2017年10月3日火曜日

北朝鮮はどこと戦争しているのか

金正恩委員長の北朝鮮はどこと戦争しているのでしょうか。
水爆を作り、実験を行い、ミサイルを作り、それをロフテッド軌道に打ち上げて飛行距離を誇示したり、「日本列島を火で焼きつくし海洋に沈める」と挑発しています。
しかし決して決定的刺激をアメリカにしてはおりません。

日本とアメリカは躍起となって北朝鮮との国交のある国家に、北朝鮮との取引を中断して経済制裁に協力するよう呼び掛けていますが、それほどの効果は上がっていないようです。

金正恩委員長は、登場するや否や叔父を弾劾し処刑しました。そしてその周辺に居た旧体制の核となる人物をことごとく処刑し、中共との関係を悪化させていきます。
最後には兄の金正男氏をも毒ガスで殺害しました。

しかし聞くところ、この粛清は家族の連座制にはなっていないようです。どうやら家族などは国外に逃亡させているようで、このような関係者で脱北してきた人物に聞くと、「脱北に北朝鮮の官憲は何もしなかった。逃亡を助けているようにさえ見えた」と述べています。

だったら拉致被害者も返せと言いたくなりますが、日本の拉致被害者は全く情報が掴めないように見えます。一度「横田めぐみさんの監視役だったひと」が処刑されたというニュースが流れましたが、真偽のほどは判りません。

一方、北朝鮮で闇経済が発達し貧富差が激しくなってきているものの、経済は上向きだということです。そしてこの状況に金正恩氏は満足な様子だとか。
この闇経済は中共の経済に依存する経済です。政権は中共との関係を悪化させていますが。民間の交易では中共との関係は深まっているようです。

そして北朝鮮の政権はロシアとの関係を深めています。
ロシアにとってはシベリアの極東に橋頭保を作る絶好のチャンスです。北極航路に力を入れるロシアは、中共の封じ込めに躍起となります。北極航路を国際法とロシアの法で管理したいのだと思います。それに従うならアメリカでも日本でも北極航路利用は構わないのでしょうが、法を守らない中共は排除したいということではないでしょうか。

北朝鮮から見れば、民間が中共と付き合っているのは構わないのでしょう。しかし政権は中共と決別し、中共の奇妙な差別と尊大な態度を排除したいのかも知れません。
金日成主席の時代、金正日主席の時代とは違って、経済成長してしまった中共はもはや北朝鮮を配下に見て傍若無人を働居ているのではないかと思います。
スイスで育った金正恩氏は権力を掌握するとすぐに中共切りを始め、それが現在の核とミサイルに繋がっているように見えます。

日本人拉致が重くのしかかる北朝鮮。しかしそれは金正恩時代より前からの「負の遺産」とも言えます。
日本がアメリカの保護国になってしまったことが、中共の軍事的脅威を高めています。韓国(南朝鮮)の慰安婦問題は中共に煽られているだけ。北朝鮮は判っているのかも知れませんね。

拉致問題も、我が国では北朝鮮の犯罪として弾劾していますが、もしかしたら日本サヨクの犯罪である可能性も高いのではないでしょうか。
拉致事件は「よど号乗っ取り事件」で超法規的処置をとってサヨク犯罪者を開放してしまった日本国政府を見てから始まりました。
世界共産主義革命という妄想を信じ、宗教のように革命を推進した日本のサヨク。彼らが共産主義国家を使って犯行を繰り返していたのかも知れません。

重信房子氏もこのような犯行を犯しました。アメリカに敵対する中東に活動の場を移した人物でした。各地で起きたハイジャック事件などの黒幕と言われていた彼女も、世界共産主義革命を信仰した一人だったのでしょう。
しかし彼女は次第に世界を操る影の存在「国際金融資本」などのやり口に気が付き、自分の娘をジャーナリストにして「中東アラブ」の現実(陰謀)を人々に伝えるよう育てたようです。

共産主義の負の遺産が世界中で排除されつつありますが、自由とか個人主義といったものにも、中には宗教的に偏っているものもありますから要注意です。
「人権」も「言論の自由」も、その社会的意味をよく考えて理解しないと、邪教的解釈に巻き込まれてしまいます。沖縄を見ればわかりますね。

北朝鮮の金正恩委員長が、それに気が付いているのかどうか、それによって今後の北朝鮮の行動が決まってくるでしょう。
核実験のやり方、ミサイルの飛ばし方など、アメリカを苛々させる効果があっても報復出来ないようなギリギリの線を狙っています。
トランプ大統領との子供の口喧嘩のようなやり取りも、お互いの腹の探り合いのように見えます。

評論家・藤井厳喜氏の言う「アメリカと北朝鮮の戦争はない」と言うのも判るような気がします。
拉致被害者救出は、少なくとも朝鮮戦争が終わらないと不可能ではないでしょうか。そしてあの拉致事件の日本側の犯行実行者を特定しなければならないでしょう。

北朝鮮の暴走は、トランプ政権に向けられているように見えて、実は中共に向いているのかも知れませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿