2012年6月22日金曜日

中共のスパイ、プレス機の図面データを入手


アメリカで、ジッパーの発明者の友人が、それに触発されて発明したのが「ガソリン・ライター」。
風が吹いても火が消えない設計のこのライターの名前は、ジッパーにあやかって「ジッポー」。

戦後、アメリカ軍とともに日本に入ってきたジッポーのライターは、愛煙家の間で評判となり人気がありました。
そして、このライターを真似ようと日本のプレス職人がチャレンジしましたが、どうしても出来ません。
「深絞りプレス」の精度が出ないからです。
入れるものはガソリンですから、精度が悪いとガソリンが抜けてしまうのはもちろん、危険でもあります。

そこで一念発起、日本のプレス職人は必死で「深絞り」の精度向上を目指して頑張った結果、その後の日本のプレス技術が、世界に通用する技術として完成していったのです。
そこには日本の職人の意地があり、また矜持があります。だから目指すのは常にそれを追い抜く技術の向上なのです。

今回の中共の産業スパイ事件。狙われたのが、川崎市の工作機械メーカーのプレス機械設計図。
まさかライターを作るのが目的ではないでしょうが、このような産業スパイ手法を使って、努力をしないで国際競争力を確保しようとする華人の行動は、日本人として決して許せないものです。

また、もしこのような技術を軍事転用すれば、中共軍の兵器性能の向上につながり、尖閣諸島を始めとする日本国防衛に多大なマイナスとなってしまうことは間違いありません。

この技術情報の獲得に、江蘇省揚州にある中共の企業から約4200万円のお金が支払われていたそうです。闇の取引として考えても、ずいぶん安売りをしたものですね。

日本人として許せないこのような行為も、華人にとっては「頭のよい行為」となります。
日本の職人のように、何度も繰り返して技術を研鑽し向上させていく行為は、華人にとっては「馬鹿のやること(要領の悪いやりかた)」。
誰かの努力によって出来たノウハウを騙し取り、楽をして成果を確保することこそ「頭の良いやり方」と考えているようです。

このような国民同士が「なかよく」できるわけはありません。
日本の民間非営利団体「言論NPO」と中共英字紙チャイナ・デーリーが最近行った世論調査で、中共に「良くない印象を持っている」と答えた日本人の割合が84.3%、8割を超えたそうです。
そして中共の国民が日本に良くない印象を持つ割合は64.5%だとか。

どこかで操作された数字かどうかは判りませんが、この8割を超える日本人の反中華意識の原因として、この調査の考察では、「沖縄県・尖閣諸島をめぐり敵対している」こととか、「南シナ海でのフィリピンなどとの領有権争いが始まった」ことなどが影響しているとなっておりますが、もっとその根底に、さらに過激な反中華の意識が、上記のような価値観の違いから派生しているように思います。

中共の反日感は、歴史問題とか最近では「尖閣問題での日本政府の強硬な態度」などが挙げられていますが、この根底には人種差別、即ち中華思想が根強くあることは確かでしょう。

プレス機械の情報を漏洩したのは、この会社の元社員・井上容疑者(57歳)と、元課長・古谷容疑者(48歳)だそうです。

ロシアでは、中共に新型潜水艦発射弾道ミサイルの軍事機密を漏洩した大学教授2名に対し、懲役12年半と12年の判決という厳しい対処がなされました。
どんな技術でも、軍事転用の可能性は常にあります。日本でのこのような漏洩事件の再犯を防止するためにも、厳罰をもって対処してほしいものです。

そして、このような事件の再発防止には、産業スパイも含めた「スパイ防止法」の早期確立が絶対に必要なことは当然なのですけど・・・。

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