2011年2月22日火曜日

エジプト動乱、中共にも飛び火?

長期政権も独裁政権と同じことのようです。「権力は腐敗する」のは政権維持のために次第に疑心暗鬼となり、地縁血縁に陥っていくからではないでしょうか?
ムバラク大統領の長期政権も、その取り巻き達が温床となって、気付かないうちに国民との距離が開いていたということでしょう。
取り巻きは権力を傘に着るもの。そして傍若無人な振る舞いをするものと相場は決まっております。
その時、権力維持のために行うことが血の粛清というやつですが、それが草莽からなされますと「革命」ということになるようです。

エジプトから隣国リビアへ。暴動を鎮圧しようとカダフィ大佐は厳しい弾圧を加えているようで東部の住民は「虐殺が起きている」と語っているとか。
実際、エジプトとの国境地帯では政府が統制を失いつつあるということです。

その火の粉が中共にも飛んだようです。共産党一党独裁の国は経済的に豊かになり、それでも共産主義が牛耳っているのは唯一暴力的統括があるからでしょう。
その暴力的統括にはマスコミの統制と監視がありました。しかしインターネットが導入されると民主化の広がりは少しづつですが始まっているようです。

そのネットを監視する共産党。ネット上に民主化の叫びが出てきては消されるという人海戦術の検閲活動は中共ならではのものですが、さらにバージョンアップした検閲ソフトも出始めたとか。

そこまで検閲を厳しくしても情報は抜けるもの。
政治改革などを求める集会開催の呼び掛けで、20日には経済格差や不正に対する集会がなされたようです。集まった学生など若者を警察が捕まえる光景が見られ、瀋陽では日本の領事館の職員までが同市公安局の職員に同行を求められ、一時的に拘束されてしまったとか。
すぐに身元がわかって釈放はされたものの、枝野官房長官は「(我が国の)外務省が在京の中国大使館などを通じ、領事館員の移動や自国民との面会の自由などを定めた領事関係に関する『ウィーン条約』に反するとして抗議した」と発表しました。そして珍しく中共が「一時的に拘束したことは申し訳ない。関係部門を適切に指導したい」と謝罪したということです。

このような中共当局の過敏な反応こそが、中共の中にいまだ民主化を叫ぶ国民が居る証となっているようです。そしてその声は若い世代から始まっているとか。
天安門で苦渋をなめた民主化の動きは、それでも絶滅はしていないようですね。
ロシアでは、自由を捨てて安定を選択し、プーチン氏を神格化しているように見えますが、中共ではまだ自由を求め、汚職を弾劾する健全な若者が居るようですね。

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