2013年3月23日土曜日

台湾承認国が優勝、WBCの結果


今年は日本が敗退したワールドベースボールクラッシックですが、ドミニカ共和国が、隣のプエルトリコを下して初優勝しました。(先ずはおめでとうございます)
それだけならここで紹介しなくても良いのですが、このドミニカ共和国は中共を認めず、台湾を承認していいる国家であることが重要なのです。

現在台湾を正当政府として認めている国家は23カ国で、その一覧は次のようなものです。

パラグアイ共和国、パラオ共和国、バチカン市国、ツバル、マーシャル諸島共和国、ソロモン諸島、キリバス共和国、ナウル共和国、セントルシア、グアテマラ共和国、ベリーズ、エルサルバドル共和国、ハイチ共和国、ニカラグア共和国、ドミニカ共和国、ホンジュラス共和国、パナマ共和国、セントクリストファー・ネイヴィス、ブルキナファソ、スワジランド王国、ガンビア共和国、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、サントメ・プリンシペ民主共和国

この中に日本が入っていないのは、痛恨の極みかも知れませんね。
この前、バチカンでローマ法王にフランシスコ1世が即位されました。その時中共は、「バチカンは台湾ではなく、中共を中国の正統政府と認めよ」というような書簡を送ったとか。

この失礼な書簡は、当然カトリック教徒が知ることとなったのではないでしょうか?
カトリックを敵に回した中共政府。ヨーロッパ、そして南米でこれから静かに「反中圧力」が強まっていくことでしょう。
南シナ海とか尖閣諸島における中共の国際法無視の姿勢。そしてバチカンというカトリックの本山に対しての無礼な振る舞い。共産主義の国家が嫌われる理由が「反宗教」にあることをご存じないのでしょうか?

ニクソン・アメリカが中共を承認してから、世界は台湾から中共へ、中国の正統政府を認めるようになってしまいました。
アメリカは単に、ソビエト連邦を潰したかっただけ・・のようですが、その後中共政府はうまく立ち回りました。毛沢東主席が亡くなったあと、それまで犯罪者扱いだったトウ小平氏が首席となり、「経済は自由化」などと言い始めました。その結果、中国大陸の自由と民主主義を求めているアメリカが勘違いして、中共に市場を開けたのです。日本の製造業が中共を迂回してアメリカへの輸出を始めたのはその直後でした。(アメリカの中国妄想は戦前からですが)

その結果がどうなったかは今更言うまでもありませんが、この30年の間、台湾を正統政府として承認し続け、おぞましい中共の軍門に下らなかった硬派な国家がこの23カ国です。
パラオ共和国などは、近傍の海で違法操業していた中共の漁船を拿捕、その時1名を射殺し、その後中共から罰金を取ったという強烈さです。

ドミニカ共和国も、そのような対中共に強い国家なのでしょうか? それは判りませんが、この台湾承認国には島嶼国家が多く、宗主国がスペイン、ポルトガルであることから、カトリック教国が多いのです。
当然中共は、カトリックの本山「バチカン」を落とそうと躍起なのでしょう。そうすれば島嶼国家は皆なびくという戦略です。

バチカンと中共の対立は、中共が国内のカトリック協会の司祭を決めるとき、バチカンの指示を無視してしまい共産党の指導で、中共にとって都合の良い司祭に決めてしまったことが、この対立を激化させているのです。
ですからバチカンが中共の言うことなどに聞く耳を持たないことは確実です。すなわち、この23カ国が台湾から中共へ正統政府を変えることはありえないと思います。

今後再興が期待される日本の経済。経済復興の後に、このような島嶼国家に対して日本のやるべき役割は大きいはずです。
そしてそのやり方次第で、これらの国から中共色の排除も可能になります。
金満国家・中共。お金が正義の華人は、札片(さつびら)で頬を打つようにして島嶼国家に「中共が正統政府であること」を呑ませてきました。これらの国家は国連で一票になるからです。

「中共を正統政府と認めよ」とバチカン市国に命令する中共・習近平体制。相手が自分よりも上と思えば極端にへりくだる華人は、自分が上だと感じればこのように居丈高に出ます。この観念で国際社会に受け入れられるはずはありませんね。中共の軍拡も同じ観念で行っているのでしょう。

ドミニカ共和国のWBC初優勝は、中共の札片に負けた(?)プエルトリコに反省を促す神の意志かも知れませんね。

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