2014年1月21日火曜日

沖縄・名護市長選挙、稲嶺氏の勝利

1月19日に行われた沖縄・名護市の市長選挙で、米軍基地の普天間から辺野古への移転に反対する稲嶺候補(現職)が再選・勝利し、辺野古移転に賛成していた末松候補が落選しました。

これは自民党が打ち出した基地の辺野古移転に大きな打撃になるだけでなく、日米同盟に大きくマイナスの影響を与える結果と言われています。
辺野古移転に許可を出した沖縄県知事に対して、真っ向から反対する名護市の国民の判断はいかなるものだったのでしょうか?

基地移転を米軍の立場から考えれば、明らかに移転は不利なはずです。普天間の立地条件は辺野古よりも有利であり、特に海抜が高いことが普天間基地の優位性を高めています。
日本政府の要請によって、辺野古移転を承諾しただけで、本音では普天間基地の継続が一番いいアメリカ軍に対して、基地反対派は協力したことにもなるのではないでしょうか?

安倍政権は、その高い内閣支持率が必ずしも地方選挙の結果に反映されていない実態に、危機感を強めていると言うことです。1年後の統一地方選が心配なのでしょう。
福島、郡山の両市長選でも自民党が破れていますからね。

「沖縄の声(チャンネル桜の沖縄版)」というネットの番組で、名護市の成人式でのインタビューを行っていました。「市長の選挙がいつなのか」、「選挙に行くか」などの質問でインタビューしていましたが、思った以上に若者の関心が高く、「選挙に行かない」と答えた若者達は、「まだしばらくは19歳」とか、「県外に籍を移しているため」など、明快な理由を述べていました。

また、キャスターが別の場所で取材し、内地から来たサヨク連中の「基地反対活動」も映像で見せながら、「こんな活動がいつも行われている」と怒ったように述べていたのが印象的でした。

私は以前、沖縄県知事だった「稲嶺恵一氏」と会って話したことがあります。彼が沖縄の産業発展を考えて盛んに工場誘致を働きかけていた頃です。しかし、東シナ海に浮かぶ沖縄で、「工場操業はあらゆる点で不利だ」ということを話し、別の形での経済発展を目指すべきとの意見を言ったことがあります。

今回の成人式インタビューで、ある若者が次のように言っていました。
「沖縄は若い世代がバカをやったり、暴れたりしているが、これは若者のエネルギーが有り余っていることなのさ。このパワーを有効に使えば、必ず沖縄は発展するんだよ!」
まさにその通りかもしれません。

全国学力調査では沖縄は最低でした。若者の犯罪率も沖縄は日本中で最悪です。しかし「だから何なんだ!」と考えれば、沖縄の発展とこのような客観視線とが何も関係ないことは自明の理です。
発展に必要なのは若い世代のエネルギーなのです。客観視線などでいくら判断しても、より良き社会など作ることは出来ないはずです。
エネルギーがあるからこそ、政治を使って方向性を整えれば発展するわけです。

「沖縄の声」の番組で、ある沖縄の人が「基地反対と言うけど、その理由はわからない。沖縄の経済は明らかに米軍基地で成り立っているわけだし、基地はある意味で観光資源であることも確かなんだ」と述べていました。オスプレイを見学にわざわざやってくる観光客も多いようです。

また別の人が、「オスプレイに乗せてやる・・と米軍が言えば、日本全国から応募が殺到するだろう。定期的にやってくれれば観光客が増えるかもしれない」などというアイディアを冗談のように述べていました。
しかし、良いアイディアではないでしょうか?
オスプレイタイプのティルトローター機はまだ日本では飛んでおりません。それなのに人気がある飛行機でもあります。

沖縄の若者の努力で、このティルトローター機を買入れ、東シナ海の遊覧飛行などをやったら観光客は倍増するかもしれませんね。
鹿児島と沖縄間に定期便で飛ばせば、人気が出るかもしれません。鹿児島の知覧飛行場の近傍から飛び立つように整備すれば、なおさら人気が出るような気がします。
散華された特攻の英霊達が、最期に見た光景を同じ視点から見るとき、日本人であれば誰でもこみ上げてくるものを感じるのではないでしょうか?

オスプレイは軍用ですから1機100億以上ですが、民間仕様のティルトローター機ならそこまではしないでしょう。(半分以下では?)
http://www.youtube.com/watch?v=2mK4dJ2T3ng

沖縄振興に日本政府は莫大な予算を計上しています。そしていつもその使い道が不明瞭です。しかし、このティルトローター機の購入とするならば、明確になります。
そして日本国民に対しても、新たな観光資源として「行きたい、乗りたい」というインセンティブを生み出すはずです。
沖縄の発展は、このようなアイディアから生まれるべきもので、そこに若者のエネルギーが必要とされるわけです。

ティルトローター機を買ってもすぐに飛ぶことはできません。パイロットの養成、飛行許可の取得、営業であればなおさら難しいでしょう。そして整備工場の設置など、いくらでも問題は出てきます。(ティルトローター機は「Powered Lift」という新しいカテゴリーのライセンスが必要です)
経済的に成り立つかどうか、搭乗料金を幾らにするかなども大変な作業です。
だからこそ若者のエネルギーが必要とされるのです。
それは同時に、「ティルトローター機の整備なら沖縄で」というくらいのバリューを持つこともできると言うことです。工場の誘致よりもこのような新しい整備工場を持つ方が有利で、沖縄だからこそ出来るということにならないでしょうか?

そして、これで沖縄に内地からやってきた「オスプレイ反対」の声は封じられることでしょう。
ティルトローター機の整備に関しては米軍も協力してくれるでしょう。だってアメリカの飛行機が売れるのですからね。

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