2017年9月21日木曜日

トランプ大統領の国連演説

何かとマスコミの批判にさらされるアメリカ・トランプ大統領です。どうしてもトランプ大統領が好きになれないアメリカ国民も居るようですね。
彼らはトランプ大統領の中に「野蛮で下品な冗談を連発する男」のイメージが強烈に残っているようです。

しかし選挙ではそれが有効に働き、トランプ氏を大統領にしました。そしてトランプ大統領は就任直後には少々混乱するような発言や法案提起をしていましたが、もう十分にアメリカ大統領であることは間違いありません。

アメリカを立て直し、行き過ぎたグローバリズムを是正しようとしている一人の政治家です。

そのトランプ大統領がニューヨークの国連総会で行なった北朝鮮への批判演説は次のようなものです。

「彼ら(北朝鮮指導部)は、自国の市民の権利も国家の主権も尊重しません。多数の正義の人達が、この邪悪な少数者と対峙しなければ、悪が勝利するでしょう。
まともな人や国が歴史の傍観者になってしまえば、彼らには多くの破壊の力が集まります。
北朝鮮の腐敗した体制に対して、軽蔑を表明した国はありませんでした。その結果として、何百万人もの人々の餓死、無数の刑務所での懲役、拷問、殺害、抑圧が起こったのです。
無実のアメリカの大学生、オットー・ワームピア氏がアメリカに戻った数日後に亡くなり、私たちの政権は致命的な虐待を目の当たりにしました。
独裁者の兄弟が国際空港で、国際的に禁止された神経毒薬を使って暗殺されたのを我々は見ました。
私たちは、日本の浜辺から13歳の可愛い日本人の女の子を拉致し、彼女を北朝鮮のスパイのための語学教師として奴隷にしたことを知っています。
核兵器や弾道ミサイル開発という北朝鮮の無謀な追及によって、想像を絶する損失を全世界の人々に与えようとしています。
にもかかわらず、いくつかの国がこのような非道な政権と、貿易を行うだけでなく財政的に支援を行っていることに怒りすら覚えます。
地球上のどの国も、この犯罪者どもが核兵器とミサイルで武装するのを見ることは耐えがたいのです。
アメリカは強大な力と忍耐を持っていますが、彼らの矛先がアメリカ、そしてその同盟国に向かえば我々は北朝鮮を完全に破壊するでしょう。
ロケットマン(金正恩氏のこと)は自分自身と体制維持のための自殺行為をしようとしています。アメリカはそれに対する準備はすでに出来ています。しかしこの問題は国連で扱うべき問題です。国連のやり方を(しばらく)見てみましょう。
北朝鮮は、非核化が唯一の受け入れ可能な未来であることを認識すべきです。国連安全保障理事会は最近、北朝鮮に対する厳しい制裁決議を2回行い、賛成15反対0の全会一致で採択されました。安全保障理事会の他のメンバーと共に制裁を求める投票に合意した中共とロシアに感謝します。そしてすべての関係者全員に感謝します。
しかし我々は、金政権が敵対的な行動を止めるまで行動しなければなりません。金政権を孤立させるために、すべての国家が協力し合うべき時が来ているのです。」

この演説をどのように聞いたのかは知りませんが、ドイツのメルケル首相は「北朝鮮の完全破壊」に言及したことだけを取り上げ、「このような威嚇には反対だ」と述べて「北朝鮮危機は外交的解決を目指すべきだ。軍事手段による解決は絶対的に不適切」と述べたそうです。
しかし「制裁とその実行は正しい答えだ。ドイツは責任を引き受ける用意がある」と述べたそうですから、結局トランプ大統領と同じことを言っているように思います。
トランプ大統領は、「彼らの矛先がアメリカや同盟国に向かえば我々は北朝鮮を完全に破壊するでしょう」と言っているだけですからね。

安倍首相の国連での演説は、トランプ大統領よりもさらに過激でした。1994年の米朝枠組み合意とか2005年の6カ国合意の結果、その裏側で北朝鮮が核開発を続けてきたと説明した上で、「対話とは北朝鮮にとって、われわれを欺き、時間を稼ぐため、むしろ(核開発の為の)最良の手段だった」として、これまでの外交的手段に疑義を表明しました。

そして北朝鮮との外交は「完全で検証可能で不可逆的な核・弾道ミサイル計画の放棄が条件となる」と述べ、「そのため必要なのは対話ではない。圧力だ」と訴えました。
その上で、トランプ大統領の対北朝鮮政策を「一貫して支持する」と強調し、「日本は日米同盟、日米韓3カ国の結束によって(北朝鮮の軍事的威嚇に)立ち向かう」と述べました。

さらに北朝鮮代表がこの総会に出席していることを意識した上で、「北朝鮮はアジア太平洋の成長圏に隣接し、立地条件に恵まれている。勤勉な労働力があり、地下には資源がある」と北朝鮮の潜在的経済力を示しながら、「拉致問題の解決と、核、ミサイルの廃棄なしに開ける未来などあろうはずもない」と批判したのです。

この総会で、トランプ大統領は北朝鮮だけでなく現在進行中の世界の問題を取り上げ、国連の改革を訴えました。
第二次世界大戦の戦勝国の既得権として作られた「国連(連合軍のオフィス)」ですが、国際紛争を解決できる能力はすでに無く、官僚化し腐敗が蔓延る組織に成り下がってしまった組織です。

主要国の国益重視の姿勢と、新興国を参加させ多数決で決める姿勢、そしてそこに付け込んだ中共の露骨な賄賂工作が、国連を腐敗させて行ったわけです。

安倍首相の適確でありながらアメリカ追従を思わせる外交姿勢。それを糺すためには憲法改正が必須であり、再軍備こそが世界に対する我が国の責任を示す唯一のものであることを再確認した国連総会でした。

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