2013年12月31日火曜日

広報から世論戦へ、尖閣と竹島

今年の10月から、外務省は尖閣諸島、そして竹島が日本の領土であることをインターネット・YouTubeにて行ってきました。ご覧になった方も多いでしょう。
10種類の言語に翻訳し、世界に配信する日本からの映像メッセージとして、現在も行われています。
http://www.youtube.com/watch?v=aC9gyVeCAp0

これについて、中共外務省は怒り心頭で、「挑発行為は直ちに止めよ!」などと言っております。中共が怒ると言うことは、効き目があることと判断するべきですね。
韓国側は、竹島での防衛訓練を公開するなど、「守る意志」の表明で対抗してきています。

外務省は、「動画の中身は我が国の立場を説明したもの、国際社会に説明するために今後も拡充していく」と後へは引かない構えです。

ロシアとの関係で、北方領土の映像はありません。外務省は交渉が続いているとする考えのようです。
北方領土問題を協議する次官級協議を来年1月末以降に実施することが、11月の日露外相会談で決まったことや、海上自衛隊とロシア海軍の共同訓練を今後拡充して行くことも一致しております。
中共包囲網にはロシアとの関係が無視できません。北方領土問題の解決への努力が継続して行われていることが重要で、「敵は中共」という日本の立場をしっかりとすることが重要なのですね。

ただ、独立行政法人「北方領土問題対策協会」が北方領土の映像をYouTubeに上げています。(日本人のお子様向けですけど)
http://www.youtube.com/watch?v=Sg0evIFXK7c

安倍首相の靖国参拝を受けて、ロシアは「遺憾の意」を表明、「世界で広く受け入れられているものとは異なる偏った第2次世界大戦の結果に関する評価を認めるわけにはいかない」と指摘しています。
このメッセージには北方領土問題を解くカギが含まれています。

つまり、旧ソ連は第二次世界大戦の結末で他にも多くの領土をソ連領にしております。そのソ連をそのまま引き継いだロシアは、このことが表面化するのを抑えているわけです。
ロシアは、北方領土返還でこの第二次大戦の結果がひっくり返ることを恐れます。あちこちで領土奪還の騒ぎが生じてしまいますからね。
これは北方問題解決を難しくしている問題の一つです。

ロシア国内にも「北方領土は日本に返すべき」とか、「国際機関の管理下に置け」などという意見もありますが、そうすると他の領土がどうなるか・・・そんな単純にはいかないわけです。
中共もそこを突いてきます。「日本は第二次世界大戦の結果を遵守しろ」と言うわけです。日本とロシアの間に亀裂を入れるのが目的でしょうけどね。

日本からすれば、「敵は中共」ということを鮮明にすることが肝要でしょう。中国ではなく中共なのです。
日本は「ポツダム宣言」を受け入れ、東京裁判を耐え、サンフランシスコ条約で再び国際社会に復帰したことを鮮明にさせましょう。つまり第二次世界大戦の結果は受け入れていることを。
その上で、尖閣諸島と竹島は「日本固有の領土であり、二次大戦の結果とは関係ない」ことも鮮明に表現することが肝要でしょう。
それから「積極的平和主義」を説明しなければ、安倍外交は失敗する可能性だあります。
安倍首相の靖国神社参拝は、この第二次世界大戦の結果を踏まえて行われたもので、今後積極的に「力で歴史(二次大戦の結果)を変えようとすること」と戦っていくと言う意味であることをロシアにうまく説明しましょう。

来年、外務省は自民提言案を受けて広報から世論戦に拡張することを発表しました。
中共に取材拠点を置く欧米などの特派員を日本に招待し、日本の立場を紹介するそうです。もちろん韓国に駐在する欧米などの特派員も対象とするそうです。
沖縄、島根などを視察してもらい、尖閣や竹島に詳しい有識者による説明の場や地元関係者のインタビューなどを通して、日本がなぜ尖閣諸島や竹島を日本領土として譲らないのか、それを理解してもらうのだそうです。
国際世論の形成に影響力を持つ欧米メディアが中韓の主張に引きずられないように、本当のことを知らせる必要があるというわけです。

まもなく2014年になります。
安倍外交(=日中戦争)がうまくいくように、近所の神社に参拝に行きます。
また来年もよろしくお願いいたします。

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