2017年7月9日日曜日

どうなる・都民ファーストの会

7月2日の都議会選挙で、自民党都議連を奈落の底に落とした小池百合子都知事です。
政界の渡り鳥とか、女を使って政治を行う・・などの揶揄がなされるなか、小沢一郎譲りの選挙上手が機能して、「都民ファーストの会」がクローズアップされております。

昨年の都知事選挙の時、自民党都議連が小池氏を擁立していればこのような事にはならなかったわけです。しかしこれまでの都議会の仲良しクラブを壊されたくなかった自民と議連が反発したことで、むしろそれが都民の反感を買って小池氏の選挙戦術に敗北してしまったのです。
言わば自民党都議連の自滅とも言われる所以ですね。これまでの小池都政は、突っ込みどころ満載だったはずです。それにも全く言及しないで・・・緊張感を失った傲慢さだけが目立った自民都議連でしたね。

さて、都民ファーストの会で当選した、いわゆる小池チルドレンという当選者を見て見ますと、これまた不安が一杯の顔ぶれです。
つまり「政治家」としてどうかな?・・という顔ぶれが多いと言うことです。経歴は東大卒、弁護士、医師などといった肩書が並んでいるようですが、選挙中メディアから政策を問われて、「本部に聞いて下さい」と答えた候補者が多かったと聞きます。
小池氏のマイルドな雰囲気と人気だけに乗せられて立候補した人達も多かったのではないでしょうか。

50人立候補して49人が当選という、インターネットの時代において稀に見る「マスコミ選挙」でした。つまり豊洲移転問題も、東京のビジョンなども、何も討議されないで、ただ反自民、安倍政権を倒せの怒号が渦巻いた、空っぽ・マスコミの選挙だったと言うことです。これから東京都民は高い代償を払わされるかも知れません。

自民党と同じように、議席を失った民進党や社民党、そしてマスコミが反安倍と言う点だけで「よかったよかった」と言っているのを見ると吐き気をもようします。都民のことなどどうでもいいんですね。

この都議会選挙の結果が安倍政権にどのくらい影響を与えたかが気のなるところですが、FNN(産経グループ)の世論調査によりますと安倍内閣の支持率は59・3%で1・9ポイント増えております。ですからそれほど影響はなかったと見るべきでしょう。
自民党支持率も4・5ポイント増の42・5%だったそうで、憲法改正には影響なしと見て良いでしょう。惨敗は自民都議連だけだったようです。

さて、小池百合子都知事は選挙の翌日に「都民ファーストの会」の代表を降りました。都知事の仕事に専念するためとのことですが、今回のフィーバーで調子に乗ったサヨクとマスコミが「都民ファーストの会」を乗っ取って安倍政権打倒、憲法改悪反対などの暴力的運動に利用されることを防止したのではないでしょうか。小池氏はもしかしたら自民都議連を浄化したかっただけかも知れません。選挙直後の懸念を払拭してくれたわけです。

もともと「都民ファーストの会」を作ったのは、野田数(かずさ)氏という東村山市出身・現在43歳の男性で、小池百合子議員の秘書を行い、東村山市議やアントニオ猪木の秘書を務めてきた人物です。

早稲田大学教育学部を卒業、「東京書籍」に入社しますが1カ月ほどで退社。「歴史教科書のありかたに疑問を持ち、政治の道へ」という主旨を「日本李登輝友の会」に寄稿した人。
「北朝鮮および在日朝鮮人組織への一切の支援を断ち、圧力を強めるべきなのである」と述べ、「東京維新の会」を設立。「日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する」との請願に賛成し、「日本国憲法は占領憲法で国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄すべきだ」と主張する人物なのです。

都議選や衆議院選挙に立候補し落選しながらもその主旨を変えず、そして政治の道をまっしぐらの人。
小池都知事が都議選でこの「都民ファーストの会」の代表になったことで自民党を離党しましたが、都議選終了後、この野田氏に戻しただけなのです。

だから都民ファーストの会が今後国政に進むならば、憲法改正には賛成するのではないでしょうか。もっとも「改正すればこの押し付け憲法を認めることになる」と反対するかも知れませんけど、そこは安倍首相が「今は国防を憲法に書き込むことが先決だ」として説得できるかどうかでしょう。
このようなことで、都民ファーストにサヨクの浸透するのを防いでほしいですね。

そしてこの都民ファーストの会に日本維新の会副代表の渡辺喜美参議院議員も協力する意向を示したのです。そのために日本維新の会が渡辺氏を除名してしまいました。

元自民党議員で、民主党が政権を取った時に自民党を離党し「みんなの党」を結成。しかしスキャンダルでみんなの党は解党となり、日本維新の会から参議院議員に当選した人です。
「増税より減税」「公共投資をもっと増やさなければだめだ」など財務省と正反対の主張をして、それを曲げないため、冷や飯を食わされてきた人です。

しかし現在は彼の主張の方が正しいのではないかという世界的な流れが出来ております。公共投資が有効であることは、世界を見渡してもグラフがそれを証明しておりますし、アメリカの経済学者もこの方向に変わってきております。

「都民ファーストの会(仮称)」が、野田数氏と渡辺喜美氏にリードされて自民党を左に見るような新政党を作り、国民の支持を得るならば、そして正当な野党として自民党と対峙するならば、我が国の利益であると考えますがいかがでしょうか。きっとまともな国防議論も出来ますよ。

自民党がふらつくのは、すてきな極右政党がいないからではないでしょうか。マスコミも含めてヘタレ極左が多過ぎますしね。

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