2011年2月19日土曜日

守りに入るアメリカか?国防費が微増

アメリカの防衛予算が発表されました。総額6710億ドル(約55兆9千億円)だそうです。
アメリカの防衛費は、戦費と国防費に分かれているそうです。戦費とは現在戦争中の地域の戦闘継続に掛ける費用、そして国防費は現在の国家防衛に掛ける費用ということです。

現在戦闘継続中の地域はイラクとアフガニスタンですが、オバマ大統領の公約もあって、撤収の段取りが取られているようです。従って戦費は10年度の1593億ドルから約26%を削減して1180億ドルにしたということ。
その代わりに米中枢同時テロ以降、国防には油断が許されず、5530億ドルと昨年度よりも40億ドルほど増加しています。
戦争を終結して、国家防衛に力を入れることが、これからのアメリカの方針となるのでしょうか?

しかし、紛争のネタは絶えません。特に最近の東シナ海の不穏な動向は、経済的に豊かになった中共の20世紀型の思考から来る覇権主義。
南シナ海・海南島の海底基地、空母の建設など覇権を目的とした軍備拡張が続き、尖閣列島などへの便衣隊の派遣など、侵略に見せる熱意は相当なもの。
国内の経済格差に対する不満などには、武力を持っておさえようとする姿勢は昔のままのようです。
真珠の首飾り戦略でインドを包囲し、毛沢東思想でネパールなどを洗脳し、ロシア・シベリアには生産力を付けた中華人民が不法に入り込んでいます。

さらに北朝鮮を属国化し、その北朝鮮は放置された経済破綻に加えて、核兵器開発の余波で国民の生活の困窮は限界をこえました。
自暴自棄となった北朝鮮国民が、韓国を攻める準備をしていてもおかしくはないでしょう。

アメリカが国防を中心に内向的になれば、これらの問題が一気に表面化し始める可能性もあるのではないでしょうか?
このような国際環境の中で、日本の軍事的役割は非常に高まってはいるのですけど・・・

ゲーツ国防長官は、「次世代水陸両用戦闘車両や新型地対空ミサイルシステムに代わり、無人偵察機や核兵器搭載型の長距離爆撃機など、必要性の高い分野に予算を振り向ける」としています。
第5世代のステルス戦闘機F35の開発予算は97億ドルと若干削減されてしまいました。
そしてコンピューターへのサイバー攻撃対策や衛星、核セキュリティー対策の予算が組み込まれたのは、中共、北朝鮮などを意識した結果なのでしょうか?

そろそろ内向きになるアメリカの政策を補完する形での、日本国防軍の創設が必要なのではないかと思うのですけどね。

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