2017年2月16日木曜日

米国は尖閣を守る義務、の意味

マティス長官もトランプ大統領も「尖閣とその海域は日米同盟として守る」とはっきり申しました。しかしそれで喜んでいる場合ではないとロバート・エルドリッジ博士は述べます。

中共が侵略して来たら、「アメリカが守ってくれる」という話ではないわけです。日本が応戦するだろうから、アメリカも応援するという話だと言う訳です。
日本国憲法は、侵略された場合は防衛出動が可能です。問題はその判断が官邸と防衛大臣に出来るかどうかですが、しかしながら今このような事態になれば尖閣は無人島ですから、上陸されても国民のための防衛出動はしにくいでしょう。

エルドリッジ博士は、尖閣に自衛隊、海上保安庁、あるいは気象観測員などの公務員を常駐させることが急務だと述べております。

中共は猛烈に反論するでしょう。海警だけでなく人民解放軍の海軍艦艇を派遣してくるかも知れません。しかしそれで戦闘になることは無いはずです。
それがアメリカが言う所の「尖閣は防衛範囲内」という意味なのです。

エルドリッジ氏は、「公務員の常駐は何も日本国憲法には抵触しない。ただ中共が猛烈に抗議してくるだけだ」と述べております。「猛烈な抗議」に対しては官僚レベルでの対応で良いわけです。「日本の施政権の行使だ」と言えば良いだけです。

この尖閣常駐に対して反対する日本の議員やら官僚が居ります。「中共を刺激するから駄目だ」というのが彼等の言い分でした。
しかしすでに中共はさまざまな形式で尖閣海域に出没しています。いまさらこれ以上の刺激とはならないわけです。「戦争になったらどうする」という言い分に対しては、「中共が日本に対して宣戦布告をしてくるかどうか、そんなことにはならないのではないか」と返事をすれば良いでしょう。

アメリカ軍はその準備をすでに始めておりますし、中共が「宣戦布告」してくれば戦争の大義をアメリカに渡すようなものでしょう。

アメリカから見れば、いかにも日本防衛のお手伝いのように言われますが、太平洋覇権の命運をかけた合衆国防衛の為の戦争です。中東の戦争とは意味が違うのです。

アメリカの太平洋覇権は、あの大東亜戦争の太平洋戦線で日本と戦って手に入れたものです。多くのアメリカの若者が犠牲になりました。
「セロ・ファイター」という新兵器の犠牲になったり、「特攻隊」という前代未聞の攻撃を掛けられたリ、必死の交戦で核兵器まで使って勝ち取ったものなのです。

この太平洋覇権を、平和主義とか事なかれ主義で中共に明け渡すはずはありません。絶対に。
そして中共も、このようなアメリカを良く知っていますから、注意深く少しづつ、経済力をつけながら60年以上掛けて太平洋覇権を狙ったわけです。

軍事力と経済力の強化はアメリカの開発情報を盗み出し、日本から民生品の技術を騙し取り、国民を犠牲にしながら伸ばしてきたわけです。

そのことに、やっとアメリカも気が付いたと言うことでしょう。欧州も気が付きました。英国のEU離脱とか、フランス、イタリアのEU離脱の可能性も、その危険性があると感じ始めたのでは・・・

ドイツは中共に対して技術支援などをしてきました。フォルクスワーゲンやベンツの工場も作ってきました。日本などアジア各国に輸出されるベンツは、すべて中共製になっているということです。
ドイツは安い労働力を求めて中共に入り込んだのでしょう。しかしその後だんだんと情勢が変わり、現在はチャイナマネーがドイツ本国をも席巻し始めています。このまま行けばドイツの誇る企業群も、すべてチャイナ資本になってしまう可能性があります。
これが中国人のサラミスライス戦法、その怖いところなのです。

このことが次第に欧州も解ってきたのではないでしょうか。
習主席は、「偉大なる中華民族の復興」を唱えています。しかし中華民族などは人類史上には無く、多くの民族を混ぜ合わせただけです。だから中華民族と言っても「嘘」をつきあうわけで、信用などは構築できず、嘘のうまいことは「知的レベルが高い」というわけです。このような民族には復興して欲しくないですね。

中国人に親近感を感じている日本人が居ます。しかし話を聞くと日本人グループの中で彼らは紳士的にふるまっているというわけです。回りに中国人が多くなると必ず日本人を攻撃してきます。こういう時は団結するみたいです。だからチャイナタウン(Focus)を作るのでしょうね。

エルドリッジ博士の言うように安倍政権は早く尖閣諸島に公務員を常駐させるべきです。島嶼調査でも避難港建設でも、何でもいいんです。
場合によってはアメリカとの共同調査でも良いのではないですか。

もしかすると、尖閣諸島に人を常駐させると台湾とともに軍事侵攻してくるかも知れません。中共のやりそうな事です。台湾は尖閣諸島を自国領土と公式に述べておりますから。
台湾の蔡総統には、国連に訴えるようにしてほしいですね。

あるいは南シナ海で米軍と対峙・・・これはどうでしょうか? アメリカ軍は戦闘を意識しだすでしょうから。

中共は必ず弱いところを突いてきます。十分注意を払って、そして尖閣への公務員常駐を実施しましょう。

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