2015年8月20日木曜日

二次大戦は過去の戦争

8月15日の終戦記念日には、多くの有識者が戦争の悲惨さを訴え、不戦の誓いを述べていました。しかし、すでに戦争は第二次世界大戦のような破壊と殺戮の形式から変化してきています。

日中戦争はすでに始まっており、初戦は日本が勝ったようです。それは「レアアース」をめぐる戦いでした。
尖閣諸島沖で起きた中共漁船衝突事件が発端で、その後、日本の非難を受けた中共は、悪いのは常に日本側なんだとばかりに、制裁措置として事実上のレアアース対日輸出禁止を行いました。

これはトウ小平氏が主席だったころ、レアアースの輸出を国家戦略の一つと位置づけ、「戦いが始まったらレアアースを禁輸して敵の生産能力を抑える」という作戦を作っていたからです。
これが発動したと言う事は、この時中共は対日戦争に打って出たという解釈が成り立ちます。

第二次大戦では、アメリカは日本に対し石油を規制してきました。石油がなければ産業は成り立たず、日本がギブアップすることを知っていたからです。
ABCD包囲網などという経済制裁もかけて、どうしても日本に最初の一撃をさせようという作戦が動いたのです。これが「真珠湾攻撃」の本当の歴史であることは、多くの日本国民の知るところですね。

同じことを中共がついにやったのです。これが戦争行為であることは世界中が知っています。そして同時に、これが反人間的行為(戦争誘発行為)であることも・・・

しかし日本国民はそのようなことは全く知らなかったようですね。マスコミがこのようには伝えなかったからでしょう。親中反日のマスコミとはこんなものです。
世界が日本の対応をかたずを呑んで見ていました。アメリカも内心はドキドキだったのではないでしょうか。

レアアースの採掘は危険な廃棄物が発生しますから、なかなか先進工業国は行いません。また、途上国もすぐに生産を始めることは、準備がないから出来ません。ですからこの中共の戦略は対日圧力としては効き目のあるものでした。

日本の産業界はこの時、廃棄物処理をサボって安価にレアアースを輸出してくる中共に頼り切っていました。
日本に迂回輸入をさせないために、欧米市場向けも“売り惜しみ”で輸出を滞らせて値をつり上げるような行動も中共はしていたようです。

しかし、日本はこのような衝撃を受けても「最初の一撃」を回避したのです。
すぐに日本企業は対中依存度を引き下げるため、レアアースを使わない製品やレアアースのリサイクル技術を続々と開発したのです。
この戦争での日本の戦い方が世界をうならせます。基礎技術を持つと言う事は、危機に際して開発力で勝負できると言う事です。

あわてた中共はこの作戦を中止したようですが、これが中共の信用を失墜させます。レアアースの使用を抑えた日本は、2011年には中共からの輸入量を34%減らし、同時にオーストラリアからも輸入が出来るようになり、輸出減少と価格下落によって、2014年には中共のレアアース業界は赤字に転落、2015年には業界は企業併合などに追い込まれていると言う事です。
つまり日本はこの戦いに勝利したわけですね。

これが新しい戦争のやり方ではないでしょうか。
第二次大戦後、石油戦略を進めたアメリカは、ドルの世界覇権を石油・ドルのリンクで行ってきました。
ゆえにソビエトも北方のガス田を開発し、ロシアになってからもプーチン大統領はガスや石油をアメリカ資本に渡すことなくエネルギー世界戦略を行ってきました。(ガスのパイプラインなど)
このころ中共は、世界中の石油を買い占めてドル覇権に対抗しようとしていたようです。(まるで漫画ですね)

戦後、中東の安い(埋蔵位置が浅い油田の)石油を手中に収めたアメリカは、その後イスラムの抵抗に手を焼きます。
そして浅い油田が掘りつくされてきたことも、アメリカの戦略変更を余儀なくしてきたようです。こういう情勢の中でオイルサンドが登場しましたが、これは石油の価格高騰に準じて出てきたビジネスで、おそらくアメリカの国策ではないでしょう。石油リンクにこだわるユダヤ資本などが仕組んだオイルサンドではないかと思います。

アメリカでは現在「核融合炉」の開発が進んでいると聞きます。「核融合炉」がアメリカで完成すれば、新たなアメリカのエネルギー戦略が発動するでしょう。新たな技術を登場させることで、世界戦略が大きく変えられるわけです。(インターネットもその一つでした)

日本でも核融合炉の研究は進んでいます。
リニア新幹線の中核技術である超電導コイル。それが「妄想の核融合」を現実化し始めたのは最近のことです。
核融合を発生させるための、長時間の高エネルギーレーザー照射とか、プラズマの磁気封じ込め技術などが超電導によって実現可能になってきたからです。

現実社会で使い始めるには、まだ幾つかのハードルがあるのかも知れませんけど、そのハードルこそ追従を許さない基礎技術の確立に役立つものであり、それが軍事転用も可能であることが解れば「戦争抑止効果」が強くなることにもつながります。
核ミサイルを撃ち落とすレーザー砲の開発も、このような技術の集積で可能になります。核兵器が無力化する技術開発も夢ではなくなりつつあるわけです。

「二度と戦争を起こしてはいけない」という日本国民の希望は、このような軍事技術と戦略のもとで初めて達成可能になるもので、決して叫ぶだけでは実現しないことを「妄想平和主義」の皆様にもぜひ理解していただきたいものですね。

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