宝石の話ではありません。
中共が出している「真珠ネックレス構想」に対する、モディ首相の「安保ダイアモンド構想」のお話です。
「真珠ネックレス構想」は、中共が始めた戦略で「インド封じ込み戦略」です。南シナ海から中東に至るシーレーンに沿って各国と戦略的な関係を構築し、各地で海軍基地を確保するという戦略なのです。
海軍基地は、ミャンマー、スリランカ、パキスタンなどへの港湾建設への資金、技術、そして作業者の提供によって人民解放軍の寄港地ともなるようにしていくことだとか。
目的は中共のエネルギー権益を守るためだと言うことですが、日本のシーレーンへの威圧による日本封じ込めにもその意図があるようです。
もちろん中共はそんなことは言いません。マラッカ・ジレンマの解決手段としての真珠のネックレス構想だと言っています。(マラッカ・ジレンマとは、マラッカ海峡の防衛をアメリカが行っていることから、有事に封鎖されてしまうと言うジレンマのこと。中共は本気でアメリカとの戦争に備えているようですね)
この「真珠ネックレス構想」とは中共が付けたのではなく、この戦略を見たアメリカが、地図上に寄港地をプロットすると首飾りのように見えたことからネーミングされたものだそうです。
この戦略意図からすれば、インドと日本に共通の国益が生まれるのは当然です。
日本とインドには戦前からの友好関係があり、第一次安倍内閣では安倍首相がインドを訪問して、その友好を確認しました。
しかし、友好だけで戦略は動きません。この真珠ネックレス構想は、日印関係の「今」を形成する絶好の危機になるわけです。
アメリカが「真珠のネックレス構想」と名前を付けると、インドは「ダイアモンド・ネックレス構想」として、この対抗処置を発表しました。
当時、民主化するミャンマーに対し、インドも港湾建設の協力を始めていましたから、これを持ってダイアモンド構想の起点としたようです。
第二次安倍内閣が誕生し、中共を仮想敵とする「価値観外交」が始まると、それがこのダイアモンド構想とマッチングするのは確かでした。
インドも首相交代の選挙があり、しばらくは日印関係は動きませんでしたが、安倍首相の東南アジア歴訪は、すでにこの下準備とも取れましたね。
インドは長い間、友好国日本に対し疑念を持っていました。「軍事力を放棄した日本とは、同盟関係など結んでも意味はない」というのがインドのスタンスだったのです。
インドは歴史的真実は大切にします。しかし現実主義でもあるわけです。意味のない外交はしないわけですね。
モディ首相は、先ずブラジルで7月14日に開催された新興5カ国(BRICS)首脳会議に臨み、習近平主席と会談しました。
経済協力などの話のなかで、「中共との国境紛争(中共の侵略)を電撃的に解決すれば、両国の関係は劇的に進展する」と抽象的な言葉で領土問題を持ち出しています。
インドの世論調査では、「中共との領土紛争を恐れる」と回答したインド人が72%も居りますから、黙っていることは出来なかったのでしょう。
安倍政権は、集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。少しでもインドの現実主義に答えようとしたのでしょうか?
そして8月30日、ついにモディ首相が来日されました。これだけでダイアモンド構想は実現に向けて大きく前進したと考えていいようですね。
共同声明には「特別な戦略的パートナーシップ」との文言が盛り込まれ、これでインドは事実上の“準同盟国”となったわけです。
すでにオーストラリアのアボット首相と安倍首相の間には、このダイアモンド構想の話は通っていることでしょう。
そしてモディ首相との会談の翌週、9月6日には安倍首相はバングラデシュ、スリランカを訪問すると言うことです。
真珠のネックレスを外していく作業は、安倍戦略の基本なのですね。
このダイアモンドネックレスを完成させるには、アメリカの存在が大きいのですが、今のところレームダック化してしまったオバマ大統領にはその気はないようです。
しかし、このところ米連邦議会議員の来日が続いているようで、すでに54名もの訪日があったとか。これは昨年の倍以上となっているそうで、外務省はうれしい悲鳴を上げているとか。
特に共和党議員が多いようで、次期大統領への出馬が噂されるルビオ上院議員とか、下院外交委員長のロイス議員なども来日しています。
オバマ大統領の平和外交が挫折し、内政重視の保険問題も暗礁に乗り上げています。そしてアメリカの国際影響力が低下していく中で、ロシア・ウクライナ問題でも他国からの積極的協力は得られておりません。
それでも中共の経済危機と、それゆえの崩壊における軍事の暴発が懸念される中で、アメリカも方針が変わってきているようです。
世界のリーダーシップを取れないオバマ大統領に対して、安倍首相のリーダーシップが目立ちます。アメリカの議員の大量訪日は、すでにこのダイアモンド・ネックレスが完成間近にあることを示唆しているようですね。
「真珠ネックレス構想」は、中共が始めた戦略で「インド封じ込み戦略」です。南シナ海から中東に至るシーレーンに沿って各国と戦略的な関係を構築し、各地で海軍基地を確保するという戦略なのです。
海軍基地は、ミャンマー、スリランカ、パキスタンなどへの港湾建設への資金、技術、そして作業者の提供によって人民解放軍の寄港地ともなるようにしていくことだとか。
目的は中共のエネルギー権益を守るためだと言うことですが、日本のシーレーンへの威圧による日本封じ込めにもその意図があるようです。
もちろん中共はそんなことは言いません。マラッカ・ジレンマの解決手段としての真珠のネックレス構想だと言っています。(マラッカ・ジレンマとは、マラッカ海峡の防衛をアメリカが行っていることから、有事に封鎖されてしまうと言うジレンマのこと。中共は本気でアメリカとの戦争に備えているようですね)
この「真珠ネックレス構想」とは中共が付けたのではなく、この戦略を見たアメリカが、地図上に寄港地をプロットすると首飾りのように見えたことからネーミングされたものだそうです。
この戦略意図からすれば、インドと日本に共通の国益が生まれるのは当然です。
日本とインドには戦前からの友好関係があり、第一次安倍内閣では安倍首相がインドを訪問して、その友好を確認しました。
しかし、友好だけで戦略は動きません。この真珠ネックレス構想は、日印関係の「今」を形成する絶好の危機になるわけです。
アメリカが「真珠のネックレス構想」と名前を付けると、インドは「ダイアモンド・ネックレス構想」として、この対抗処置を発表しました。
当時、民主化するミャンマーに対し、インドも港湾建設の協力を始めていましたから、これを持ってダイアモンド構想の起点としたようです。
第二次安倍内閣が誕生し、中共を仮想敵とする「価値観外交」が始まると、それがこのダイアモンド構想とマッチングするのは確かでした。
インドも首相交代の選挙があり、しばらくは日印関係は動きませんでしたが、安倍首相の東南アジア歴訪は、すでにこの下準備とも取れましたね。
インドは長い間、友好国日本に対し疑念を持っていました。「軍事力を放棄した日本とは、同盟関係など結んでも意味はない」というのがインドのスタンスだったのです。
インドは歴史的真実は大切にします。しかし現実主義でもあるわけです。意味のない外交はしないわけですね。
モディ首相は、先ずブラジルで7月14日に開催された新興5カ国(BRICS)首脳会議に臨み、習近平主席と会談しました。
経済協力などの話のなかで、「中共との国境紛争(中共の侵略)を電撃的に解決すれば、両国の関係は劇的に進展する」と抽象的な言葉で領土問題を持ち出しています。
インドの世論調査では、「中共との領土紛争を恐れる」と回答したインド人が72%も居りますから、黙っていることは出来なかったのでしょう。
安倍政権は、集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。少しでもインドの現実主義に答えようとしたのでしょうか?
そして8月30日、ついにモディ首相が来日されました。これだけでダイアモンド構想は実現に向けて大きく前進したと考えていいようですね。
共同声明には「特別な戦略的パートナーシップ」との文言が盛り込まれ、これでインドは事実上の“準同盟国”となったわけです。
すでにオーストラリアのアボット首相と安倍首相の間には、このダイアモンド構想の話は通っていることでしょう。
そしてモディ首相との会談の翌週、9月6日には安倍首相はバングラデシュ、スリランカを訪問すると言うことです。
真珠のネックレスを外していく作業は、安倍戦略の基本なのですね。
このダイアモンドネックレスを完成させるには、アメリカの存在が大きいのですが、今のところレームダック化してしまったオバマ大統領にはその気はないようです。
しかし、このところ米連邦議会議員の来日が続いているようで、すでに54名もの訪日があったとか。これは昨年の倍以上となっているそうで、外務省はうれしい悲鳴を上げているとか。
特に共和党議員が多いようで、次期大統領への出馬が噂されるルビオ上院議員とか、下院外交委員長のロイス議員なども来日しています。
オバマ大統領の平和外交が挫折し、内政重視の保険問題も暗礁に乗り上げています。そしてアメリカの国際影響力が低下していく中で、ロシア・ウクライナ問題でも他国からの積極的協力は得られておりません。
それでも中共の経済危機と、それゆえの崩壊における軍事の暴発が懸念される中で、アメリカも方針が変わってきているようです。
世界のリーダーシップを取れないオバマ大統領に対して、安倍首相のリーダーシップが目立ちます。アメリカの議員の大量訪日は、すでにこのダイアモンド・ネックレスが完成間近にあることを示唆しているようですね。
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