2012年6月1日金曜日

みんなの党は、首相公選?



5月28日の朝、井の頭線「駒場東大前」駅前で、みんなの党の「みたに英弘」氏が演説をしていました。
通りかかると、ビラを一枚渡されました。 「みんなの、みたに通信」という広報です。

「消費税増税反対」という主張は、まあ常識ですけど(財務省が非常識なだけ)、その後に「今こそ首相公選制の導入を」となっていました。

この論点は、「この5年間に6人、過去20年で13人もの首相が変わりました」と記述があり、そうなるのは自民党も民主党も、ひたすら首相の座をたらい回しにして、政権の延命を図る・・・からだということで、こうしない為には首相を決める仕組みに民意を反映させるための、首相の公選制を導入しよう」と言うようなことが書いてありました。

あまりにも短絡的ではないでしょうか?
国家の最高責任者を選挙で決めるのは「大統領制度」となるわけです。そうすると国家は共和制度となり、期間限定の独裁体制という政治制度になっていきます。
国民が「それでいい」となれば仕方ないですが、日本国民の感性から見ても、そぐわない政治制度のように感じます。

現在は「議院内閣制」の政治体制です。ですから「首相のたらい回し」も可能になるのですが、英国の政治体制も議院内閣制で、それでも首相がくるくる変わったりしません。
ドイツも議院内閣制ですし、スウェーデンもそうです。これらの国が首相をくるくる変えていますか?そんなことはないでしょう。

すなわち、日本が「首相のたらい回し」をするようになるのは、「大統領制でないからだ」とは決して言えません。ほかに要因があるはずです。そこを追求し改善するべきで、安易に「首相公選」などやれば、日本はますますおかしな民主主義になってしまうでしょう。

与党内で首相が「たらい回し」にされるのは、おそらく「国民の意思」と「行政府の意思」がかみ合っていないからでしょう。
「行政府」に入り込んだ売国奴が、敵国に有利なように行政を進めます。成り立ての首相には国民の意思は伝わっています。しかし、それを実行しようとしても、その大きな「売国奴の壁」が立ち塞がります。
ゆえに首相はもたつきます。それで支持率が下がります。そこをマスコミが叩くということで、「たらい回し」になってしまうのではないでしょうか?

現首相の野田佳彦氏は、まだ頑張っています。国民の支持率は最低です。しかし「増税」の一点で財務省という行政府に担がれています。だからまだ頑張れるのでしょうね。

自民党の末期、麻生首相の時はひどいものでした。麻生氏は、その人気ゆえにすぐに「解散総選挙」の予定だったのです。
しかしそこにあの「リーマンショック」が来てしまいます。国家の経済非常事態でした。
仕方なく、解散は中止、すぐに財政の対処療法に入ります。その時、野党とマスコミがやったことは・・・
「漫画ばかり読んでいて漢字を知らない首相」という弾劾でした。答弁で漢字を読み違えたことから始まった誹謗は、売国奴・財務省の仕業だったのでは?

あの時、自民党はデフレ対策をしようとしていました。それは国債の大量発行です。 アメリカも中共も貨幣価値を必死で下げていましたから、日本も追従しないと大変なことになるわけです。
しかし、「均衡財政」という金本位制の亡霊みたいな言葉を信仰する財務省にとって、それは悪魔の行いに見えたようですね。
それで、野党とマスコミを使った「麻生降ろし(魔女狩り)」が行われたのではないかと思います。

そのおかげで民主党が政権を取り、鳩山さんという「ど素人」の首相が出てきて、日本は国際社会で物笑いにされました。でも、麻生内閣が行った財政の対策で、ここまでは経済は持ちこたえていました。
しかし、そのあと「たらい回しの菅直人」前首相は、財政など何もやりませんでしたね。売国政治そのものでしたから。
その間、財務省は野田佳彦氏を洗脳し続け、首相になってからついに「増税に命をかける」などと言わせることに成功しました・・・。

とまあ、こんな感じで「首相のたらい回し」が行われています。
現状、首相をバックアップするのは国民だけなのに、その国民が勉強不足でマスコミに嵌められ、反権力などという漫画チックな批判が起きて「たらい回し」になってしまうのではないでしょうか?

そうであるなら、首相公選制度などにしたら、ますます収拾が着かない政治になってしまいます。
「みんなの党」は少し考え方を変えて、難しくても「行政にはびこっている売国奴の壁」を、国民の前に曝け出すような活動をすべきではないでしょうか? やつらは名前などを「白日に晒される」ことに弱いのです。
党の為ではなく、日本国家のために・・・

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