2010年10月25日月曜日

怖くない中共の反日デモ、怖い中共からの留学生

24日の日曜日も甘粛省蘭州市内で、若者ら数百人規模の反日デモがあり、「日本製品ボイコット」などと叫んでいたようです。
しかしこれらのデモが官製デモであり、日本の尖閣列島事件に対するデモであることから、それほど問題視する必要はないでしょう。

しかし今日、山手線の中で見た中共からの留学生と思しき女性。なにやら必死になってノートに回路図を見ながらメモを取っていました。
ノートに中国語で作表をしています。何の回路図かはわかりませんが、学生風の出で立ちと駅の場所から、工学部で学んでいる留学生と判断したのですが・・・その態度から伝わってくるものに、最近の日本の学生が失っている物作りの学習が、現在は中共の留学生に持っていかれている怖さを感じました。

考えてみれば、30年ほど前から日本の「物作り」は貿易摩擦という形でバッシングされ、すっかり工学部の人気が無くなってしまいました。
いまはまだ技術立国の名残りがあって、「日本の製造業は世界一」などと思われていますが、このままですとやがて中共に、その製造業の基本的な部分までも取られてしまうような、そんな怖さです。

日本の技術の強さは、その職人技にありました。職人の感性が高精度の加工技術を達成していたからです。しかしその後、デジタル電子技術が発達してくるとすべての工作機械がデジタル化され、高精度の職人技術は不要となり、そしてそのデジタル化した加工機が中共に流れて、現在はほとんどの製品が中共で作られるようになってしまいました。

昨日聞いた話では、ある加工機を1台中共に輸出したところ、それから数年後に中共に視察に行ってみると、同じ加工機が複数台稼動していたとのこと。
明らかにその輸出された機械をすべて分解し、同じ部品を全て作って再構成し、複数の同じ加工機として稼動していることが解ったとのことです。(華人はそれを恥辱とは思わず、むしろ誇っているようだとのこと)
コピーされた加工機がどのくらいの性能を持っているのか、そこまでは解らなかったそうですが、この中華方式で、これからのし上がってくることは間違いないということでした。

これらのコピーを贋造品と嘲ることは簡単ですが、ブランド品とか軍事技術とは異なる、機能だけが必要な民生品は、今後ほとんど中共製になってしまうでしょう。
そしてそのような製品を世界が求めていることも確かです。高性能で高価な日本製ではなく、ある程度使えれば良しとする製品の国際需要は高いはずですから。

中国大陸が、現在は中国共産党の支配下にあることで、ある程度の発展の抑制となっていることは「自由主義国家・日本」にとってむしろいいことなのかも知れません。
しかし頻発する反日デモが、やがて中国共産党に対する批判勢力として増大していくことで、統率力を失った中国共産党が瓦解し、その後に自由主義を掲げた連合国家が誕生する可能性もあります。
解消しない共産党員の汚職と、開き過ぎた貧富差は、いくら中共の国民と言えどもすでに限界に達しているのではないでしょうか? どんなに規制を掛けても、インテリジェンスを持つ華人には情報は抜けているでしょうから。

自由主義化した中華連邦をアメリカは歓迎するでしょう。しかし華人の反日だけは変わらないはず。もちろん虚言癖も変わらないでしょう。そういう反日教育は現在も続いていますし、尖閣列島は中共の領土とも教育していますから。
こうなれば日本は米中と対立することになるかも知れません。対立しなければ日本が瓦解し、その存在が現在よりも危機に陥るはずですから。

物作り国家を目指し成功した日本。しかし経済的理由だけで、その物作りが「ないがしろ」にされている現在の日本。
日本の本当の危機は、中共が中共でなくなる時。自由主義化した中華連邦が成立するときなのではないでしょうか?

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