2014年9月9日火曜日

舛添都知事のロシアでの発言

ロシア・シベリアのトムスクで、9月4日、舛添都知事は次のような発言をしました。
「米国は、日本が対ロシア制裁を導入するため、日本政府に圧力を加えた。日本は、安全保障問題において、米国に大きく依存している。日本には、対中国、対韓国、対北朝鮮と数々の問題があり、そうした事から、米国の軍事力に頼らざるを得ない状況にある」と・・・

そして、「ロシアの人々は、日本がそうした複雑で困難な状況に置かれていることを理解してほしい。導入された日本の制裁が持つ性格は、取るに足らないものだ。日露関係改善のため自分は、あらゆる努力を傾けるだろう。」などと語ったそうです。

さっそくロシア国営ラジオ「ロシアの声」は、「東京都知事、『日本政府は米国の圧力のもと対ロ制裁を導入』と語る」と報道されました。
しかし、「日本の制裁が持つ性格は、取るに足らないものだ。」などと語れば、今度はアメリカから更なる制裁の要求が出てきませんかね。もう少し慎重に発言してほしいですね。
また、「日露関係改善のため自分は、あらゆる努力を傾ける」と述べていますが、今後、舛添都知事がアメリカの要人と会談する時は、どのように話すのでしょうか。

日露が未だに平和条約を締結出来ないでいるのは、日露の問題ではなく、アングロサクソン(中心は英国)の国々が阻害しているからです。
北方領土の交渉相手をロシアだけだと考えるべきではなく、英国とその同盟国、さらに国際連合諸国との交渉になることを考えてほしいですね。
表面上は日露問題のように見えますが、この2国が話し合って良い方向になろうとすると、必ず邪魔が入ります。

今回、秋口にプーチン大統領の訪日が決まりかけていた時、ロシアのクリミヤ半島進駐が起きたのです。オバマ大統領の対応がまずかったのか、それともそうさせた外部の謀略があったのか、ウクライナ国内でも親露派なる訳のわからないグループが暗躍し、ウクライナとロシアの戦いにまで発展してしまいました。
英国は、日露離反のチャンスと取ったかもしれませんね。

それが匂うのは、舛添都知事が上記のような会見をした直後の9月5日に、ロシアとウクライナは停戦協定を受け入れたことです。

ウクライナは欧米が支持する政権であり、経済的には深くつながっています。しかしロシアは全く離れた存在です。そしてウクライナは、どうやら欧米に見捨てられてしまったようにも見えます。
軍事評論家の鍛冶俊樹氏によりますと、ロシア軍が侵入していることは明らかなのに、欧米は正規軍を派遣せず。そしてNATOは「緊急派遣軍を創設する」と述べてはいますが、二日後になるとか言っていて、その動きがあれば二日でロシア軍はウクライナ全土を制圧してしまうことが可能な状態だそうです。
仕方なくウクライナはロシアとの停戦を受け入れたそうです。

ウクライナ問題が今後どのようになっていくかは判りませんが、舛添都知事の言うように、日本は「対中国、対韓国、対北朝鮮」との問題を抱えています。ですから良くわからない東欧の出来事にはあまり首を突っ込まないほうが良いようですね。

プーチン大統領は、アメリカのロシア・エネルギー資源を石油メジャーに抑えさせようとして失敗しています。また、市場操作可能な状態でロシア市場を確保しようとして失敗しています。
プーチン大統領のインテリジェンスはアメリカ・ウォール街のやり口を見抜くからです。ゆえにアメリカの反プーチン勢力は何とかして彼を追い詰めようとやっきなのでしょう。

欧州はウクライナ問題をあまり大きくしたくないはずです。ウクライナはロシアからのガス・パイプが通っていますから、これから冬場に向かってパイプを閉鎖されては凍死者が出てしまいますからね。
プーチン憎しのアメリカがいくら謀略を使っても、彼に読まれてしまいます。それにアメリカは、国家を挙げてプーチン憎しではありませんから、ロシアと正面からぶつかるようなことはしないでしょう。
日本に対するのと同じ、リップサービスまでですね、きっと。

安倍首相は、真珠の首飾りをはずしにバングラデシュとスリランカに行きました。これから対ロシアの準備に入るでしょう。
英国は日本とロシアが協調することを恐れています。理由は判りません。民族的なものでしょうか、それとも実利的なものでしょうか。日露戦争の時を思い出してください。

ですから、安倍政権がロシアとの関係を修復し、北方領土に何がしかの解決策を見出そうとすれば、アメリカ経由で邪魔をしてくるはずです。
場合によっては、中共のカードを使うでしょう。今、安倍内閣を抑えられるのは、中共の圧力しかないからです。
尖閣諸島への人民解放軍の上陸とか、台湾有事などの方法で、アメリカが出てこないとどうにもならない状況を作り出し、ロシアとの会談をぶち壊すわけです。

まさに舛添都知事が言うところの「複雑で困難な状況に置かれていること」がこれなのです。舛添都知事は、この状況を乗り越える秘策でも持っているのでしょうか・・・

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