2010年10月7日木曜日

ドイツ、第一次大戦の賠償金支払いを完了

まったく知りませんでした。いまだにドイツが第一次世界大戦の賠償金を支払っていたことを。

1914年、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻が銃撃され殺されるというサラエボ事件をきっかけにして、ドイツ・オーストリア・オスマン帝国・ブルガリアの同盟と、イギリス・フランス・ロシアを中心とする連合国の対立で始まった戦争です。
あとから、日本、イタリア、アメリカ合衆国も連合国側に参戦し、世界大戦となったもの。
複葉機が飛び交い、化学合成された火薬の恐るべき殺傷力にもかかわらず、過去の戦争のイメージで戦った戦争。騎士道精神に溢れる大空の英雄・レッドバロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、初期の戦いにおいて「兵士達に言ってやれ、クリスマスまでには故郷に帰れるだろう」と余裕を持って言っていました。
しかし各国の陰謀と国益が錯綜する中、戦局はだらだらと続き、殺傷力だけが強力になった武器で大量に人が殺されます。レッドバロンいわく「なんだ、これは戦争じゃない!単なる殺し合いだ・・・」

レッドバロンは戦死。そして1918年に戦争は終結しますが・・・
2度とドイツに戦争などはさせまいとして、フランスがヴェルサイユ条約でドイツにかけた天文学的数字の賠償金。
怒ったドイツはマルクを大量に印刷してフランスに叩きつけ、ドイツの経済が大インフレとなったところまでは有名です。
そのあと、1929年のニューヨーク・ウォール街で株価が大暴落したことを端緒として世界恐慌が始まります。ドイツのやっと少し立ち直りかけた経済は再び沈没・・と思いきや、そこに登場したアドルフ・ヒトラーの、これまで見たこともない経済対策で救われます。
同じ頃、英国ではジョン・メイナード・ケインズ博士が理論を発表していますが、ヒトラーは理論などは何も無く、失業者に仕事を作るためにポルシェ博士に国民車を設計させ、仕事を作るための壮大な高速道路網(アウトバーン)計画をぶち上げて叫びます・・「栄光のドイツ、栄光のゲルマン民族!」。
鼓舞されたドイツ国民は仕事に励み、たちまちドイツは好景気。誰もが「たたえよ、ヒットラー」となるのは当たり前ですね。インフレの後、生産活動に弾みがつけられたのですから。

ヒトラーはここで1次大戦の賠償金は支払うのを止めます。そして欧州をドイツ帝国下にひとつにまとめること、即ち第三帝国構想をもって武力侵攻を始めます。
ヒトラーのしたことは、ケインズ理論の正しさを証明したこと。しかしニューディールなどの小規模な投資ではなく、国家社会主義にまで高揚した投資と、鼓舞され生産に励む国民があって始めて恐慌は克服できるということでした。(つまり、国家が国民から借りた金は好景気にすることで返すということ)

共産主義者の陰謀(ハルノート)で日本が真珠湾を攻撃、参戦したアメリカの圧倒的物資力で、ナチスドイツは崩壊します。このアメリカの圧倒的物資力は、ヒトラーを上回る投資(戦費調達)でした。
「真珠湾を忘れるな!」と叫ぶルーズベルトに鼓舞されたアメリカ国民の頑張りで、不況からは脱出できました。
戦後は東西冷戦構造。ドイツは西と東に分断されます。そして賠償金の支払いは東西ドイツが統合するまで延期になっていたとか。そして50年、陰謀国家ソビエト連邦の崩壊で東西ドイツは統一されました。約束を守るドイツ人。すぐに賠償の支払いが始まり、そしてつい先ごろ、すべての賠償金が払い終わったとか。

いまだ言われ無き因縁を中共から突きつけられ、遺棄化学兵器処理などと言っては支払いを続けさせられている日本国民。あいまいで交渉に決着をつけないから、だらだらとなってしまいます。
裏ではこういうお金(日本国民の税金)からキックバックをもらっている日本の売国政治家と売国企業も居るという噂です。こういう売国奴達にとっては、だらだらと続いた方がいいでしょうけど。

ドイツのようにきっちりと話を決めた方がいいでしょう。
北方領土などは面積2分割で話を進めたらどうでしょうか? ただしその場合は樺太も含めるという条件をつけて・・・・

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