2018年2月9日金曜日

平昌五輪、軍事パレード・・・

9日に開催日を迎える平昌五輪。その前日の8日、北朝鮮は朝鮮人民軍創建70年の記念日を迎えたと言うことで平壌で大規模な軍事パレードを開いたそうです。
将兵約1万3千人を含む5万人が動員されたパレードで、ミサイルを搭載した移動式発射台とか米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)など核戦力を登場させている模様だとか。

安倍首相が9日平昌を訪問することになっているようです.
最初は安倍首相が来ることで「安倍を屈服させた」と思っていたようですが、その前にアメリカ・ペンス副大統領と東京で会談し、平昌五輪を利用した北朝鮮の微笑外交に対し、日米が「目を奪われてはならない」とのメッセージを発信したり、日米が北朝鮮や韓国に対し常に「ともに」行動する同盟関係の強固さを改めてアピールする場が作られたりと、北朝鮮を追い込む姿勢に変わりがないことを強調したため、軍事パレードで返事をしたということではないでしょうか。

「日米の北朝鮮政策を完全にすりあわせることができた」と安倍首相が語り、「北朝鮮の挑発にも終止符を打つ。そういう脅威がなくなるまで、ともにいることを強調したい」とペンス副大統領が語り、「日米はともにあるということが、これからも一貫したスタンスだ」と小野寺防衛大臣も語るなど、日米体制が北朝鮮への圧力を今後も高めることを世界に向けて発信したわけです。

文在寅大統領はだいぶ影が薄くなってきたようですね。
すでに平昌五輪は「スポーツの祭典」などではなく、朝鮮戦争の後始末の様相を呈してきました。

相変わらず韓国の日本選手団に対する冷遇は戦慄を極め、日本選手団の部屋の暖房を止めたり(他の国の選手団の部屋には暖房が入っているとか)葛西紀明氏の選手団を氷点下14度の寒風の中40分取り残すなどの仕打ちを行っています。

食事に何か混ぜられることを危惧し食料は持って行ったようですが、寒さで追い詰めようという作戦だったようで、日本選手団はその準備まではしていなかったようです。(今回の五輪は戦争であると言う認識が甘かったようです)

この様子では日本選手団は対北朝鮮戦争の第一線に送られた兵士のように感じます。無事に生きて帰ることだけを祈念いたします。

安倍首相がリードする「対北朝鮮経済圧力」はかなり効果を上げていると見えます。それも金正恩委員長の周囲の経済に次第に響いてきているようです。
一部報道に、「北朝鮮の民衆に厳しく効いているがトップには効いていない」とするものがありますが、どうやらそうでもないようです。

金正恩側近にも効いてくれば、金委員長にも危険が及ぶのではないでしょうか。それが明確になったところで、「亡命」の筋道をつけてやるというシナリオなのかも知れません。
それを回避するための五輪利用が北朝鮮トップの作戦だったのかも知れませんが、安倍首相がそれを台無しにしたようにも見えますね。

その後、ペンス副大統領は韓国に赴き文在寅大統領とソウルで会談しました。
この会談で文在寅大統領は「平昌五輪を機に北朝鮮を、非核化と朝鮮半島の平和定着に向けた対話の場に導くよう努める。多角的な対話努力が必要で、重要なのは韓米の隙間のない共助だ」などと、ここに至ってまだ対話などと述べているようです。

しかしこれに対してペンス副大統領は、「最も重要なのは朝鮮半島の非核化という米韓共通の目標だ。米国は北朝鮮が永久に戻れない方法で核・ミサイル計画を放棄するまで、可能な最大の圧迫を続け、韓国とともに努力する。米国の決意は決して揺るがない」と語ったそうです。

発表はされていませんが、どうやら「最大かつ最も強力」な北朝鮮へのアメリカによる独自制裁についても文大統領に話したらしく、ペンス氏は文氏との間で米韓同盟関係を再確認するとともに、北朝鮮に安易に妥協しないようクギを刺したと言うことです。

文大統領は、「話し合い」などという言葉を使っていますが、これは北朝鮮が書いたシナリオに乗って話しているようですね。米韓分離の工作そのものです。
そしてこのような働きかけがあること自体、北朝鮮経済制裁が効いている裏付けとなるわけです。

ペンス副大統領の述べた「独自制裁」は、北朝鮮を再び有事に持ち込むシナリオかも知れません。北朝鮮が軍事行動を始めれば「有事」となります。
その場合は韓国軍は韓国政府から離れてアメリカ軍の指揮下にはいることは、米韓同盟の決まりです。
ゆえに有事を想定した米韓共同訓練は欠くことが出来ないもの・・そのようにペンス氏は話したのではないでしょうか。

北朝鮮は五輪の舞台で盛んに歌ったり踊ったりしていますが、エモーショナルな活動でごまかそうとしているだけです。

この後、安倍首相がソウルで文大統領と会談する予定ですが、韓国側はどのような対応をするでしょうか・・・

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