6日木曜日

中共を無視、ベトナムの挑戦

南シナ海のほとんどを領海と勝手に決め込んだ中共です。アメリカは航行の自由作戦などと銘打って軍事訓練などをやっては見たものの、そんな脅しに乗る中共ではありませんでした。

国連もダメ、アメリカもダメ、という状況になってベトナムが乗り出してきました。ベトナムは最近日米に接近してきております。国連は中共の毒が回っていてどいうにもならず、日米はまだ国連よりマシだという判断なのでしょうか。

ベトナムは中共を無視して沿岸から約400キロの南シナ海洋上で石油の掘削試験を始めたのです。ベトナム南東部の南シナ海の鉱区開発権を持った国際石油会社が、委託した探査船で先月21日から調査のための掘削を開始したわけです。

このベトナムの関係者は、「ベトナム政府は過去3年間、中共を刺激することを避けるため、同社に掘削許可を出さなかった。」と述べており、それでも中共が引き下がらないので今回の「当然の権利」を行動に移したのでしょう。

当然中共側は怒ります。ベトナム側の想定内の怒りです。しかし英国BBCは「ベトナム政府は中共との衝突リスクが弱まったと判断したのでこのような行動を取ったのだろう」と報じております。
人民解放軍制服組トップの范長竜・中央軍事委員会副主席は、この6月8日にベトナム首脳らとのハノイでの会談で、「石油採掘(調査)の中止」を要求しました。しかしベトナム首脳がそれを拒否したと言うことです。

中共側は激昂して6月20日から予定されていた二国間防衛対話などを突然キャンセルします。もちろんこれもベトナムにとっては想定内の行動だったようです。

ベトナムには華僑が多く住み、ベトナム経済を仕切っております。中共からの投資もかなりあるようで、経済的な結びつきも高いはずです。政府内部にも華僑は居るでしょう。
しかし今回のベトナムの行動は主権国家としての行動です。国連は南シナ海の中共の領有を認めておりませんし、国際条約上も中共に権利はないはずです。
ただ、軍事力がベトナムの方が弱いということで、中共側が領有を主張しただけのことです。ベトナムがアメリカに戦争で勝ったことを忘れたのでしょうかね。

同じことが東シナ海にも言えるはずです。尖閣諸島の領有は日本であって、それは今も変わってはおりません。そしてアメリカはそれを認めると言う意味で「日米安保の対象になる」と言ったわけです。

しかし外務省などは「中共を刺激する」などと言って未だに尖閣水域には日本国民の立ち入りを禁止しております。軍隊が無いと言うハンデがあるのは判りますが、漁船衝突事件から見ても7年の歳月が過ぎているのですよ。
つまり日本政府の取っている行動は「事なかれ主義」なのです。けっして「中共を刺激して万が一・・・」などという注意深い行動ではないのです。主権放棄そのものです。
要するに給料はもらっても仕事はしないという官僚(政治家も)の姿があるだけです。

尖閣の場合は尖閣諸島・魚釣島に駐在員を置くだけで良いのです。それだけ行えば良いのです。責任は国民が取る、いやでも取らされるのです。
すでに中共に謂れなきスパイ罪で投獄されている日本国民も居るわけですから、尖閣駐在しても同じことです。ベトナムの今回の行動でも日本国民がスパイ罪で捕まるかも知れませんからね。

べトナム政府は事なかれ主義ではないわけです。「3年間は中共政府の顔を立ててやった」と言う感じですね。

もしかしたら今回のベトナムの行動にはアメリカとの密約があるのかも知れません。激昂した中共側がどのように出て来るのか、その確認と言う訳です。
ベトナムに対して経済制裁を掛けるのか、それともどこかで軍事行動に打って出るのか、そしてその軍事行動は紛争ではなく本格的な戦争になるのか・・という事を確認するのが狙いのようにも思えます。

もしベトナムと本格的な戦争になったら、アメリカは北朝鮮を軍事攻撃するという段取りです。中共は両面軍事行動は難しいでしょうから。
そしてこのような局面で我々は尖閣への駐在員駐留を始めれば良いかも知れません。もちろん海自の自衛艦も派遣してです。

この戦争の背景には、習政権と対立する江沢民派の謀略も含まれているのではないでしょうか。習政権を追い詰め、捕まった江沢民派を救出すると言うことです。薄熙来氏など、肝臓がんになっていますがおそらく毒薬によるものでしょう。

ともかく今回のベトナムの反中的挑発に対して習政権がどう出て来るか、越中戦争になるかどうかが、今後の南シナ海、東シナ海の行方を決めるように思います。

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