2011年4月27日水曜日

ホリエモン有罪、2年6ヶ月の実刑に

私が病院に入院し、そのベッドの上で始めて知った堀江貴文という名前。その時始めてブログというインターネット上の機能を知り、翌年の2月26日から病み上がりで書き始めたのがこのブログです。
3月になって、MixiというSNSサイトを紹介され、そこに投稿を始めてすでに5年。ですからホリエモンの名前には興味がありました。

あまり内容がいい男とは思えませんでした。資本原理主義的な発想で荒稼ぎをしていた彼は、私の友人の間でも評判が悪かったことを覚えています。しかしそこに出てくる評価は、人間性の問題であったり「こつこつと研究しながら開発していく日本企業を馬鹿にしたやり方」などという評価であって、時代がグローバル経済を標榜していることは無視されました。
私は、グローバル経済がどのようになっていくのかに興味があって、もしそれがうまく行くならば堀江氏の行動は正当化される行き方だろうと考えたのですが・・・

2006年、東京地検特捜部が突然ライブドアを強制捜査し、その後の一連の捜査の結果として、彼は留置され、法廷闘争が始まります。
容疑としては、
1.証取法違反(風説の流布、偽計取引)
2.証取法違反(有価証券報告書虚偽記載)
の2つだったと思います。
いずれも経済犯罪ですが、詐欺罪は含まれていません。有罪を証明することが難しい容疑ばかりですね。
しかし世間一般は、何億というお金をあやつり、多くの投資家に迷惑をかけ、またインターネットという判りにくい情報機器を駆使したやり方が、その後に続く若者を増長するなどとして、社会的に葬り去ろうとしたようです。
保釈金3億円をポンとだして保釈となり、その後テレビなどに出演していたことも、世間から悪評を買う原因なのかも知れません。

2007年に東京地裁で判決が言い渡されます。検察の求刑4年に対して言い渡された判決は懲役2年6ヶ月。その時の裁判長の言ったことが「上場企業の責任者としての自覚が微塵も感じられない」というもの。世間の風評に媚びたような言い回しでした。
それから堀江被告の検察との戦いが始まります。即刻上告した堀江氏でしたが、2008年に東京高裁は堀江の控訴を棄却、ついに最高裁への上告となりました。
そして先日、2011年の4月に最高裁からも棄却の通告を受けて実刑が決まったということです。

即ち堀江氏は、風説を流布して偽計取引を行い、有価証券報告書に虚偽記載をした罪で2年半に渡り収監されることになります。
当然堀江氏は納得しないわけで、刑務所に収監されて2年半は出てこないでしょう。仮釈放とか刑期短縮があるのは、その罪を認めた時のみで、罪を認めなければ求刑通りの期間服役しなければなりません。
彼の人間性がどうであれ、本当に彼は風説を流布したのか、有価証券報告書に虚偽記載をしたのかは不明確なのではないでしょうか?
まさか「彼はシャバに置いておくと社会に悪影響を及ぼす」などというのが本当の理由ではないでしょうね。
2年半経過して釈放された時、再び何らかの罪状を付けて再収監なんていうのは、ロシアでしかあり得ないことを願います。

この裁判の間に経済社会が大きく変わっています。グローバル経済は瞬く間に行き詰まり、リーマンショックを経て急激にブロック経済の様相を呈してまいりました。
それにつれて世界はきな臭くなりつつあります。ロシアは北方領土に軍事基地を作る計画を立て始め、中共は尖閣列島を足がかりに沖縄奪取の作戦を進め、九州までの領土的野心をむき出しにしています。
太平洋を挟んで、戦争の駒は着実に進められているようです。アメリカの衰退とともに・・

グローバル経済を破綻に追いやった、あのサブプライムローンなどを考えれば、堀江氏の行為が犯罪と言えるのでしょうか?
ブロック経済がどういう結果をもたらすかは人類はすでに経験済み。そして世界中がいつか来た道を進んでいるように感じるのですが。
どんなに難しくても、人類が未経験な経済、秩序あるグローバル経済を確立しないと、人類規模での破綻がやってくるかも知れません。

堀江氏には、収監される2年半という時間に、このような問題を考えてきて欲しいですね。
人間に管理される経済秩序ではなく、オートポイエーシス的に生まれる経済秩序を模索して欲しいものです。堀江氏でなくても、他の経済学者でもいいですけれど・・・

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