2013年3月4日月曜日

北方領土はどうなるか、安倍政権のもう一つの課題


安倍政権は順調にスタートしました。2か月で、目に見えて感じているのが「東北被災地」のようですね。
なにしろ、被災者の一部から「本当に復興が動き出した!」と驚きの様子が伝わってきているとか。つまり、いままで民主党政権は何もやっていなかったという証でもあります。
震災発生から民主党政権だった被災地は、政治とはこんなものだと思って諦めていたのかも知れません。ところが安倍政権になって、復興の椎音が本当に聞こえてきた感じがしているのでしょう。
本当はこれが普通の政治というものなのですけどね。

さて、アメリカ訪問も終わって、アメリカ側がどう見ているかは判りませんが、ともかく日本をアピールした安倍首相、こんどは北の宿敵との会談が待っています。
今年は訪問するというロシア。そのロシアに、首相の特使として親書を携えた森元首相が赴きました。

ロシアと言えば、北方領土問題が外せませんが、しかしあまり同じことを言っていても、会談は堂々巡りです。そして何となく、北方領土の問題を複雑にしているのは、「返還という既得権保持者」(これも戦後の敗戦利得者でしょう)が居て、2島返還とか二分の一返還などの話が出たとたんに潰しにかかり、しかもアメリカとつながっているような匂いもするとか。

そして、大統領のプーチン氏は「双方受け入れ可能な解決策」というスタンスをとりました。2月21日の森氏との会談で述べたものです。
ロシア語の表現でしょうか、日本語ではこういうのを「落とし所」というのですよね。

そしてこの落とし所を探るために、双方の活発な首脳間の対話をすることが提案されたようです。
もちろん気を付けないと狡猾なロシアに騙されてしまいますけどね。
安倍首相は「日本も交渉力を付けなければいけない」と述べています。TPPなどもそうですが、逃げていては何も始まらないのは確かなこと。国際政治の狡猾さは、どこでも同じです。だから交渉には軍事力の背景が必要ということになるのですけど。

今回の森元首相の訪ロは、うまく行った方ではないでしょうか?
少なくとも、プーチン大統領の「落とし所」発言は、「頻繁に日ロで首脳会談をやろう。」ということです。そうしながら次第に落とし所を見つけて行こうという提案にも取れます。いや、こちらが勝手にそう判断してもかまわないのではないでしょうか?
いずれにしても、話し合いで解決しなければならない問題ですからね。

敗戦後、アメリカに武装解除されてから60余年、再武装をしなかったのは国内に居るサヨク勢力の責任です。マスコミとか日教組などの・・・
しかし、すでに過ぎてしまったこと。幸いなことに、最近の中共の傍若無人な振る舞いが日本国民を非武装平和の妄想呪縛から解いてくれているようです。
そして、サヨク政権の最期の悪あがきが、この3年ちょっとの民主党政権だったとなれば、それでいいでしょう。かなり高くついたお勉強だったようにも思いますが、国民の呪縛はかなり解けてきました。

しかしそうは言っても、60年以上の軍事空白にはかなりきついものがあります。
自衛隊もアメリカ軍の支援なしでは動けません。武器がそうなってしまいましたからね。ですからこれから必死で努力しても、当面はアメリカの軍事力が必要なのです。(しかしアメリカは軍事費の大幅削減を余儀なくされ、もはや太平洋の守りすら出来なくなりそうですけどね)

軍備の肩代わりをするのが「経済力」。アベノミクスが本物として動き出せば日本の景気は間違いなく回復するでしょう。(日銀人事に少し心配がありますけど・・・)
大国アメリカは没落の一途。日本を利用して持ち直そうとしているのがTPPという構図のようです。
そして中共も今後経済が急速に悪化するでしょうし、公害が経済力をさらに落とし始めるでしょう。そうなれば暴動が内戦の様相も見せ始めるかも知れません。
さらに欧州は、ユーロの破綻が目の前に迫ります。さっさとユーロをうまく解体するように仕掛ければいいのですが、国家同士の思惑がぶつかって、解体は無理かも知れません。

そんなわけで、日本の経済復興が始まれば「経済力」が交渉の有力なカードとなってくることは考えられます。もちろんある程度の軍事力は必要です。当面はアメリカから武器などを買って、日本式に改良して使いましょう。

こういう環境を作っておいて、その上でプーチン大統領と「腹の探り合い」をしながら「落とし所」をさぐるのは有意義かも知れませんね。
中共は困るでしょうけど・・・

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