2012年12月13日木曜日

北朝鮮の衛星ミサイルは起動に乗ったのか?

不意を突くように、北朝鮮が衛星ミサイルを打ち上げました。人工衛星は軌道に乗ったとの朝鮮テレビの発表があって、それから北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はウェブサイトで「ミサイルの搭載物が軌道に到達したようだ」との見解を示しました。

どうやら今度は軌道投入に本当に成功したもようですね。
と、いうことは、アポジエンジンがうまく機能したことになります。かなりの技術的向上があったと見えますね。もはや日本もうかうかしては居られません。

ミサイルが撤去されたなどというデマが飛んでいましたが、これは単なるデマでしょう。北朝鮮親派の誰かが意図的に流したのかも知れませんが、北朝鮮とは関係ないでしょう。日本のマスコミが、また誤報したとも考えられますね。

北朝鮮がミサイルを撃つのは、安倍・自民党が政権を取ってからかと思っていましたが、どうやらその思いはなかったようです。
中共の説得は、「今やれば安倍・自民党に有利になるからやめろ」と言うものだったと思いますが、やたらと日本のマスコミが「自民党有利」という記事を書きますから、それで早めたとも考えられますね。
ミサイルはある見方として、中共・北京へも打ち込めるものとも言われています。

北朝鮮がミサイル開発に一生懸命なのは、それが高額なビジネスになるからです。
ミサイル輸出を外貨獲得の手段と公言していますから、これからも続けるでしょうし、その都度「精度」は上がっていくでしょう。
核爆弾の開発も行っていますから、核ミサイルが作られる危険性もありますが、ミサイルの精度が上がれば、そこに搭載するおぞましき兵器は、毒ガス、細菌など何でも良いわけです。

アメリカを始めとする自由・民主主義国家は、その安全保障上の理由でミサイルなどを輸出規制をかけています。
それゆえに、ミサイルを欲しがる国家も多く、特にイスラム圏諸国の過激な国家は、北朝鮮のミサイルを待ち望んでいることでしょう。

このような北朝鮮のミサイルビジネスを不可能にするためには、ミサイル迎撃システムを完成させるしかないのではないでしょうか。
日本とアメリカの共同開発で行っているミサイルディフェンスシステムは、「飛んでくる鉄砲玉を別の鉄砲玉で打ち落とすようなもの」と揶揄されて、「そんなものに巨額の資金を使うことは無駄」ということが、さももっともらしく語られてきました。

しかし湾岸戦争の時、クウェートに打ち込まれるスカッドミサイルを迎撃し、打ち落としていたシステムのことをお忘れにならないように。
この時、故)フセイン大統領は「敵は我が国のミサイルを打ち落としている」と怒りをあらわにしていました。卑怯だとでも言いたかったのでしょうか?

それから、ロシア、中共、そして北朝鮮などで、新たな「迎撃ミサイルを回避する」ミサイル技術が進展してきています。
それに対抗する迎撃ミサイルはまだ開発されておりません。

さらなるミサイルディフェンスを確実なものにするためには、宇宙(衛星)からの監視体制が必要になるはずです。
「『宇宙』に戦争を拡大しない」と言うことが、これまでの宇宙開発のコンセンサスでした。しかし中共が出てきて「宇宙戦略」などをやり始めた現在、もはやこのコンセンサスは無意味になっています。

ならばもう少し高高度に、ミサイル監視衛星を細かいメッシュで配備し、地球上のどこからミサイルが発射されても、直ちにそれを撃破するシステムの構築が必要だと思うのですが。
ロケットの発射は「日付と時間と場所、そして軌道、その目的」などを監視システムに登録しなければ、無断で発射した場合は無条件で即刻迎撃するというシステム。
このくらいのことをしなければ、北朝鮮のミサイルビジネスを止めることは出来ません。

核もミサイルも、もはや先進国の占有物ではなくなりました。今後、イスラム世界とかアフリカの先制政治国家などにも売られていくでしょう。
日本も、もはや「お花畑の平和」などで遊んでいることは許されません。平和を維持し、文明の後退を阻止するには、それなりの分担を引き受ける覚悟が必要な時代になってきました。

日本も少しづつ変わってきています。テレビの影響力が低下し始めたことが原因でしょう。
変わって、インターネット上に現れた「玉石混合」の情報が、若い人たちの間で取捨選択されています。日教組の先制が何を言おうと、生徒たちは日教組自体のことを知っています。ですから現実との乖離を計算した上で先制の話を聞いております。
日教組から洗脳されている両親が教えなくても、携帯電話や自宅のパソコンなどでネットを読み、そして知っているわけです。

団塊の世代の影響力が弱まることと比例して、日本は次第にまともな方向へ向かっています。
北朝鮮のミサイルは、この流れを速まらせるだけではないでしょうか・・・

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