2015年8月2日日曜日

安保法制は戦争防止法であること

軍事評論家の鍛冶俊樹氏が、安保法制を「安倍政権の戦争法案」と叫んでいることに対し、安保法制は戦争防止法であることを強調しておりました。
先月24日の国会前での「がんばれ日本全国行動委員会」のデモの時です。

鍛冶氏は、「敵は中共である」ことをはっきり示しました。その原因は中共の経済破綻です。今回は株式投資で中共の中間層を騙し、お金を取り上げてしまったと言うのです。
そして中共にとって残された道は、軍事拡張しかないことはだれが見ても解るだろうというわけです。

かつて、ソビエトが経済破綻をきたし、どうにもならない中でアフガニスタンに侵攻しました。その時アメリカは、日本、および欧州と協力してこれを封じ込めました。その時の政権はレーガン政権であり中曽根政権だったと言うことです。
そうすることで、ソビエト連邦は軍事拡張出来なくなり、政権がゴルバチョフ氏に代わります。ゴルバチョフ大統領はペレストロイカを断行します。それが経済改革であることは言うまでもありません。

共産主義「既得権」で固まっていたソビエト連邦は、このゴルバチョフ氏の政策を実施出来ず、ついに解体・・崩壊したのです。
つまり、戦争は回避され平和が保たれたわけですね。

今回も同じことが起きております。
中共の経済破綻は、自由主義諸国の経済破綻とは異なります。独裁政権ですから残された道が軍事拡張になることは解っております。放置すれば侵攻に伴う「虐待」か、もしくはそれに抵抗する「戦争」となるわけです。

それを阻止するためにアメリカは、オーストラリア、東アジアの国々、インド、そして日本と協力して中共の封じ込めを行い、戦争回避へ動こうとしていますが、ネックとなるのが日本です。
インドもインドネシアも、日本の「妄想平和主義」を知っておりますから、そこをどうするのかが戦争回避の要になることを指摘しておりました。

そこで安倍政権の「安全保障関連法案」が出てきたわけです。
そしてそれに反対するサヨクの激しい抵抗のデモは、国会近辺の数か所に固まり、「ファシストくたばれ」とか「安倍はやめろ」、「民主主義って何だ」「戦争反対」などという言葉を、打楽器で2拍子の調子を取り、リズミカルに繰り返し叫んでいました。
ちょっと気になるのは、これらの叫びがまるで新興宗教のように、思考を停止させる目的を持っているように聞こえたのですけど・・・

主導したのはSEALDsという学生の団体と言うことですが、それは民青(民主青年同盟)という日本共産党の下部機関であることが解っております。
若者を集めるのに新興宗教の手法を取り入れているのでしょうか。後がないサヨクの集団ですが、かなり追いつめられているようです。

「全国行動委員会」は、サヨクの中にデモ行進を進めようとしましたが、騒乱になると「内乱とされて敵・中共を利することになる」というような説得があったのでしょうか、それは中止したとのことです。

この、追いつめられた妄想平和主義の人が、「戦争で人を殺すくらいなら、敵に従い、一切抵抗せずに皆殺しにされてもよい」と言っているそうです。これは妄想平和主義者が昔から言っていた言葉のようですが、故)三島由紀夫氏がこれを聞いて、「これはそのまま、戦時中の一億玉砕思想に直結するもの」という感想を述べているそうです。まさに同じ玉砕思想としか思えませんね。

三島由紀夫氏が当時、東京大学に出向き、サヨクの学生たちと向かい合って話したことは有名ですが、その後三島氏は「左翼学生運動が『かっこよくない』事」を痛烈に批判しているそうです。
鍛冶氏は、三島氏がこうした思想の中に文化の衰弱を見て取り、文化の無さにうんざりしていたからだと述べておりますが、まさに新興宗教手法で思考停止デモを行う彼らの姿は、衰退するサヨク活動を見ているようでした。

参議院では、これらサヨクと一線を画すように、民主党議員が言葉使いに注意しながら安倍政権を問い詰めております。しかし、一向に「日本の安全保障をどうするか」とか、「中共の東シナ海ガス田の軍事化」にどう対処するのかなど、具体的な政治議論が見られません。

安倍政権の決め方の問題とか、憲法に対して違反だとか、手続き論や解釈論などでごまかしています。日本国民にとって今必要なのは、いかにして中共との戦争を避けるかであって、「崩壊しつつある隣国・中共が、それでも軍事行動を起こさせないようにするにはどうすべきか」を議論するのでなければ、議論が深まることはないと思います。そのための法案を作ることが国会議員の仕事であり、手続きとか解釈なそは国会の審議事項ではないと思いますが・・・

参議院には60日間の猶予しかありません。決められない参議院となり、衆議院に送り返されて多数で法案成立に持っていきたいのでしょうか。

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