2012年1月19日木曜日

グーグル社に非難集中、グーグルのSNSに対して


躍進し続けるアメリカのIT業界。昨年度も各社順調に売り上げを伸ばしております。
物作りを日本に取られ、自動車新時代に対しても一向に展開が見えないアメリカ自動車業界。得意の軍需産業にしても、最新鋭戦闘機F35の納入時期もまだはっきりと決められない状態です。
こんな中、アメリカ再生の鍵を握るIT業界。そこが激しいバトルの真っ只中にあることも、未来に向かって成長するポイントだからでしょう。

ヤフー、マイクロソフトの伸び悩みに対して、急成長を遂げたグーグル。しかし昨年はFacebookとかTwitterにおされ気味で、ちょっとあせったのか、Facebookに対抗するようなGoogle+(グーグルプラス)を発表しました。
非難が集中したのは、このGoogle+に対してです。

これまでOSなどは時代遅れ、不必要と言っていたGoogleですが、クラウド化に当たってアンドロイドというOSを開発し、携帯電話を中心にデリバリーを続けています。昨年亡くなったスティーブ・ジョブス氏が「アンドロイドは核兵器を使ってでも潰したい!」と激しい非難をしていたこともありました。

しかし、アンドロイドを使いこなすユーザも増え、このところ安定してきたようですね。

今回非難されているGoogle+は、その中にある会員制のSNSに、プライバシーが侵害される恐れがあるというもの。
「サーチ・プラス・ユア・ワールド」という検索エンジンで、お友達探しを活性化しようという目論見の機能ですが、Facebookのまねをして実名登録となっているSNSですので、その情報がまったく知らない検索者に漏れてしまい、それがプライバシーの侵害ではないかという非難です。

問題提起をしたのはTwitterの顧問弁護士アレックス・マクギリブレイと言う人。
「繰り返し証明されているが、人々が知りたいと思っているニュースは、最初にツイッター上に現れる」とした上で、「ツイートの数々よりもグーグル+の情報を優先表示する新検索サービスは、あらゆる人々や報道機関、われわれの利用者にとって不利益になる」と言う非難です。
ただ、問題はそれだけではなく、個人情報の漏洩にもあるようです。突然まったく知らない人から「お友達になりましょう」と言われた時、不快感を持つ人々も居られることを忘れてはいけないでしょう。

マスコミがすでに「死に体」化し、情報は直接政府関係のサイトを検索したり、それをまとめてくれるブログなどを見たり、ジャーナリストが発進するサイトを閲覧したり、そして身の回りの出来事はTwitterなどで認識することが常識化してきた昨今です。
その情報の先取りを行うのがどこか、どうやらそれをめぐる争いのようですね。

個人情報を匿名にしたり、あるいは偽名でも良いとなると、今度は詐欺まがいのユーザが現れて、「インターネットでぼろ儲け!」などという記事が溢れかえります。
ここをどのように乗り越えるのか、アメリカのIT事業者のアイディア待ちというところでしょうか?

Googleは、以前もストリートビューという地図と実写が合わさるような、夢の地図帳を実現しましたが、これがプライバシーの侵害になるということでクレームが付いたこともあります。
Googleは最近、東日本大震災のあとを、この特殊撮影の自動車で回り、被災地の様子を地図に同期して見られるようにすることを始めました。
また、同じ地域の震災以前の写真も閲覧ができるようにして、この惨状を後世に残したいそうです。

この行為が、被災者にとってどういうものなのか、心のひだを逆なでするようなことはないのか・・など、十分なケアを行いながら進めて欲しいですね。
惨状を出来るだけ正確に記録に留めておくことは、とても重要なことではありますけど・・・

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