2014年9月30日火曜日

田母神新党は太陽の党・・

元航空幕僚長の田母神俊雄氏は、都知事選敗北の後、新党を結成する旨述べておりました。
そしてその答えがこの「太陽の党」で、ご存じ「たちあがれ日本」が維新の会と合流する直前に石原慎太郎元都知事が結成した党です。
太陽の党はその後「日本維新の会」と合流したために無くなりましたが、国会に申請したまままだ解党はしておらず、党はあっても議員はゼロという状態だったようです。

そこに田母神氏らが石原慎太郎元都知事と相談して、再立ち上げを行うことにしたようです。そして田母神氏に同調する現職の衆議院議員「西村慎吾」氏が合流、この度の新党結成となったわけです。

党の代表には現衆議院議員である西村慎吾氏が就任、田母神氏は代表幹事兼国民運動本部長に就任したと言うことです。
そして次期国政選で党勢拡大を狙うことを確認して、次世代の党の最高顧問である石原慎太郎氏も同調して、協力関係を築くつもりのようです。

田母神氏は、「自民党が左傾化したのはサヨク政党ばかりが跋扈し、自民党に揺さぶりを掛けるのでだんだん左傾化してしまった。ここで右側にもしっかりとした重石を付け、自民党を真っ直ぐにしなければならない」という持論を展開し、その最初の一歩を踏み出したということになります。

右側と言えば、「右翼」ということになりますが、他国の右翼は在郷軍人会という現役を離れた軍人によって構成される組織が中心となります。
戦争で命を担保に戦った上官と兵卒のつながりは、戦争が終わり上官が退官しても続きます。その強さは政治家の意見を超えるもので、シビリアンコントロールを凌駕する強さを持つはずです。

日本には在郷軍人会はありません。昔は帝国在郷軍人会がありましたが、敗戦時から今に続く「武装解除」によって無くなりました。
自衛隊は軍隊ではありません。公務員扱いになっていますから退役軍人にはならず、退職した公務員という扱いになります。(予備役にはなりますが)
しかしこれでは国防を全うすることは出来ないでしょう。田母神氏がこのような問題に対してどのようなメスを入れるか、そこが注目点ですね。

航空自衛隊ですから戦闘機に乗っていたことは確かです。戦闘機のパイロットは、飛行する直前、例え訓練であっても「今回は死ぬかもしれない」とちょっと考えるそうです。それくらい空を飛ぶというのは人間にとって危険なことなのです。スクランブル発信の時などはなおさらでしょうね。
一般客が旅客機に乗る場合でも、「もしかしたら・・」と考えるはずですね。考えない人のことを「平和ボケ」の一般人と言うわけです。
ですから戦闘機ともなればもっと切実に感じるでしょうね。それでもそれをやるのが、主権国家というものです。誰かがやらねばならないのです。

このような航空自衛隊ですから結束は強いでしょう。田母神氏は退役する自衛官の再就職などの面倒もよく見ていたと言いますから、彼を慕う元自衛官も多いと思います。
次回の衆議院選挙には、そのような元自衛官が多く立候補して、日本の安全保障の問題点、例えばアメリカに握られているブラックボックスの問題などを取り上げて国民への啓蒙を行ってほしいですね。

安全保障の必要性を啓蒙し、国民の2割が理解を示せば、十分な右側の重石になります。サヨク系は情緒的で理詰めに弱く、嘘つきが多いようですから(朝日新聞などを見て)討論になれば勝てるはずです。2割の国民を味方に付ければ、サヨク系も2割くらいになり、6割の国民は討論の勝る方に付くはずです。

田母神氏はよく「真正保守」と述べていました。軍の結束で政府に圧力を掛けるのが右翼とするならば、彼の立場は「保守」ということです。
戦後の保守にはアメリカ寄りの保守(既得権保守)もありますから、それと区別するために「真正」と付けて表現したのでしょう。
しかしこの表現には多くの誤解も生まれているように思います。
太陽の党ですから「おてんとう様に対して正義を通す保守」などと言えば解りやすいのではないでしょうか。

太陽の党・代表を務める西村慎吾議員は、「戦うしかない問題の解決は戦うしかない」という持論を持った方です。例えば「拉致問題」「尖閣侵略問題」などです。
私もそう思います。

問題は戦い方です。中共は謀略を使って戦ってきます。北朝鮮は時間稼ぎと金銭要求で戦ってきます。日本が軍事的戦いの覚悟を見せれば、おそらく引っ込むでしょう。
交渉はそれからでないと現実味は出てきません。今のままですと安倍首相がいくら頑張っても相手は嘲笑して交渉(首脳会談)には乗ってきません。

「軍事的戦いの覚悟」は日本国民の中から滲み出て来なければ、本物にならないのです。
太陽の党・・・頑張ってほしいですね。

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