2014年7月17日木曜日

集団的自衛権行使容認、サヨクの反発

集団的自衛権の行使容認に対するサヨクの反発が、どうも稚拙なようですね。安倍政権への国民の支持が50%を割り込んだとする世論調査も、どうやら母集団の選別が無作為ではないらしいとか、報道などに嘘が多く見られることなど、最後のサヨクの足掻きが露骨になり始めています。

朝日新聞は、安倍首相の「邦人を輸送する米艦防護」という解説に対し「米国は拒んだ」と報道したそうです。つまり「日本人の米艦乗船は極めて困難だ」という報道でした。

この報道は、アメリカ軍は「他国民の救出を確約しない」としていることを解釈したもので、アメリカ国民を優先するという意味のことを、「米国は拒んだ」と報道したのでしょう。
しかし日米安保には「1・日米両国は自国民の退避に各々責任を有する」「2・適切だと判断する場合には協力する」となっていることから、防衛省が「自国民の救出は自国で責任を持つのが原則だが、ガイドラインでは協力する規定も定めている」として朝日新聞に抗議しました。(「嘘を言うな!」というわけです)

共産党機関紙である赤旗には、元離島奪還の先遣部隊に居たと言うジャーナリストが、過酷な訓練を振り返りながら、自衛隊員は「誰かの役に立ち存在意義を示したい」という気持ちと、一方では自分たちが出動するような「そんな事態は決して起きてはいけない」という気持ちを持っているとして、「国民の支持のないままの憲法解釈は・・・結果的に自衛隊員の士気の低下にもつながります」とした記事が掲載されていました。

自衛隊に入り、過酷な訓練をしても、彼には軍隊の意味が解っていないようですね。また、集団的自衛権の解釈についても、「他国が侵略され、それに対処することが果たして日本にどれだけの利益をもたらすか」などと述べていますから、一国平和主義で安全保障が出来ると考えているのでしょうか?

安倍政権が出来てから、サヨクの行為がだんだんおかしくなってきています。いや、むしろ本当に「戦後レジーム」が終焉しはじめており、それに反抗するがゆえにおかしくなり始めたと考えた方が良いかも知れません。

戦後は「東京裁判」から始まった嘘で構築されてきました。サヨクとは、この嘘に順応した「既得権」の塊のことではないでしょうか。
戦後の日本が、ベトナムやカンボジアなどのようにならなかったのは、アメリカ側についたからだと思います。それでも共産主義イデオロギーが蔓延し、常に社会主義のサヨクと資本主義の保守(アメリカ式の保守)が競い合ってバランスしてきました。(嘘で固まったのです)
そしてこの二極が互いに既得権を作り上げ、そして日本の戦後レジームが完成していったのです。

安倍首相は「戦後レジームからの脱却」をスローガンに政権を誕生させました。そしてこの政権は「武器輸出3原則の廃止」、「日本版NSCの構築」、そして「集団的自衛権行使容認」などを確実に実施してきました。
すでにサヨクの嘘は一般国民の知るところとなり、原発反対の「危険説明の嘘」だけがまだ残されているという状況になりました。

この法案を見ると、安倍政権が良くやったようにも思えますが、アメリカに都合のいい法案だけが成立しているようにも見えます。
それゆえに安倍政権は「アメリカに傾斜しすぎている」とか「政権維持のためにアメリカの言うことを聞くのか」などの中傷がなされるのでしょう。

確かにアメリカは安倍政権に圧力を掛けてきているでしょう。しかしその圧力も次第に変化してきているような気がします。
アメリカの世論の50%近くが「中共を危険な敵と思う」と感じていることなど、反中感情が次第に出てきております。おそらくマスコミやインターネットの論評のせいでしょうが、アメリカの今後の戦略に変化があったことだけは確かではないでしょうか。いや、アメリカの裏側、いわゆるユダヤ系の戦略が動いているようにも感じます。

中東イスラムをイスラエルと対峙する形で抑え込み、闘争をやめさせる戦略が動き始めているようです。つまりイランをイスラエルと対峙させることでイスラム圏の求心力を高めることです。
イスラエルとイスラム圏が宗教的に和解することはないでしょう。だったら対峙させることでバランスを取り、イラン・イスラム共和国の政権を交渉可能な国家にしていく戦略で、このイラン・イスラム共和国に反抗するイスラム過激派を犯罪集団として、アメリカ軍による警察行動で排除するようにするのではないでしょうか。

中東における安定は、アメリカが中東の石油に頼らなくても良くなったからだと思います。
そして中共を悪と位置付けます。どこかに「悪」がいないとアメリカ軍が錆びついてしまいますから、どこかに必ず「悪・すなわち反米」を置いておきたいわけですね。
中共は共産主義イデオロギーの疑似国家ですから「悪」とするには最適なわけです。そして経済を操ることも可能ですし、中共の軍事ハイテク技術もアメリカから盗んでいったものがほとんどで、それらはアメリカの掌中にあります。
その国を「悪」として、キリスト教の正義を世界中にアピールすることはアメリカにとって都合がいいということではないでしょうか。

安倍政権は対中戦略として、アメリカが反対出来ない「戦後レジームからの脱却」から動かしているのかも知れません。うまくやればアメリカが気づかないうちに日本の実質的な再軍備が完成するようにも思えます。

日本のサヨクはこのような情勢の変化を捉えていません。それがこの集団的自衛権行使容認に対する朝日新聞の記事に代表されているように思うのです・・・

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