2011年11月15日火曜日

北方領土問題・APECでメドベージェフ大統領は・・・

ロシア・メドベージェフ大統領が、尖閣諸島衝突事件での日本政府の弱腰を見て、チャンスとばかりに北方領土を訪問してから1年が過ぎました。
その後、軍備増強計画に沿って兵器の更新がなされ、あわや北方領土を要塞化するのかと心配しましたが、どうやら要塞化にはならなかったようです。もちろん不法占拠の実効支配は続いておりますが。

今年の9月になって、次期大統領のプーチン首相が、北方領土に12億ルーブル(約31億円)を追加拠出する政令に署名したそうです。
目的は「国後、択捉両島へのアクセスを改善するため」と言うことで、新空港を建設とかヘリコプター用の空港を建設しているとか。
どうやら観光資源としての北方領土を売り込みたいらしく、ロシアで作られたのであろう中途半端なホームページが、日本語の文章で出ていました。
 http://www.kurilstour.ru/japan/

そして11月。ハワイのAPECで、メドベージェフ大統領は北方領土を含む千島列島(クリール諸島)を日露で共同開発するため日本に投資を呼び掛けました。
「われわれは日本の投資家を待っている」そうです。投資は日本、儲けはロシアという露骨な勧誘はマルチ商法よりも悪質な呼びかけ。
しかし、こうでも言わない限り北方領土の観光開発など、経済破綻に直面するロシアには出来ない話です。

「われわれ(日露)の関係にのしかかる問題がある。それは平和条約がないことと領土問題だ」と語り、北方領土はロシア領であると主張しつつ「この問題を大げさにしたり、ヒステリックになったりする必要はない」などと滅裂な言い回しをしています。
もちろん領土問題は主権の問題。日本が応じることは出来ないことを知っているのでしょうにね。

ロシアは北方領土開発に「中共」と「韓国」の資本を導入しようとしています。そうアナウンスしながら、バスに乗り遅れまいとするオッチョコチョイの日本人を吊り上げようとします。
TPPに飛び込んできた野田首相を見ながら、このような誘い込みは今後も続けるのでしょうね。

しかし、ここまで言い寄ってくるロシアに、何も言わないでいるのも失礼ですから、日露協力事業として、「占守島(シュムシュ島)」の遺骨収集に協力要請をしたらいかがでしょうか?

占守島は、カムチャッカ半島の先端「ロパートカ岬」の南にある島です。そのすぐ南には幌箔島(パラムシル島)があります。
そしてここは、1945年8月15日の停戦後、3日目にソ連軍が押し寄せてきた島です。
陛下の命により武器を置いていた日本兵は、その銃撃に倒れました。使者を派遣し「停戦中である」と知らせたところ、その使者に出向いた日本兵も殺される始末。
やむなく再び銃を取ってソ連兵に立ち向かいます。
武器弾薬が底を突いた日本軍・・・でしたが、なんとそこにはアメリカが落とした不発弾がいっぱいあったのです。(けっこう品質が悪かったようですね、アメリカの爆弾)
それから火薬を取り出しての戦い。あまりの激しさにソ連軍は撤退を余儀なくされたとか。

しかし、敗戦は敗戦。その後のソ連の、この島で生き残った日本兵に対する仕打ちは残虐を極めたようです。
今もこの島に眠る日本兵のご遺骨を、ロシアの協力のもとに収集したいと言ってみたらどうでしょうか?
そして、日本の投資はカムチャッカ半島とこの島に、大東亜戦争における日本兵の果敢さと、ロシアの卑劣さを表現する観光地にしましょう・・・などと働きかけてみたらどうでしょうか。

尚、「占守島の戦い」につきましては、元「虫プロ」の演出家「青木盤」氏が本を出されています。ご一読を。

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