2011年4月15日金曜日

全国首長選挙、敗北は民主党・・・

全国統一地方選挙の首長選挙が終わりました。あとは地方議員の選挙が24日に行われます。
首長選挙では、ともかく「民主党の負け」と言える結果だったことは疑いようがありません。
しかし菅政権はそのことをまったく感じていないようですね。大震災のこと、初動処置に失敗した原発のこと、暴力装置と称した自衛隊の活躍など・・まったく責任を取るつもりはないようです。
他に責任を押し付けようと画策したり、被災地でも単なる人気取りのような発言が出たり・・彼らは政治と言うものが理解できていないように見えます。最初からそうでしたが。

考えてみれば、自民党時代にもいろいろなことがありました。しかしマスコミに何と言われようが歴代の首相は責任を取ってきました。総辞職と解散です。
ですから「キングメーカー」などといわれるフィクサーも存在しましたし、だからこそ次期首相の座をめぐって熾烈な駆け引き、政策のぶつけ合いもありました。
やくざの権力争いのようにも見えましたが、それなりの政治に対する情熱も存在しました。

今の民主党政権にはそういう自覚も覚悟も、激しい政治的情熱も無いようにしか見えません。
確かに解散は首相の判断ですが、選挙に対しての損得勘定で考えているだけように見えます。
「国民に真を問う」という判断はかけらも無く、勝算があるかどうかだけしか考えていない首相では、当初から首相の資格が無いと言われても仕方ないでしょう。

民主主義がこうなってしまうと、即ち衆愚政治の後に来る独裁政治のように見えます。ただしその独裁者のレベルが極端に低いというだけのこと。
他国の場合は「暗殺」が解決方法の一つとして登場してきますが、現在日本にはそういう発想は出てきません。
即ちこのままズルズルと国家溶解の残酷な道筋が待っているだけ。恐ろしいことですね。

謹慎中の民主党・小沢議員が、この震災のことで他の議員へ見解を示しました。
その中で、「政治家が最後に責任をとる覚悟を持てないのであれば、何のための政権交代だったのか。」と強い調子で現政権を批判しています。
そして「菅首相自身のリーダーシップの見えないままの無責任な内閣の対応は、今後、さらなる災禍を招きかねない状況」と首相を名指しで非難し始めました。枝野官房長官は、これを真摯に受け止めるそうです。

菅直人首相(党代表)と岡田克也幹事長に辞任を求める動きは、統一地方選前半戦での民主党惨敗を受けた以上当然のことかも知れませんが、この小沢氏の発言で一層拍車がかかりそうです。
ただし、民主党大敗の影には震災対応だけでなく、小沢氏の政治資金の闇もあることを忘れてはいけないでしょう。
さらにその裏にはアメリカの小沢下ろしもあったはず。
そして、自民党の不甲斐なさにも国民は絶望しています。谷垣総裁の増税発言にもあきれますが、民主党と同じように影の薄い総裁です。
震災対策案を出してもアピールするような活動になっていません。東北から北関東、千葉県までに至る復興の資金をどうするのか、財務省とか日銀の言い分などを跳ね除ける強いアピールが必要な時なのではないでしょうか?

菅首相に退陣を迫るのは良いにしても、そのあとの人事が見えて来ませんし、トップとしての非常時のリーダシップが取れるような人材が見あたりません。
どう考えても、100兆円以上の規模の国債の発行による資金調達しかないと思います。日本だからこそさらなる借金が出来るのですよ。
経済学者が長期金利がどうのこうの、などと言っても、非常時です。気にしないで果敢に実行。それが政治のリーダーシップ。
早くそういう道筋をつけないといけないはずなのですが・・・

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