2017年4月29日土曜日

今村復興大臣の更迭

報道と言うものがいかに扱うかで、印象が大きく変わってきます。今村復興大臣の発言は過去にもいろいろ物議を醸しておりましたから、どこか内閣の一人という意識が低い人なのかとは思っておりました。

今回、失言と言われている発言は、それほど東北の人達を傷つけたとは思いません。しかしマスコミの取り上げ方がひどかったように思います。

大臣は、「東日本大震災の損失は25兆円という計算がある。これがもし震源地が首都圏だったら被害がもっと大きくなっていただろう。そういう意味ではまだ東北でよかった」と述べております。東京に震災が来たらどうなっていたか、おそらく世界中が大混乱に陥っていたでしょう。

この発言の「東北で良かった」という部分だけがピックアップされ、あとは例のでっち上げで「東北被害者の心を踏みにじる発言」と報道されたわけです。
あの震災が「東北で良かった」と復興大臣が言ったと聞けば、誰だって怒るでしょう。誰だって怒るからこそ、そのように報道したわけです。

今村復興大臣は、つい数週間前「自主避難者は自己責任」という趣旨の発言でも物議を醸しておりました。
自称フリージャーナリストの挑発に乗って激怒して発言したものですが、この時のフリージャーナリストのやりとりは、誰が見ても「怒って当然」というものだったようです。

このフリージャーナリストとはサヨク活動家の西中誠一郎という人だそうで、彼はツイッターだけに記事を書いていて、相手が怒るまで執拗に質問を繰り返し、怒ったところでそれを記事にするという、いかにもサヨク的なフリージャーナリストです。
彼は日本の国会の中にも慰安婦像を立てる運動を展開している人物だそうで、怒らされた今村復興大臣も気の毒でした。

しかし今回は、この「東北で良かった」発言に対して安倍首相が怒ってしまったようです。マスコミとサヨク野党がこの発言を煽り、安倍内閣打倒を言い出すのは間違いなく、こんなことに関わっているような時ではないことで「即刻更迭」となったようです。

安倍政権は今、北朝鮮問題で戦争か回避かの戦後初めての厳しい緊張状態にあります。マスコミが隠し、野盗も気づかれないように振舞いますから国民にはまったく緊張感が伝わっておりません。もしかすると今村復興大臣にも伝わっていなかったのでしょう。

アメリカや中共の緊張以上に安倍内閣の緊張は厳しいのは、日本の憲法では何が起きても軍事的に国民を守ることが出来ないということと、北朝鮮には拉致被害者がいると言うことです。
アメリカ・トランプ大統領がどう動くか、中共がどう動くか、そして韓国が、北朝鮮が、ロシアがどうするか・・・

今村大臣だけでなく、この緊張が伝わっていない他の大臣や議員達も多いようですね。野党は知っていて事変が起きたら安倍内閣を追及するつもりなのでしょうか。
それともまったく緊張していないほど情勢判断の感覚がマヒしているのでしょうか。

ゆっくりと、海自との共同訓練をしながらカールビンソンと空母打撃群が朝鮮半島付近の日本海にやってきます。
そしてトランプ大統領はカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地からICBMのミニットマン3の発射実験を行い、太平洋に6800キロを飛ばして見せたそうです。北朝鮮への威嚇ですね。

トランプ大統領は安全保障理事会の理事国の国連大使らを集めて「安保理は北朝鮮の核・ミサイル開発に対する強力な追加制裁を準備すべきだ」と訴えたとか。「一国主義」から「多国間対応」に舵を切り始めたという見方もあるようですが、そろそろ北朝鮮事態の出口政策を模索し始めたようでもあります。
ティラーソン国務長官は国連本部で北朝鮮の核問題に関する安保理閣僚級会合を主宰しました。

中共の人民解放軍の動きが活発化しているようです。巨大な中共製空母も進水しました。中共は真面目に北朝鮮への軍事も含めた制裁処置に動くでしょうか。恐らくそう見えるように振舞っているだけでしょうね。

つまり今回の北朝鮮事態は、日本にとってのみ一番重要な問題なのです。
そしてそれを一番理解しているのが安倍首相なのではないでしょうか。

こんな時、今村発言で無用な時間を費やしたくないのは当たり前でしょう。
この緊急事態が判らない大臣や議員は、与野党に限らず猛省をしていただきたいものですね。

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