2011年1月1日土曜日

新年、あけましておめでとうございます

今年は辛卯(カノトのウサギ)の年です。
「辛」とは、中国(もちろん古代の)の五行説にある「木性」「火性」「土性」「金性」「水性」のうち「金性」の「陰」を表すそうです。
その意味するところ、「鋭い刃物で刺す」ということであり「刺すような痛み、しびれるような辛さ」となるということです。
これを算命学では「宝石または貴金属」となるそうですね。

そして「卯」は、「木性」の「陰」の意味であり「未来への門が開く」ことと「仲間が増える」というような意味になるそうです。

さて、これらの意味から、今年がどういう年になるか判りますでしょうか?
まずは「貴金属か宝石のような鋭いもので刺されたような痛みがある年で、試練の年ではあるが、それを乗り越えた時、未来が見えてくる。そして同時に共鳴する仲間も増え、長かった停滞からやっと飛翔する機運が見え始める」と解釈するのはいかがでしょうか?

昨年、民主党・菅政権が行った軟弱な政策と外交。国民はそれをまったく評価しませんでした。むしろ日本を貶めるような結果となり、国民の菅政権に対する支持率は下がり続けました。

しかし、昨年の秋以降行った「硫黄島からの遺骨収拾」には、ひとすじの光明が見られます。
「硫黄島のご遺骨は、その上に米軍が滑走路を轢いたりしているから、とても出来るものではない。政治利用するな」などと言う方々もおりました。
しかしそれでも「遺骨収拾は国の責務」として特命チームを作り、アメリカの資料を調査し、果敢に実行したことは評価されるべきではないでしょうか。
この事業を「遺骨収拾」ではなく「ご遺骨帰還」と表現を変えることには賛成いたします。
そして、この遺骨帰還作業が、今年、硫黄島から他の島々へ拡大されることが期待されます。
そのことが、未来に向けた日本政府の国家観の表明として世界に発信され、そこから日本復活が始まるようにも思われます。
国民意識の高まりから、再軍備・国防への関心、そして政治への関心という連鎖が期待できると思うからです。

アメリカ軍は、大戦で戦士した数多くのアメリカ兵のご遺骨を軍が率先して帰還させました。
世界中の主権国家は、国家のために命を犠牲にした戦士のご遺骨を尊重します。そのことに敵も味方もありません。死の意味と国家の意味を肯定的に捉えるからでしょう。
それに対し、日本のこれまでに取ってきた態度はいかがなものでしょうか。昭和27年度から始まった国の収集事業は、初期には盛んに行われたものの、昭和50年度の約3万6千体をピークに下降線をたどり続け、数年前には700体前後にまで落ち込んでしまったそうです。
ちょうど日教組教育を受けた国民が社会の中核になってきた頃と同期しているようですね。
日本を遠く離れて戦死した兵士は約240万人。その中で今年3月末現在の未帰還兵が、まだ約114万体も居られるそうです。

長い年月が過ぎた他国のジャングルや洞窟などから、ご遺骨を捜し収拾することは簡単な作業ではないでしょう。しかも負け戦のあとです。
しかし、この辛さに耐えて掘り出す英霊のご遺骨には、貴金属とか宝石以上の光があるのではないでしょうか?
そしてそれを成し遂げたあとにこそ、本当の日本の未来が開けるということも、なにか当然のような気がいたします。

戦後、経済大国としてのし上がってきた日本。ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われていい気になっていたような、そんな国だった日本。
しかし、やらなければならない仕事を無視することは出来ないということです。

永い不況に苦しめられて、経済理論だとか、新規開発だとかを行ってみても復活の兆しがいっこうに見えなかった日本。そんな日本に、菅政権が投げかけた「忘れてはいけない、遣り残している仕事」こそが「英霊のご遺骨収拾」なのかも知れません。

昨年の「アパグループ懸賞論文」で最優秀藤誠志賞を獲得された「佐波優子さん」は、昭和54年生まれのお嬢様。平成13年からご遺骨収拾事業に参加された方です。
その遺骨収拾事業について書かれた論文には、やはり心が打たれるとか。(まだ読んでおりませんので・・すみません)

「やらなければならない仕事をしっかりと行って、そして経済をもう一度盛り上げる」そんな日本になること。それがこの「辛卯」の日本であってほしいですね。

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