2014年9月19日金曜日

中共、日本からの会談打診を拒否

米国で開かれたシンポジウムに合わせて、その期間中に会談出来ないかどうかを、河野克俊海上幕僚長から中共海軍の呉勝利司令官に打診したところ、呉勝利司令官が拒否していたことが解りました。
つまり中共側が話し合いを拒否したことになります。

呉勝利司令官は、「両国の首脳会談が行われる前に会談することはできない」と述べたそうですが、安全保障にかかわる話し合いですから、首脳会談などとは関係ないと思うのですけどね。

時を同じくして、アメリカ下院外交委員会アジア太平洋小委員会は、東シナ海などでの中共の挑発行為や、防空識別圏の一方的な設定を非難する超党派の決議案を全会一致で可決しています。
これは中共の周辺国への威嚇行為を、アメリカ議会が注視していることを示す狙いがあると言うことです。
中共に対し、周辺国との領有権をめぐる問題を平和裏に解決するよう要求する決議をしたと言うわけです。

アメリカがこのような決議をした時、その言うことを聞かない場合は何らかの報復があるわけで、いつも最終的には軍事的制裁だったのですが、さて中共に対してはどうするのでしょうか?

今のところ、中共側は軍事的衝突にはならないことを前提にしておりますが、それでも中共海軍の最高幹部が近く、北京で緊急会議を開くというニュースが流れております。
南シナ海でのベトナム艦船との衝突や、フィリピンによる中共漁船拿捕(だほ)を重く見て、今後の対応を決めるようですが、海上自衛隊・河野克俊海上幕僚長との会談を断った呉勝利司令官は、年内に退役する可能性があるそうで、中共海軍内部も後任をめぐる権力争いなど、多くの問題が生じているそうですね。

日本を悪者にしないと建国の大義が失われる中共は、1931年の柳条湖事件を抗日戦争の発端だったとして、今年も遼寧省瀋陽市で恒例の記念式典を行ったようです。

柳条湖事件とは、1931年9月18日に満州・奉天(現在の瀋陽市)近郊の柳条湖付近で起きた満鉄爆破事件です。日本では満州事変の中に含んで教えていますが、一般的には「柳条湖事件」として知られているようです。
関東軍はこれを中国軍による犯行と発表しました。

日本が作った鉄道を爆破して、それを中共軍の一斉蜂起の合図としてその後に続く「抗日戦争」を闘い、そして勝利して現在の「共産党」独裁政権が出来た・・・としたいのでしょうか?

残念ながらこの爆破事件は、関東軍が計画した自作自演(偽旗作戦)の計画的行動だったということです。
自ら守備する線路を爆破し、中国軍による爆破被害を受けたと発表することで、一気に中国軍を壊滅させてしまおうということだったのでしょう。

事件の首謀者は、関東軍高級参謀板垣征四郎大佐と関東軍作戦主任参謀石原莞爾中佐であり、直接爆破を実行したのは、独立守備隊第二大隊第三中隊付の河本末守中尉ら数名の日本軍人グループであったことも判っているようです。

日本の大陸進出の必然性は、日清戦争にさかのぼって見なければ判りません。1894年、朝鮮国内の甲午農民戦争(東学党の乱)が切っ掛けで、日清両国が朝鮮に出兵し、朝鮮半島における覇権をめぐって開戦します。
朝鮮半島に他国の軍が陣を張れば日本が脅威にさらされることになります。それが清国であれロシアであれ。
朝鮮がもっとしっかりした国家であれば良かったのですが、今と似たような強国に頼ろうとするパラサイト体質だったため、仕方なく日本は兵を送ったわけです。この時はまだ清国は「眠れる獅子」と言われていて恐れられていました。
しかし、日本は軍を急速に近代化していたため戦いは日本優勢で進み、やがて清国が「張子の虎」であることがばれてしまい、1895年に日清講和条約(下関条約)が締結されました。
ここで日本は清国から遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を割与されることになりました。
さらに清国は朝鮮国が完全無欠なる独立自主の国であることを確認し、独立自主を損害するような朝鮮国から清国に対する貢・献上・典礼等は永遠に廃止することも取り決めます。

日本が自作自演で行った「柳条湖事件」。しかも相手は蒋介石軍であって八路軍(毛沢東)とは何の関係もないはずです。それを抗日戦争の発端として、毎年記念式典をやっているのです。
中国共産党が中華人民共和国を作ったことを正義の建国とするために、最初から嘘で固めている中共であることがはっきりと示される記念式典と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、中共は清国のことは無かったことにしようとします。清国は満州族の国でしたし、この清国に漢人は手も足も出なかったのですから漢民族にとっては触れたくない国辱(民族の恥辱)だったからでしょう。戦後漢民族が満州族に行ったひどい仕打ちをご存知ですか?(虐待と混血で民族を絶滅に追いやるのです)
次は日本人だと考えている漢人達のこと、このような侵略行為が彼の民族の常習であることを、少しは日本国民も気づくべきですね。

ともかく今回は、日本側から手を差し伸べたのに中共の方から話し合いを拒否したのですから、まあよかったですね。
次は、11月の首脳会談を、いかに相手側に拒否させ、世界中に中共の方が理不尽であることを知らしめるか・・が重要なのではないでしょうか。

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