2012年1月27日金曜日

経団連会長に野次、TPP推進で


経団連会長の米倉弘昌氏が、自民党党大会でTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加の重要性を訴えたところ、会場からかなり野次が飛んだそうです。
「駄目だ、駄目だ」「何を考えているんだ」「こんなやつにあいさつさせるな」などという野次で、自民党内部のTPP反対派の議員たちの憤りが声になってしまったようですね。

米倉会長は、「21世紀の世界の成長センターはアジア太平洋地域だ」としてTPPや経済連携協定(EPA)の推進が必要という考え方です。
単に一部輸出企業には若干有利というだけのことでしょうけど。
これに反対する自民党議員は、主に農業地域からの選出議員でしょうか、TPPで日本の農業が駄目になるという考え方です。

TPPは農業だけでなく、日本の保険制度、さらに公共投資にまでアメリカの参入を要求し、しかもアメリカ企業にとって有利なように、アメリカの願望だけが列挙されています。
農業だけではなく、日本の行政も含めて。すべてがアメリカに制御されるような、そんな内容のものばかりでは、とても準拠するわけにはいかないでしょう。
中には、「公共投資の契約書はすべて英文にしろ」という受験もあるとか言う噂も聞きました。
まるでハル・ノートを読んでいるようで「眼がくらくらする」ようです。

もちろん、この内容は交渉前の段階の作文ですから、与党民主党がTPP交渉において、日本の利益になるように持っていけばいいのですが、とてもそんな交渉が出来る政党ではないでしょう。
また、日本には防衛をアメリカに任せているという負い目もありますから、TPP交渉がアメリカの思うがままになってしまうであろうことは、何となく理解できますね。

この何も出来ない与党に対して、野党・自民党の西村康稔衆院議員が、アメリカ通商代表部(USTR)のカトラー代表補と会談し、アメリカ側が日本の公的医療保険制度を問題視する可能性は低いとの認識を記者会見で発表しました。

カトラー代表補は、「日本の皆保険制度についてアメリカが何かを言うことはない」と述べたそうです。
しかし、アメリカの保険会社は強烈です。アフラックのがん保険などの入り方を見ても、油断は出来ません。まあTPPに入ろうがどうしようが、そこは変わらないかもしれませんけど。

ともかくTPPについては、このように国会議員が直接アメリカ通商代表部などに乗り込んで、状況を聞いてみることから始めなければ、賛成だの反対だのと言って見たところで判断がつかないわけです。
今度は、公共投資事業の開放についても、尋ねてきて欲しいですね。日本の公共物の仕様から契約まで、まさか英語で行わされることはないでしょうね・・と。

アメリカ国内ではTPPはあまり関心が高い話題ではないようですから、通商代表部でも日本側の懸念事項がはっきりすれば、むちゃくちゃな内容は引っ込める可能性もあります。そこに中共のスパイさえいなけば・・

そして今年11月の大統領選挙。その結果次第でTPPの内容がどうなるか、そこまで考えておかないと交渉などできないでしょう。

もっとも、これからの日本をどのように持っていこうとするのか、その方向性(指標)をはっきりさせないと、とても交渉は出来ないでしょう。
経団連会長のような、目先の利益を21世紀の成長などと摺り返るような、こんな近視眼的判断で交渉などをやられたら日本国民としてはたまりませんね。

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