2011年5月26日木曜日

シー・シェパード、恩を仇で返す・・・

「シー・シェパード」のメンバーが岩手県大槌町で、かわいいイルカを虐殺する日本人を監視していたことはご存知の通りですが、そこで3月11日にあの大震災に見舞われています。
地震の知識はほとんど持たないであろうメンバー6人。あの14時26分も乗用車で県民の行動の監視活動中だったとか。

彼らの資金は、国際的に広がりのある自然保護団体(複数)の寄付ということです。その寄付を行う個人の意識はシーシェパードの撮影したケーブルテレビのドキュメンタリー番組を見たいがためだそうです。
その番組は、自然の美しさを描き、そこに住む生き物達を愛でるもの。そしてそれを殺したり自然を破壊する人間を「悪」として描くそうです。勧善懲悪のドラマをドキュメント風に作成し、感動した視聴者に正義の寄付を訴えるというビジネス。ですから悪者が居なければ番組は成立しません。

そこに大槌町の人々の生活があったわけです。イルカを殺す目的は何か、食生活でそんな必要性があるのか・・などとまくし立てます。漁業のため、食文化なんだなどと言っても通じません。菜食主義者も多い団体ですからね。そしてそれは彼らのビジネスなのです。
寄付と言っても、ほとんど視聴料のようなもの。寄付という名目は税逃れのためでは?

大地震が起きて、あわてて津波から逃れるため高台に避難。その後、宿泊先のホテルがある約50キロ離れた遠野市に向けて徒歩で移動を始めたとか。途中で地元住民の車に乗せてもらったり、食事の提供までも受けていたメンバー6人。
そんな恩を受けたということなどオクビにも出さず、とりあえず震災の事後処理が収まるまで日本を離れていたようですね。

そして5月、瓦礫の撤去も基本部分は終わり、被災者以外の人々の生活が何とか元に戻ってきました。
そこに再び現れたシー・シェパードのメンバー。再び大槌町を訪問。イルカ漁にかかわる漁師や魚市場などをビデオやカメラで撮影しているそうです。
もちろん目的は自分達のドラマに必要な悪人として、恩ある大槌町の人々を撮影し、テレビ番組を作り、寄付を集めるというビジネスを繰り返すためでしょう。
震災の情報で出漁していた捕鯨船が災害救助に戻ったことを、シー・シェパードの勝利のごとく叫んだりしていましたから、そこらへんも感動的番組として放送するのではないでしょうか?
映像は彼らのシナリオを映像化するために必要だから撮影するだけです。

日本の新聞社が「調査捕鯨の中止」について日本人を対象にして行ったアンケート調査では、7545人(男性7046人、女性499人)からの回答を得て、その結果「調査捕鯨の中止に賛成か」については82%の人が「NO」と答えたとか。
「海上保安庁や海上自衛隊の護衛をつけた上で、あくまで実施すべきだと思うか」という問い掛けには77%がYesの回答をしているようです。
「かつてのように商業捕鯨を再開すべきか」という問い掛けは72%が賛成です。

さて、護衛艦を付けても捕鯨再開をすべきというほど、日本国民はシー・シェパードに怒っているようですが、ここまで怒っているのなら、彼らと同様にケーブルテレビかインターネットテレビを立ち上げて「反シー・シェパード」の番組を仕立てたらどうでしょうか?

番組名は「バランス・オブ・アース」。地球はバランスを保とうとする。それこそが神の真理。
このバランスを欠く行為は、いかなる大儀を掲げても、神に背く悪魔の所業である・・というのが基本主張の番組。
もちろん露骨なシー・シェパード批判などは致しません。原子力発電はこのバランス・オブ・アースに反しているかどうか、太陽光発電はバランス・オブ・アースに対して本当に安全かどうか、など、主にアセスメント系の知的番組をビジネスとして企画するわけです。
そしてその中で、生態系を守るには、過度に偏向した保護活動は好ましくないこと、そして生態系の中に人類も位置づけられることなどを訴えるのです。視聴者の感動を呼ぶような編集で・・・

新しい番組コミュニケーションの試みとして、不特定視聴者からのコメントを常時受け付け、問題点の明確化と対処の仕方を討論してゆくことが出来ればいいのではないでしょうか?
永続性(再生可能)を論じる中で、我が国の仏教思想とか、神道の言わんとすることなどを織り交ぜれば、西洋人が知りたがっている「日本とは何か」の解説にもなって、視聴者は増えるのではないでしょうか?

すべてを有料のテレビとして、「シー・シェパード」のビジネスモデルに対抗しましょう。
彼らの視聴者をも巻き込むように考えながら・・・
「これこそが情報戦、新しい戦争だ!」というモデルにもなるようにしたいですね。

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