2014年10月8日水曜日

世界征服を企む4つのグループ

世界征服とは、かつては最強の軍事力で征服することでしたが、今は宗教やイデオロギー、あるいは経済で世界を意のままにしようとする意志のこととなってきました。
これらが重なり合って世界の覇権を確保しようとしているわけです。

共産主義活動が盛んだったころ、世界共産主義革命などという言葉がありました。武力を使ってでも世界を共産主義という単一イデオロギーでまとめてしまえ・・・という乱暴な発想でしたから、文句を言う宗教は弾圧されます。
「宗教はアヘン(麻薬)だ」とか「共産主義の下に宗教を置く」などと言うことが現実に行われていましたし、現在も共産主義者はそう思っているようです。

ソビエト連邦の崩壊によって、共産主義が下火になりますと、こんどはアメリカ発の「グローバル経済」と言うものが出てきました。
極端な自由主義経済で、放置し自由にしておけば「神の見えざる手」によって経済は均衡する・・というもっともらしい思想で、結果的には「貧富格差の拡大」が行われておりますが、それでも「貿易の自由化」だとか「関税撤廃」などをスローガンに掲げて経済的世界支配を目論んでいます。

中共は共産主義を使って近代化の真似事をしながらも、4000年以上続く「中華思想」を持って世界征服を企んでおります。
中華思想は、漢人(華人)の優越性をことさら強調する思想で、その文化に世界中が共感し感動して、その文化を支えるために自主的に朝貢する・・というものですが、現実には圧倒的武力で周辺の民族を押さえつけ、徴税するということのようです。
「冊封体制」と言う方式ですが、これを再び行おうとする中共は、一種の政界征服の野望を持っていると考えた方が良いでしょう。

以上3つの世界征服の野望がありますが、ここにもう一つ、4番目が出てきました。「イスラム国」という宗教を主体にしたグループです。
実態がよく解らないグループですが、中東に対するアメリカの空爆が生み出した怨念の集約があるようですね。
アルカイダグループが、「あんな奴らとは一緒に出来ない」と言ったほどの過激派ですが、単なるイスラム・シーア派のグループと言うことではなく、世界中から共感者を集める手法を取り出しています。
インターネットを駆使して、アングロサクソンの処刑などを中継していますが、狙いは「反ユダヤ」ではないでしょうか。

グローバル経済という表現でなされている「新自由主義経済」が、金利奪取のシステムであることは誰でも解るところ。世界中に撒かれたドル・マネーが銀行でダブつき、投資先を求めてのたうち回っている現在、その余波で世界中の貧困層が厚くなってきています。
つまり、グローバル経済という世界征服の野望には無理があるということでしょうね。富の分配がうまく行かないからです。
そこをうまく突いてきたのが「イスラム国」というグループであるように思います。ですから世界中から共感者が集まり始めているのではないでしょうか。
ネットによる洗脳活動もさることながら、そのベースには「どうにもならない貧困」の反駁があるように思います。

このように現在は「共産主義グループ」と「グローバル経済グループ」と、「中華思想グループ」と「イスラム国グループ」の4つ巴の戦いになっております。
しかしこの4つが、いつまでも4つであるとは思いません。「共産主義グループ」と「イスラム国グループ」は一緒になっていくでしょうし、「グローバル経済グループ」と「中華思想グループ」が一緒になっていくでしょう。そして結局2つのグループで世界征服の最終バトルが始まる・・・という筋書きが見えてきます。

いずれにしても「巨大化」は滅亡への道です。ですから世界征服は一瞬あるかもしれませんが、実現不可能なのです。
「永遠の命」とは、巨大化するのではなく「環」を構成していくことです。「環」とは「循環」の環で、回転しながら変化を吸収していくやり方です。ですから前に進める・・つまり進歩発展が出来るわけで、複数の環が相互に影響し合って巨大化を抑止します。
高等生物に「成長抑制ホルモン」があるように、人間社会にも巨大化を防ぐシステムが必要なのでしょう。

世界征服(という巨大化)を企むこの4つのグループに負けないためには、ともかく小さくなって生活を維持する「環」を作ることが重要なのかも知れませんね。

もしかしたら、この小さな「環」同士の相互補間作用のことを「和」と言うのかも知れません。そして「和」が広がることを「大和」と言うのかも知れませんね。
良く考えてみてください。

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