2013年12月24日火曜日

ビットコイン暴落・・・ビットコインって何?

ビットコインなるものが世界的に出回っていることは聞いておりましたが、ネット決済の疑似通貨くらいにしか考えておりませんでした。

しかし調べてみると、なかなか考えられたネット通貨です。
考えたのは「中本哲史」という日本名の方ですが、本名ではないようなので謎の人物ということになっております。
このビットコインは、2008年にインターネット上に論文として登場しました。その内容は以下にあります。
http://www.bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWhitepaper.pdf

数学の論文なので私にはよく判りませんが、文章が日本語なので何となく感じがつかめます。通貨発行メカニズムと流通トレーサー(リンク)が準備された、仮想通貨の安全対策を考察した論文です。
この論文の書き方から、アメリカのコンピューター学者テッド・ネルソン氏は、すぐに「これは京都大学教授の望月新一博士だ!」と述べております。
望月新一博士(44歳)からは何の反論も出ておりませんから、恐らくそうなのでしょう。

普通の通貨(主権国通貨)との交換が可能で、その時点での交換レートが取引時に計算されて決定されることから、投機筋と闇金融筋(同じようなものですね)が目を付けたようです。
しかし、基本は個人対個人(PtoP)の取引き(マイクロビジネス)に使うことが目的の通貨なのです。
現在の交換所(ネット上の)は50か所です。日本の取引所は「Mt.Gox(マウントゴックス)」だとか。

ビットコインは、それを使えるマーケットサイトで買い物ができます。使ったビットコインは「どこで発行されて、いままでどのような使われ方をしてきたか」が、それらの情報がリンクされる形で記録されます。(デジタル財布という概念です)
貯めこまれたビットコインは信用が低くなり、活発に流通しているビットコインは信用が高くなるとか。(これでコイン価格を変え、複数の価値のコインを作る準備なのでしょうか?)
そして、この流通した履歴がいつでも参照可能であることで、偽ビットコインの発生を抑止するわけです。活発に流通し、リンク数が増えたコインを偽造することは難しく、その安全性の確率が論文に出ているようですね。

では、正規のビットコインをどうやって発生させるかと言うと、「miner」というアルゴリズムがその役割をするそうです。(日本語では「採掘」)
つまり金鉱を掘るようなアルゴリズム(プログラム)が用意されるという事です。ネット上にこのアルゴリズムがいくら増えようと、これらのアルゴリズムは動き出すと通信によってすぐに結ばれます。
現在動いているこのminerというアルゴリズムは、すべてが連係して10分間に50枚のビットコインしか作り出しません。(少し前ですが、全世界のビットコイン発行量は11759100枚だそうです。時間で計算すると4年ちょっとになりますね)
発行され続けるビットコインです。ですからインフレマネーと呼ばれていますが、使用する人(投機)がこれだけ急激に増えると、デフレとなってコインの価格を上昇させます。動き出した直後は0.4円程でしたから。

つまり世界中で一人だけがこのアルゴリズムを動かしていれば、その人の手元に10分間に50枚のビットコインが発行されますが、10000人の人が動かしていればコインを入手できるのは200分の1の確立になります。現実にはもっと多くの人が動かしますから、なかなかコインを入手することは難しくなります。(宝くじより低い確立になるのでは?)
そこでアルゴリズムを動かすコンピュータのスピードを速くしたり、複数のアルゴリズムを動かしたり、涙ぐましい努力が続けられておりますね。
このアルゴリズムはUSB型の装置に入れられて売られていたりもします。これを買ってパソコンに装着すれば、世界中でコイン入手の確立がさらに低くなると言うことですね。(もちろん自作してパソコンで動かしてもかまわないのですが、ネット上の他のアルゴリズムと連携しないと無意味です)

さて、このビットコインに注目したのが中共の金持でした。何しろ闇金をいっぱい持っていますからね。ロンダリングも出来ます。ですからビットコインの取引の約40%を中共が占めているわけです。
こうした過熱ぶりに頭を痛めた人民銀行は12月の5日、金融機関に対し、ビットコインを使った金融サービスの禁止を通達、通貨として流通させない考えを伝えました。

それが世界中での狼狽売りをさそって、ビットコインの対ドル相場は最高値となった11月30日の1200ドル台から約57%下落し、今は少し戻して650ドルほどです。
しかし、ネット上での取引が出来なくなったわけではなく、ネット上でのビットコイン価格が安くなって、つまり物価が上がっただけのことです。ビットコインで生産や販売をしている人が居れば、ネットで高く売れるようになったということ。
また、ビットコインの価格が下がった時こそ、主権国通貨との交換のチャンスなのです。むしろまだまだ高すぎますけど。
永久に発行され続けるビットコイン。やがては主権国通貨との相対で安くなっていくでしょう。世界中の主権国通貨の発行量と、ビットコインの発行残高の比で落ち着いて行き、やがてビットコインの方が安くなっていくはずです。インフレマネーの本領発揮です。そうならないとマイクロビジネスには使えませんよね。(1日の発行が7200枚です)

投機筋や闇金融が如何に動こうとも、ビットコインの流通に支障が無ければ、もしかしたら主権国通貨よりもビットコインの方がしっかりしていることになるのかも知れませんね。

ビットコインはまだどうなっていくか判りません。しかし、インターネットによる取引が活発化していけば、持たないと買えないという事態も出てくるかも知れませんね。
面白くなりそうですね。

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